夢洲の野鳥を守ろう

夢洲でのコアジサシの繁殖状況(大阪自然環境保全協会ホームページより引用)

夢洲は、大阪湾にある人工埋め立て地です。いまはまだ、一部がコンテナターミナルや太陽光発電所などに使われているだけですが、これから何年分かの大阪市のゴミ焼却灰や浚渫土・産業廃棄物を持ち込む予定になっています。
先にゴミを埋め立てていた場所には、雨水がたまり、池となって、多くの野鳥が飛来する豊かな生態系が形成されつつあります。
また、大阪湾にはほかで見られない塩性湿地が自然にできていて、絶滅を危惧される植物も自然に繁殖していました。 そして砂利場や草原には、コアジサシやコチドリ、ヒバリなどが繁殖していました。
そこが2025年大阪・関西万博の予定地となり、それに先駆けまたは前後して、大阪市はIRカジノを誘致し開業しようとしています。 そして、2019年4月、環境を調べようともせずに、購入土砂を投入し始めました。
昨年の風景と比較すると、自然にできた池は半分の面積になってしまいました。それでも、渡り鳥たちはやってきて、満員電車のような密度で羽を休めています。
日本野鳥の会大阪支部は、この環境で絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)(国際希少野生動物種)に指定されたコアジサシの子育てを見守る活動を始めました。

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保護活動

シンポジウム開催 「夢洲・大阪湾岸の水鳥の渡来環境の保全・回復を目指して」

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「夢洲の生きもの保全」をテーマにした講演会

「夢洲の生きもの保全」をテーマにした講演会のご案内 日本自然保護協会(NACS-J)の大阪連絡会が30周年の記念講演会として「夢洲の生きもの保全」をテーマにした講演会を開催します。大阪自然環境保全協会との共催事業です。 大阪自...
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2022年3月16日:夢洲の生物多様性の保全と回復を求める要望書を提出しました。 2月9日付の大阪市の公報で、松井市長から準備書に対する意見として、「専門家等の意見を聴取しながら、工事着手までにこれら鳥類の生息・生育環境に配慮した整...
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