2025年11月定例探鳥会のご案内

万博公園の鳥(第5回)「カワセミ」(2025年11月)

カワセカワセミ 20251011 (橋本昌宗氏)

 コバルト色の上面と橙色の下面、光線によって青にも緑にも輝くことから、「水辺の宝石」と讃えられる美しい小鳥。水面上を猛スピードで直線的に飛ぶとき、飛んだ先を見つける楽しみもあり、探鳥会での人気ナンバーワンの鳥。これまでカワセミが出れば探鳥会がいつ終わりになっても良いと言ってきた。
 万博公園探鳥会をスタートした40年前は、観察頻度図からわかるようにカワセミ観察が低かったが、90年代からは観察頻度がほぼ90%前後で推移している。100%にならなかったのは万博公園内に繁殖個所が無かったことから、繁殖期(夏季)の観察が少なくなるためで、それ以外の季節、秋~春にはほぼ毎月の探鳥会で観察している。
 万博公園のカワセミによるトピックスは、JR西日本による500系新幹線開発に寄与したことである。万博公園探鳥会に参加されていた矢島誠一氏は、純国産旅客機として有名な「YS-11」設計陣のお一人であった方、1990年大阪支部室内例会で「鳥の飛行について」ご講演された。その時参加された日本野鳥の会会員で、JR西日本新幹線開発責任者の仲津英治氏が、新幹線開発時のネックであった「騒音」に対し質問され、矢島氏の答えを聞いて新幹線開発チームにスカウトされた。
 この新幹線開発期間中には、仲津氏・矢島氏をはじめとする開発チームの方が、万博公園探鳥会に参加され、鳥を楽しむと同時に鳥を知る機会を作られていた。
 時速300㎞/hを目指していた500系新幹線は、「先頭車両はカワセミの嘴」を、「パンタグラフはフクロウの風切羽」を模して、騒音対策を回避する技術を確立し、1997年に完成した。
そんなこともあり、私(平)は「500系新幹線は万博公園探鳥会から」と説明してきた。
これからも万博公園探鳥会で参加者から「あっ、カワセミ」を聞きたいと思っている。

(探鳥会案内)

①日本野鳥の会主催 万博公園探鳥会案内
・日時 11月8日(土) 午前9時30分 自然文化園中央口  ・解散 15:00頃日本庭園内の予定
・担当 平(ひら) 軍二 他       ・持ち物 弁当、水筒、筆記具、観察用具
・参加費 日本野鳥の会会員100円、非会員300円、他に万博公園への入園料 260円
・参加希望 大阪支部HPのホームズ様式により申込。HPからの申込が難しい方は平あて連絡
②吹田野鳥の会主催 千里ニュータウン探鳥会案内
・日時 11月24日(月祝)午前9時阪急電車南千里駅改札出口 
・解散 12:00頃 桃山公園内(北大阪急行桃山公園駅すぐ)の予定
・担当 平 軍二 他        ・持ち物 水筒、筆記具、観察用具、弁当は不要
・参加費 吹田野鳥の会会員 0円、非会員200円
・参加希望  平軍二宛メールまたは携帯電話で連絡
上記①②に関する問い合わせは平(ひら)軍二へ
メール  g.0501.hi@gmail.com   電話  090-6901-1425