2024年5月定例探鳥会のご案内

千里の鳥・万博の鳥(第138回)「ニュウナイスズメ」(2024年5月)

先月(4/13)万博公園探鳥会で観察したニュウナイスズメ、その後も4月後半まで園内にいて、観察できた。
大阪府内ではニュウナイスズメが冬鳥として越冬している所が多いが、万博公園で観察できるのは毎年4月中旬~下旬の渡りの季節にのみである。留鳥で同属のスズメとのちがいは、スズメが頬にある黒い斑点が、ニュウナイスズメにはないことからわかる。
ニュウナイスズメの体長は14㎝とスズメ(14.5cm)よりやや小さいが、雄は額~後頸~背の栗茶色で鮮やか、雌は雄よりも栗茶色が鈍いが、眉班がはっきりしていて愛らしい。しかもスズメより鳴き声がにぎやかで、群の動きも活発である。
20年ほど前、万博公園のニュウナイスズメはサクラで観察され、花の蜜を求めていた。最近はサクラの花が早く咲くようになったこともあり、写真のようにクヌギ・アベマキの花に集まっていて、花につく昆虫の幼虫(いもむし類?)を探していると思われる。
ニュウナイスズメの名前は、新しい穀物を新嘗(にいなめ)というが、人より先にこの新嘗を食べる鳥として「ニイナメスズメ」、転じて「ニュウナイスズメ」になったとのことである(★)。
このニュウナイスズメ、来春には再び万博公園に、渡来してくれることを楽しみに待ちたい。

①吹田野鳥の会主催 甲子園浜探鳥会
吹田では見られない春の渡りのシギ・チドリ類、今年は開催時期を5月下旬から5/9に早めるとともに、場所も南港野鳥園から甲子園浜に変更して開催する。
・月日  5月9日(木) 
・集合  11:00阪神電車甲子園駅東改札口前。阪神バスに乗車し甲子園浜へ
・解散 15:00頃甲子園浜の予定
・持ち物 弁当・水筒、マスク(自由)
・担当 田中(宏)他
・参加費 吹田野鳥の会会員無料、非会員200円
・参加希望  平(ひら)宛メール or 電話で申込

 

 


 

②日本野鳥の会大阪支部主催万博公園定例探鳥会
クヌギ林で賑やかなニュウナイスズメ、華やかなさえずりを聞かせてくれたキビタキなど、春の渡り鳥は花前線とともに渡去していなくなり、万博公園内は緑色が輝く明るい季節になった。
万博公園に残った留鳥・夏鳥は一年中で一番忙しい日々、懸命に子育て中であり、今日はこれら鳥の生活を、離れた所から「静かにそぉーと」観察したいと思っている。
・月日  5月11日(土)
・集合 9:30自然文化園中央口
・解散 15:00頃日本庭園内の予定
・持ち物 弁当・水筒、マスク(自由)
・担当 平 軍二 他
・参加費 大阪支部会員100円、非会員300円
  他に万博公園入園料260円が必要
・参加希望 大阪支部HPでホームズ様式から申込のこと。HPからの申込が難しい方は平あてにメール or 電話連絡ください。 
上記①②の問い合わせ、申込などは平(ひら)へ
メール   g.0501.hi@gmail.com
電話    090-6901-1425

文献★ 国松俊英 「名前といわれ日本の野鳥図鑑」(1995年)偕成社

**** 写真 ****
  種 名:ニュウナイスズメ(雄・雌)
   撮影日:2024年4月13日
   場 所:万博公園
 撮 影:橋本昌宗