万博公園定例探鳥会の報告:平成19年度(2007)下半期分

12月8日

冬とも思えぬ穏やかな小春日和、参加者93名と久しぶりに多かった。ツグミなどの冬鳥を楽しみにしていたが、昨年12月の探鳥会で119羽カウントしたツグミが1羽のみ、シロハラ・シメ・ルリビタキも1羽と、今年の冬鳥の少なさを確認することとなった。また昨年197羽確認したアトリも約30羽と少なかったが、緑の葉が残るアキニレの中で実をついばんでいた。冬鳥が少ないのは、北部の山に木の実が豊作で、雪が少ないためと思われる。

11月10日

3日のBWW探鳥会に続いての2週連続探鳥会。先週見なかったツグミは一部の人のみ、ノスリ・ハイタカなどのタカの仲間も飛んだが、主役は先週と同じジョウビタキとカワセミ、あちこちで何度も出て参加者の歓声を浴びた。

10月13日

有名歌手が来る野外コンサートに朝から長い行列、しかも芝生広場はコンサート会場として立ち入り禁止の悪条件でした。スタート直後にノスリ、途中でハチクマの飛翔、そしてキビタキ・コサメビタキなど渡りの小鳥、日本庭園ではカワセミも出て、トータル30種と格好がついた。

9月8日

コサメビタキあちこちで何回も、万博では珍しいコチドリ・イソシギのツーショット、更にカッコウSP(ツツドリorカッコウ)が2回も飛ぶなど、真夏の暑さの中で秋の渡りが始まっていた。赤く色づいたサンゴジュの実に集まるメジロの群、シジュウカラ・エナガを中心とする混群、ここ数年万博で繁殖するようになったハクセキレイが先住民セグロセキレイより数多く飛び交うなど、留鳥もまずまずだった。

8月11日

朝からかんかん照りの真夏日、蝉の声に消されて鳥の声はほとんど聞こえない状態。林の鳥が少ない中で万博としてはサギ3種、カモ2種、カワセミなど水辺の鳥が出て、そしてオオタカも飛びこの季節としては多い24種となりました。尚、探鳥会に先立ち、15年間万博探鳥会リーダー担当していただき、7/22にご逝去された故荒谷和生氏に黙祷をささげました。

7月14日

東京から遠来の客を含め5名の参加者があり、雨は降り続いていたが探鳥会を実施した。人気(ひとけ)のない園内は鳥たちの世界、7羽の雛を連れ駐車場を移動するカルガモ、ヘルパー行動をするカイツブリの幼鳥などをゆっくり観察した。尚、日本庭園心字池では雨で水かさが増したためか、カイツブリが夫婦で巣の補強をしていたが、30分後に戻ると水没したらしく巣が無くなっており、自然界の厳しさを思い知らされた。