2025年12月定例探鳥会のご案内

万博公園の鳥(第6回)「ノゴマ」(2025年12月)

ノゴマ 20251108  (橋本昌宗氏)

 渡り鳥なので12月はいませんが、11月万博公園探鳥会で初めて観察したノゴマを紹介する。ノゴマは北海道に繁殖している夏鳥、大阪近郊では春秋の渡り季節に通過する旅鳥で、特に秋によく観察されている。万博公園探鳥会では、これまで40年間で一度も観察していなかったが、先月11/8の探鳥会では先頭を歩いていた参加者のほぼ半数の方が、日本庭園でノゴマ♂を観察された。探鳥会終了後に橋本昌宗氏がノゴマのいた現地に戻り、上記写真を残してくださった。
 探鳥会では万博公園初記録であったが、園内で鳥を良く見ておられる有賀憲介氏が2018年10月♂、橋本寿紀氏も2018年10月♂(有賀氏と同一日、同一個体)、2019年10月♀、20年10月♀と、両氏あわせて3年連続で3回、トータル3個体を確認されていることがわかった。
 ノゴマの名前の由来はいくつかあるようですが、平地や草地などの「野」に生息し、コマドリと似た美しい囀りを持つことから「野に住むコマドリ」という意味で名付けられたという説がある。
ノゴマ♂成鳥には写真で見られるように喉の中央部に鮮やかでくっきりとした赤色の斑点があり、これが日本の国旗のように見えることから、「日の丸」との愛称で呼ばれることがある。
 日本野鳥の会発行の図鑑「フィールドガイド日本の野鳥」の著者である高野伸二氏(1984年58歳でご逝去)は、『小学生のころ鳥の雑誌で「十月の朝庭に咲き残ったコスモスの赤い花びらをくわえたような1羽の小鳥に出会った」という文を読んで、ノゴマが私のあこがれになった』と書かれています。(高野伸二「野鳥と共に」朝日文庫1989)。

(探鳥会案内)

①日本野鳥の会主催 万博公園探鳥会案内
・日時 12月14日(土) 午前9時30分 自然文化園中央口  
・解散 15:00頃日本庭園内の予定
・担当 平(ひら) 軍二 他       
・持ち物 弁当、水筒、筆記具、観察用具
・参加費 日本野鳥の会会員100円、非会員300円、他に万博公園への入園料 260円
・参加希望 大阪支部HPのホームズ様式により申込。HPからの申込が難しい方は平あて連絡
②吹田野鳥の会主催 千里(第4)緑地探鳥会案内
・日時 12月21日(日)午前9時阪急電車山田駅1Fバス乗り場 
・解散 12:00頃 阪急バス佐竹台6丁目バス停近くの予定
・担当 渡辺明信氏 他     
・持ち物 水筒、筆記具、観察用具、弁当は不要
・内容 王子池・高町池・海老池などのカモ(海老池でオシドリを見ます)、カワセミなど
・参加費 吹田野鳥の会会員 0円、非会員200円
・参加希望  平軍二宛メールまたは携帯電話で連絡
上記①②に関する問い合わせは平(ひら)軍二へ
メール  g.0501.hi@gmail.com   電話  090-6901-1425