2022年5月の探鳥会を開催します

2022年5月14日(土)万博公園定例探鳥会を開催します。

開催要領は万博公園定例探鳥会のご案内をご覧ください。

千里の鳥・万博の鳥(第114回)「センダイムシクイ」(2022年5月)

今月はムシクイ科の小鳥で、春秋の渡りの季節に良く観察できるセンダイムシクイを紹介する。ムシクイ科で春の渡りの季節に出会う鳥としてセンダイムシクイ、エゾ・・・・、メボソ・・・・、オオ・・・・などがあり、何れも体長12~13㎝とスズメより小さい。しかも体の背側は似たような暗緑色系で、新緑の葉陰にいるとき姿を見てもどの鳥かわからないが、さえずりは種毎に大きく違っていて、声を聞くとすぐに種名がわかる。

センダイムシクイは「チヨ チヨ ビィー」と聞こえる声でさえずるが、その聞きなしは「焼酎一杯ぐぃー」で、ウグイスの「法、法華経」と同様、さえずりを聞くと納得できる。センダイムシクイのもう一つの聞きなしに「ツル チヨ ギミ―」がある。江戸時代の仙台藩伊達家(だてけ)のお家騒動を題材にして、歌舞伎・文楽で演じられる「伽羅仙台萩(めいぼくせんだいはぎ)」の鶴千代君(つるちよぎみ)から、センダイムシクイの種名が名付けられたとのことである。

ムシクイの仲間4種はほぼ同じ色合いで上述のように姿が見えても識別しにくいが、頭頂に細長い淡色斑(頭央線)が見えるとセンダイムシクイと分かる。

センダイムシクイは冬期、ベトナム・マレー半島・ジャワ島などの東南アジアで越冬し、春になると日本・中国東北部・ロシア東南部・朝鮮半島など、アジア東部の温帯~亜寒帯に渡ってきて繁殖・子育てを行っている。大阪府平野部にある公園内の樹林では、繁殖地・越冬地への春秋の渡り時に休憩場所となっているが、大阪府周辺を取り巻く北摂山地・生駒山地・金剛山地・和泉山地などでは、繁殖・子育てが記録されている。 

万博公園でも春秋渡りの季節に観察できるが、春は特徴的なさえずりが聞けることから、姿が見えなくても園内にいることがわかる。

さてコロナ第6波、大阪府コロナ警報赤信号がようやく解除され、4/25より黄信号となった。日本野鳥の会大阪支部ではこれを受け、探鳥会開催有無の条件を以下の通り見直した。

センダイムシクイ

5月度探鳥会より
①緊急事態宣言発出中は探鳥会中止する
②しかしまん延防止重点措置発出中や、赤信号点灯中であっても中止とせず、以下で開催する。
(イ)事前に支部HPへの申込制
(ロ)定員30名
(ハ)会員以外の家族・友人など、一般参加OK
5月14日の大阪支部万博公園定例探鳥会は、
上記②(イ)(ロ)(ハ)条件を適用して開催する。
・名称 万博公園5月定例探鳥会
・日時 5月14日(土) 午前9時30分
・集合 自然文化園中央口
・解散 15:00頃日本庭園内の予定
・担当 平(ひら)軍二 他
・内容 万博公園で繁殖子育て中のシジュウカラ・エナガなど小鳥たち、そして渡り鳥のキビタキ・センダイムシクイなど
・参加希望 事前に大阪支部HPより申込みのこと

吹田野鳥の会探鳥会は4月より再開したが(但し、雨天中止)、5月についても申込制で開催する。
・名称 大阪南港野鳥園探鳥会
(会報では淀川海老江干潟探鳥会を案内していたが、道路工事中で開催できず、場所変更)
・日時 5月17日(火) 午後12時30分
当日の「潮の満干」を考慮し午後開始とする
・集合 南港野鳥園展望塔前
 (大阪メトロ南港テクノポート線・トレードセンター前駅下車、西へ徒歩15分)
・解散 15:00頃南港野鳥園展望塔内の予定
・担当 田中宏氏他
・内容 吹田市で見ることのないシロチドリ・アオアシシギなど、干潟の渡り鳥を見る
・参加希望  平(ひら)宛メールまたは電話で申込

上記、大阪支部万博探鳥会及び吹田野鳥の会探鳥会に関する問い合わせ等は
平(ヒラ) 軍二 へ
携帯電話 090-6901-1425

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 種名: センダイムシクイ
 撮影日:2022年4月10日
 場所: 万博公園
 撮影者:有賀憲介