11月13日定例探鳥会を開催します。

11月13日(第2土曜)より、万博定例探鳥会を再開することにしました。本年中は下記内容での再開とします。

開催要領はを下記の要領の他「万博公園定例探鳥会のご案内」をごr\確認ください。

1.支部様式(FORMZ)による申込制
2. 午前中(自然文化園内)で終了
3.探鳥会リーダーは望遠鏡を持参しない

担当ボランティア:平 軍二、足立、有賀、橋本(寿)、田中(宏)、中筋、橋本(昌)、大矢
連絡先:090-6901-1425

1月以降に、「リーダーの望遠鏡持参」「昼食後日本庭園まで足を延ばす」など従来ベースに戻すかどうかについては、コロナの状況を見て、12月探鳥会でリーダーの皆さんと相談の上、決定したいと思います。

以上、よろしくお願いします。

大阪府新型コロナ警戒信号

千里の鳥・万博の鳥(第108回)「ハイタカ」(2021年11月)

季節の移ろいは早く、暑い夏から短い秋への変化、そして冬の鳥たちが観察できる季節となった。今回写真の舞台は先月に続いて桃山公園、ハイタカがドバトを抑え込んだ貴重な瞬間である。

ハイタカはオオタカと同じタカ仲間、大型の哺乳動物のいない大阪近郊では、生態系のトップ(食物連鎖の頂上)にいる。ハイタカ雌の体長は38cmに対し、エサとなったドバトの体長33㎝とかなり大きいので、瞬発力を生かして捕獲したと思われる。

留鳥とされているハイタカ、大阪府内での繁殖記録として、「2011年に岸和田市で成鳥がヒナにエサを運ぶ姿が確認された★1」との記述がある。通常ハイタカが観察されるのは、①秋のタカ渡り時に、サシバ・ハチクマなどのタカの中に小さなハイタカが一緒に飛んでいる場合や、②冬の都市公園で、上空をカラスに追われながら飛んでいるときである。

ハイタカは林に住んでいてシジュウカラ・スズメ・ムクドリ・ヒヨドリなどの小鳥をエサにしているので、今回大きなドバトを捕えたことで、さぞかし食べがいがあったと思われる。

10年ほど前、万博公園にオオタカが繁殖・子育てをしていた頃、オオタカが住む森は豊かな生態系であることを紹介するため、日本野鳥の会本部発行のパンフレットにあった、同属で少し体が小さいハイタカについて描かれたイラスト(ののたんぽぽ氏)を利用していたので紹介する★2。

食物連鎖の頂点にいるハイタカ(オオタカも同じ)が生きていくためには、

・ハイタカは小鳥を食べる→
・小鳥は昆虫を食べる→
・昆虫は植物に育てられる→
・植物を育てるため必要な水・光・空気・土→
・土をつくるため落ち葉・キノコ・バクテリアなど

というように、何層も積み重ねたすそ野の広い生態系が必要である。このため、ある程度大きな生態系でないと、タカは住み続けることはできない。

③ハイタカピラミッド② (財団法人日本野鳥の会 )

桃山公園はハイタカが冬の間住み続けるに狭すぎると思われるので、たまたま渡り時に休んでいて、見つけたドバトを仕留めたと推定される。

桃山公園にハイタカがいたことは、千里ニュータウンなど吹田市内の公園が整備され40年~50年を経たことで、タカの仲間が休める生態系が構築されつつあることを示している。

さてコロナ禍、ようやく緊急事態宣言解除により大阪モデルの緑信号が出たことで、コロナと共存する新生活を模索する日々が始まった。日本野鳥の会大阪支部万博探鳥会、吹田野鳥の会探鳥会とも、11月から再開したいと思っている。

1年半ぶりの開催となることから徐々にと、当面はフリーではなく会員の方のみで、事前申込・定員制とする。参加を希望される会員の方、下記に申し込んでくださるようお願いする。

1.日本野鳥の会大阪支部万博公園探鳥会

日時 11月13日(土) 9:30~12:00
場所 自然文化園中央口(太陽の塔前の入口)
終了予定 12:00頃 自然文化園内
申込 日本野鳥の会大阪支部HP万博公園探鳥会受付様式(formzu)より 

2.吹田野鳥の会千里ニュータウン探鳥会

 日時 11月23日(火祝)9:00~12:00
 場所 阪急南千里駅改札口
 終了 12:00頃桃山公園の予定
 申込 g-hira@nifty.com (平)
 問い合わせ 1.2.とも 090-6901-1425(平)

ハイタカの狩 DL8A4838 20211013 桃山公園 ariga

(文献)

★1 大阪府鳥類目録2016 日本野鳥の会大阪支部
★2 ハイタカ1羽が生きのびるには(ののたんぽぽ)
    財団法人日本野鳥の会

**** 写真 ****

 種 名:ハイタカ
 場  所:桃山公園
 撮影日:2021年10月13日
 撮影者:有賀憲介