千里の鳥・万博の鳥(第146回)「ハイタカ」(2025年1月)
あけましておめでとうございます。
万博公園探鳥会は昭和60(1985)年2月にスタートし、満40年となりました。この間、千里タイムズ紙には毎月万博公園探鳥会案内を掲載していただいたことで、千里ニュータウンを中心とする吹田市・豊中市など北摂にお住いの多数の方々に、野鳥とのふれあいを楽しんでもらうことができました。
本年も良き鳥・良き人との出会いを楽しみに、万博公園探鳥会を続けたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
「一富士二鷹三茄子(いちふじにたかさんなすび)」は、初夢に見ると縁起が良いとされています。
今年最初の「千里の鳥・万博の鳥」は、昨年12月14日探鳥会で観察できたタカ、中でもスタート前の開園を待つ人々に見守られて上空を舞うなど、3羽も観察できたハイタカとした。
ハイタカの体長(嘴の先から尾羽の先端)は雄32㎝、雌39㎝で、キジバト33㎝ほどの小型のタカ、万博公園ではカワラヒワ・スズメ・ムクドリなどの小鳥類を餌にしていると思われる。
ハイタカは本州中部以北で繁殖しているが、大阪府内での繁殖記録がほとんど無く(★1)、春・秋の渡りの季節や冬鳥として観察されている。
万博公園では同属でハイタカより大きいオオタカが営巣・子育てをした年もあるが、その年でも冬になるとハイタカが渡来し、万博公園の上空を舞う姿を確認した。ハイタカ(やオオタカ)が飛ぶと、万博公園の主を自認しているカラスが群で追いかけることがあり、ハイタカは「ほうほうのていで逃げ回る」姿を見ることがある。しかしハイタカはカラスに負けることなく、しぶとく逃げ回っている。しかしオオタカが同属のハイタカを捕食することがあるとのこと(★2)、猛禽類であっても厳しい世界に生きているとわかる。
さて今冬シーズンはツグミなど冬鳥の渡来が遅れていたが、12月の万博公園探鳥会でツグミが多数確認できた。本年に入っても北近畿や北陸に雪の日が多いことから、冬の小鳥が万博公園に多数渡来していると思われ、1月探鳥会ではこれら冬鳥たちとの出会いを楽しみに探鳥会を開催したい。
①日本野鳥の会主催 万博公園定例探鳥会
・日時 1月11日(土) 午前9時30分
・集合 自然文化園中央口
・解散 15:00頃日本庭園内の予定
・持ち物 弁当、水筒、筆記具
・担当 平(ひら) 軍二 他
・内容 ツグミ・シロハラ・アトリなど冬鳥との出会いを楽しみに、園内を一巡する予定
・参加費 日本野鳥の会会員100円、非会員300円
・参加希望 大阪支部HPより申込のこと
HPからの申込が難しい方は平あて連絡
②吹田野鳥の会主催
イ)服部緑地探鳥会
・日時 1月19日(日) 午前9時
・集合 北大阪急行・緑地公園駅西側改札口をでてすぐの広場
・解散 12:00頃緑地公園内の予定
・持ち物 水筒、筆記具
・担当 田中 宏 他
・内容 緑地公園内にある池をめぐり、10種をこえるカモやカワセミを観察する予定
ロ)京都御苑・鴨川探鳥会
・日時 2月1日(土) 午前9時
・集合 京都地下鉄・丸太町駅北改札出入り口1より京都御苑間之町口
・解散 12:00頃京阪電車・出町柳駅周辺の予定
・担当 平 軍二 他
・内容 京都御苑内でイカル・アトリ・ビンズイなどの小鳥、鴨川ではカワアイサなどカモの仲間を観察する予定
②イ)ロ)追記
・持ち物 水筒、筆記具
・参加費 吹田野鳥の会会員無料、非会員200円
・参加希望 平 軍二宛メール or 電話で申込
上記①②に関する問い合わせは平(ひら)軍二へ
メール g.0501.hi@gmail.com
電話 090-6901-1425
(文献)
★1大阪府鳥類目録2016:日本野鳥の会大阪支部
★2 Bird Research News Vol.10No.6 2013年
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種 名:ハイタカ①②
撮影日:2024年12月14日
場 所:万博公園
撮 影:橋本昌宗
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