2025年10月定例探鳥会のご案内

万博公園の鳥(第4回)「コサメビタキ」(2025年10月)

コサメビタキ 20250913 (橋本昌宗氏
万博探鳥会での観察頻度

 コサメビタキは体長13cm、上面は頭部から尾まで灰褐色と地味であるが、アイリングの白色が目立ち、くりくりとした目の愛らしい小鳥。明るい林の木々の枝先に止まり、獲物を探して飛び回った後、また元の木の枝に戻ってくるなど、観察が楽しい鳥である。万博公園で探鳥会を始めた1985年頃は少なかったが、樹林の生長により秋の探鳥会を中心に同属のエゾビタキと共に園内で休んでいく数が増え、観察機会が増えている状況は、上図(観察頻度)の通りである。
 2016年以降の探鳥会観察頻度を集約していないが、最近、探鳥会だけでは気づかなかった春の渡りの季節が過ぎた後も観察することが多くなってきていた。
 2023年の6/17に巣立ちビナが観察され、万博公園内でのコサメビタキの繁殖・子育てが始まったとわかった。翌24年度も2023年とは違う場所で営巣を確認、巣立ちビナを観察し、更に今年2025年は2か所で巣立ちビナが観察でき、3年連続で繁殖・子育てに成功したこと、繫殖数が増えていることがわかった。
 山地の樹林に繁殖している夏鳥ではキビタキが先輩で、2014年に万博公園で巣立ちビナを観察したあと、その後も繁殖期に暗い樹林からさえずりが聞けることから、毎年繁殖していると推測している。ここ3年間の状況は、大阪府内平野部の万博公園で、コサメビタキがキビタキに続いて繁殖する鳥の仲間に入ったことになる。
 これからも万博公園で、キビタキ・コサメビタキがともに繁殖・子育てが続けてくれることを楽しみにしたい。

①日本野鳥の会主催 万博公園探鳥会案内
・日時 10月11日(土) 午前9時30分 自然文化園中央口  ・解散 15:00頃日本庭園内の予定
・担当 平(ひら) 軍二 他       ・持ち物 弁当、水筒、筆記具、観察用具
・参加費 日本野鳥の会会員100円、非会員300円、他に万博公園への入園料 260円
・参加希望 大阪支部HPのホームズ様式により申込。HPからの申込が難しい方は平あて連絡
②吹田野鳥の会主催 万博公園(平日)探鳥会観察会案内
・日時 10月23日(木) 午前9時30分自然文化園中央口  ・解散12:00頃自然文化園内の予定
・担当 渡辺明信 他          ・持ち物 水筒、筆記具、観察用具、弁当は自由
・参加費 吹田野鳥の会会員 0円、非会員200円、他に万博公園への入園料260円
・参加希望  平軍二宛メールまたは携帯電話で連絡
上記①②に関する問い合わせは平(ひら)軍二へ
メール  g.0501.hi@gmail.com   電話  090-6901-1425