予報通り明け方には雨も上がり22名が参集。集合時間帯はかなり湿度が高く、熱中症対策を念入りに伝えたあと、いつもの梅林には寄らず、桜広場へ向かうコースに変更してスタート。
まずはキビタキが近い林で囀り出すと、数人の強者バーダーがじっくり探し、繁茂する若葉の隙間に姿を見つけた。登りに差し掛かったところで虫を咥えたイソヒヨドリの雄が歩道の杭上に止まる。続く山道では珍しくムクドリの群れがこちらを気にせず夢中で採餌していた。桜広場で遠くにオオルリが囀り、梢に止まる姿を数人が確認した。昼前までは蒸し暑かったがらくらく登山道まで来るとひんやりした空気に入れ替わり、時々吹く風が心地良く感じた。咽喉を膨らませて囀るウグイスや飛び去るハイタカを数人が確認したところで慈光寺に到着。
地面を覆う苔やモミジの新緑が否応なしに目に入り、その奥から聞こえるオオルリやキビタキ、センダイムシクイの囀りを聞きながら食べる昼食は格別だった。
後半は棚田へ向かうとホオジロが頭上で囀り、モズやスズメの声が聞こえる。そこへカルガモ一羽が皆の目の前を飛び去った。下り始めると風に乗ってツツドリの声が遠くから聞こえた。
間延びすることなく頻繁に囀りが聞こえ、終わってみれば29種と例年並みだが、この時期らしいイモムシや毛虫、蛾や蝶の数が激減していることに行く末の不安を感じさせられた探鳥会だった。









(室谷リーダー)
天候:曇り 参加者:22名 鳥種:29種 鳥合わせ
写真提供:橋本リーダー・室谷リーダー
リーダー:浅沼、梶原、嶋、谷村、中島、西本、橋本、室谷、福嵜(報告)