2023年12月定例探鳥会の案内

千里の鳥・万博の鳥(第133回)「ハイタカ」(2023年12月)

 今回は11月万博公園探鳥会でハイタカが良く観察できたので紹介する。

 ハイタカはオオタカよりやや小型、雄は全長31cmでキジバト大、雌はそれより大きく全長39cmのタカ。北海道~本州の山地や里地の林で繁殖・子育てをしているが、餌はスズメ~ヒヨドリなどの小鳥である。

 同属のオオタカは万博公園で繁殖する年もあるが、ハイタカの大阪府内での繁殖事例は、2011年に岸和田市で成鳥がヒナに餌を運ぶ姿が確認された1例のみである。(★1)

 万博公園では冬鳥として渡来するが、冬季定住しているため、探鳥会での観察回数は4~5か月/年と多く、図のように万博公園で繁殖し、一年中定住しているにもかかわらず、繁殖期に姿を見せることの少ないオオタカとほぼ同レベルの観察が記録されている。(★2)

 ハイタカは「疾(はや)き鷹」が語源で、転じて「ハイタカ」になったといわれているが、林の中や林縁部で餌となる小鳥類を追いかけ、猛スピードで飛んでいるのを見たことがあり、納得できる。しかし、万博公園探鳥会で見るハイタカは種名の由来とはほど遠い行動、上空でカラスに追われ逃げまわって飛ぶ姿を観察することが多い。

 さて今年もあと20日余りとなったが、万博公園では冬鳥のツグミ・シロハラ・アトリ・イカル、そしてハイタカなどが勢ぞろいしてバードウォッチャーを待っている。これら冬鳥との出会いを楽しみに、ポケットカイロを忍ばせて探鳥会に参加しませんか。

 

 

 

①日本野鳥の会大阪支部主催

  • 名称 万博公園12月定例探鳥会
  • 日時 12月9日(土) 午前9時30分
  • 集合 自然文化園中央口
  • 解散 15:00頃日本庭園内の予定
  • 持ち物 弁当・水筒、マスク(自由)
  •       防寒対策を充分に
  • 担当 平 軍二 他
  • 内容 冬鳥を楽しみに園内を一巡する
  • 参加費 会員100円、非会員300円
  • 参加希望 大阪支部HPより申込のこと
  • HPからの申込が難しい方は平あて連絡OK

②吹田野鳥の会主催

  • 名称 千里緑地探鳥会
  • 日時 12月19日(火)午前9時
  • 集合 阪急山田駅1Fバスターミナル
  • 解散 12:00頃阪急バス佐竹台6丁目バス停付近
  • 持ち物 水筒、マスク(自由)
  •       防寒対策を充分に
  • 担当 渡辺明信 他
  • 内容 王子池のヒドリガモ、高町池のカワセミ、海老池のオシドリを観察する予定・参加費 吹田会員無料、非会員200円
  • 参加希望  平宛 メール or 電話で申込

上記①②の問い合わせ、申込などは平(ひら)へ
メール   g.0501.hi@gmail.com
電話    090-6901-1425

**** 写真 ****
 種名:ハイタカ(左:正面、右:下面)
 撮影日:2023年11月11日
 場 所:万博公園
 撮 影:橋本昌宗

文献★1 大阪府鳥類目録2016(日本野鳥の会大阪支部)
文献★2 平軍二「万博公園探鳥会記録」
1985年~ 2016年