2025年7月の枚岡定例探鳥会の報告

 猛暑日予報にも関わらず、リーダー8名含む20名が参加。日陰が多く、少しでも涼しいコースで慈光寺を目指す。
 まずは、間もなく巣立ちを迎えるであろうアオバズクをじっくり観察。いつもの位置で雄雌夫々が巣を見守る。麓を歩き出すと通過するシジュウカラやエナガの群れに、この時期ならではの幼鳥が混じる。川沿いを登り始めた辺りでキビタキが枝に止まった。水浴び後らしく、こちらを気にせず毛繕いをしている。
 らくらく登山道まで来ると汗が引くほど涼しくなり、時折通る風が心地良い。姿は見つけられないがセンダイムシクイやヤブサメ、遠くにアオゲラの声も聞こえた。
 慈光寺で昼食中はキビタキが頻りに囀っていたが、期待のホトトギスやサンコウチョウの声は聞こえず。諦めきれずに髪切塚へ廻ってみると漸くギュイー、ギュイーとサンコウチョウの声がした。暫くするとその声に一羽のハシブトガラスの声が交互に混じり出す。どこか殺気だった雰囲気の中、カラスが見える位置に移動したところへ双眼鏡を当てると、巣を守ろうとしているのかサンコウチョウ2羽が頻りにカラスにアタックしていた。攻防が1~2分続いたあとカラスが逃げ出し、サンコウチョウもあとを追いかけて行った。何倍、いや何十倍も大きい相手に果敢に挑むサンコウチョウの親鳥の姿に参加者から驚きと感動の会話が暫く続いた。
 ブルーインパルスの飛ぶ時間が迫ってきたので足早に下山し、早々に鳥合わせを済ませて見晴らしの良い場所へ移動。編隊を組んだ6羽(機)を双眼鏡でしっかり捉えることが出来た。
 暑さに耐えた甲斐もあってか、色々と稀有な体験が出来た探鳥会だった。

天候:晴れ  参加者:20名  鳥種:21種  鳥合わせ
写真提供:橋本リーダー Kさん 
リーダー:浅沼、梶原、嶋、中島、西本、橋本、室谷、福嵜(報告)