万博公園の鳥(第2回)「イワツバメ」(2025年7月)
6月万博公園探鳥会は雨天中止のため、5月万博公園探鳥会で花の丘の上空を飛んだイワツバメを紹介する。
イワツバメは大阪府内で越冬する個体もいるが、大部分は東南アジアで越冬していて、夏鳥として渡来している。万博公園ではこれまで40年間の探鳥会でイワツバメを2回しか観察していなかったが、たまたま、5月探鳥会では花の丘で上空をツバメの仲間の群舞、ツバメ(10羽)・コシアカツバメ(7羽)と共にイワツバメ(12羽)が飛翔していた。
イワツバメの名前は、もともと山や海岸の岩場に巣を作っていたツバメであることから名づけられたが、最近はコンクリートの建物や、高速道路の橋桁など、都会で営巣するようになっている。
枚方市の淀川河川敷で実施している枚方淀川探鳥会では、天野川の淀川合流点より少し上流、淀川堤防上の歩道橋の橋桁にイワツバメのコロニー(集団営巣地)がある。探鳥会では集合場所のラポールひらかた前や、探鳥コースの上空を良く飛び回っており、最近13年間に50回(探鳥会の40%)以上、群れ飛ぶイワツバメを観察している。
吹田市にはイワツバメの営巣地が無いが、万博公園の北側にある茨木市豊川・清水、大阪モノレール豊川駅周辺に営巣していることをお聞きしている。今回観察したイワツバメが、3㎞ほど離れた豊川駅周辺からエサ取りに来るとは思えず、営巣地への渡りの途中と思われる。
万博公園は平野部の緑のスポットであることから、渡りの途中に樹林に休んでいくキビタキなどだけでなく、長旅の途中の餌とり場として上空を利用していく鳥もいることがわかった。
先月紹介したハチクマ同様、上空を通過している鳥がいることも楽しみたい。
①日本野鳥の会主催 万博公園探鳥会案内
- 日時 7月12日(土) 午前9時30分 自然文化園中央口
- 解散 15:00頃日本庭園内の予定
- 担当 平(ひら) 軍二 他 ・持ち物 弁当、水筒、筆記具、観察用具
- 参加費 日本野鳥の会会員100円、非会員300円、他に万博公園への入園料 260円
- 参加希望 大阪支部HPのホームズ様式により申込。HPからの申込が難しい方は平あて連絡
②吹田野鳥の会主催 万博公園(平日)探鳥会案内
- 7月・8月夏休み
上記①②に関する問い合わせは平(ひら)軍二へ
メール g.0501.hi@gmail.com 電話 090-6901-1425