2023年1月探鳥会を開催します。

2023年1月14日(土)万博公園定例探鳥会を開催します。

千里の鳥・万博の鳥(第122回)「モズ」(2023年1月)

あけましておめでとうございます。

昨年はコロナ禍に翻弄されましたが、今年は落ち着いてほしいと思っていますがどうでしょうか。

今月の鳥は有賀氏が年末に万博公園で写された大阪府の鳥でもある「モズ」を紹介する。

モズを大阪府の鳥として指定するとき、「モズ」と「オオヨシキリ」がしのぎを削ったが、最終的に堺市民のパワーでモズに軍配が上がったという裏話が伝えられている。(★1)

実際、堺市を中心にモズが多かったことは、「百舌鳥古墳群」など百舌鳥のつく地名が広く残っていること、例えば電車の駅名では百舌鳥駅(JR阪和線)、中百舌鳥駅(大阪メトロ・南海高野線)、百舌鳥八幡駅(南海高野線)があることから理解できる。しかし、今では田んぼのほとんどが住宅地に変わり、草原(里地)が無くなっており、モズは少なくなっていると思われる。

万博公園定例探鳥会のモズの観察頻度記録を見ると、草はらがないと繁殖子育てが難しい鳥であるとわかる。

万博探鳥会をスタートした1985年の頃、モズは毎月探鳥会で観察できる留鳥であったが、徐々に観察頻度が減少し、最近は冬鳥となり秋~早春に観察できるのみとなっている。万国博覧会の跡地が万博公園に改変された(木々が植えられた)当初は、木々の間に草はらがあり、草原の鳥モズが繁殖・子育てをしていたが、木々が大きくなるとともに草はらがなくなり、モズが繁殖しなくなったことによる。(★2)

モズは草原=里地の鳥として身近に生息していたことから、その行動もいろいろ知られている。例えば秋の季語として「モズの高鳴き」があるが、実際に秋到来とともに木の天辺から「キィーキィー、キチキチキチ」とモズの甲高い声が聞こえてくる。鋭く挑戦的なモズの声は、秋~冬にかけ1羽だけのなわばりを確保するため、秋の初めにモズ同士で激しい戦いする。

この縄張りを維持する高鳴きモズを表す俳句として、「ある朝の鵙(もず)聞きしより日々の鵙」安住敦があり、納得できる。(★3)

11月にはなわばりが安定し、争いは終わり「モズの高鳴き七十五日」といい、モズは1羽きりで冬を迎える。モズの高鳴きを聞いてから75日目に霜が降りだすとして、農作業の目安にしているといわれている。(★3)

有賀氏の写真はモズの雌、愛らしい顔をしているが、小型の猛禽類といわれているように、嘴は鋭く鉤状に曲がっている。この嘴でスズメのヒナを食べることがあり、また捕まえた小動物をなわばり内の尖った枝に突き刺す習性があり、「モズのはやにえ(早贄)」といわれている。捕えられたカエル・トカゲが、ウメの尖った枝や有刺鉄線の針金など、尖ったところに刺されているのを見るが、このはやにえは餌の少ない冬に食べているとのことである。

モズ(百舌鳥)の名前は、いろんな鳥の鳴き声をまねることからつけられているが、私もオオヨシキリかと思われるモズの声を聴いたことがある。

さて、コロナ禍は第8波、このところの陽性者の増加から大阪府がコロナ赤信号を発令したが、大阪支部では申込制・定員制、そしてマスク着用で、注意しながら探鳥会を開催する予定。

①日本野鳥の会大阪支部主催

  • 名称 万博公園1月定例探鳥会
  • 日時 1月14日(土) 午前9時30分
  • 集合 自然文化園中央口
  • 解散 15:00頃日本庭園内の予定
  • 持ち物 弁当、時節柄 防寒対策を十分に
  • 担当 平 軍二 他
  • 内容 ツグミ・シロハラ・アトリ・ジョウビタキなどの冬鳥、そして今月の鳥モズや万博名物のカワセミなどとの出会いを楽しみに園内を一巡する。
  • 参加費 会員100円、非会員300円
  • 参加希望 大阪支部HPより申込のこと
  • HPからの申込が難しい方は平あて連絡 

②   吹田野鳥の会主催

  • 名称 服部緑地探鳥会
  • 日時 1月21日(土)午前9時00分
  • 集合 北大阪急行緑地公園駅西改札口(服部緑地側)を出て西口広場
  • 解散 12:00頃緑地公園内の予定
  • 持ち物 防寒対策を十分に
  • 担当 田中宏 他
  • 内容 大阪支部服部緑地定例探鳥会が万博公園定例探鳥会と同一日に開催しているため、ほとんど行っていない。服部緑地は万博公園と違って池が多いのでカモ10種が期待でき、小鳥類もよく観察できるので、万博公園と違う環境に住む鳥たちを楽しむ予定。
  • 参加費 会員無料、非会員200円
  • 参加希望  平(ひら)宛 メール or 電話で申込

上記①②に関する問い合わせは平(ヒラ)軍二 へ

メール   g-hira@nifty.com
携帯電話  090-6901-1425 

★文献1 大阪自然環境保全協会編「大阪の野鳥」松籟社1883年
★ 〃 2 平軍二「万博公園定例探鳥会記録」
★ 〃 3 小林清之介 季語深耕「鳥」角川選書1989年

 **** 写真 ****

  種名:モズ雌
  撮影日:2022年12月19日
  場 所:万博公園
  撮 影:有賀憲介