2024年1月探鳥会報告

服部緑地定例探鳥会 1月13日(土) 天候:晴れ 参加者:24名

出現種45種

鳥合わせ

服部緑地定例探鳥会を担当して、初めてのお正月を迎えました。旧年ご参加下さった皆さんのおかげで、迎えることのできた新年初の探鳥会。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、参加申し込みは一時、めでたく定員の30名を迎えたのですが、直前までに体調不良などでキャンセルされる方が続出、当日参加者は結局24名にとどまりました。ひとまず緑道を降りた高川は、正月早々セキレイ3種がそろい踏みで、縁起よし。

これまで水が濁りきって鳥影が薄かったうずわ池は、木陰のあたりにマガモやホシハジロ、そしてミコアイサは7羽も、しきりに潜水して何かを漁っているようです。潜ったり出たり、スコープに収めるのに苦労していると、上空をはばたくタカの影。腹面にはボタ斑、さほど長くない尾羽の、ツミの幼鳥です。先月といい、タカ類の多いこと。

続く新宮池は安定の見ごたえで、ゴイサギの成鳥と幼鳥(通称ホシゴイ)やハシビロガモ、カワウ、そして、おや。先月までは中池にいたトモエガモが、今月は新宮池に来ています。しかも数を増して6羽に!

とはいえ今回、小鳥類の姿が妙に少なく感じ、トイレ休憩から菰ヶ池までは、いくぶん手持ちぶさた感でした。年末まで水が引いてたくさんのコガモでにぎわっていた中池は、水位が回復しつつあり、コガモは数にして10分の1という4羽。対岸へ向かおうとすると、柵のすぐ向こう、至近距離の茂みにひっそり、ツグミ・・・!群れで枯れ木にとまったり、広い草地を跳ねる姿から、明るい印象のある鳥ですが、静かに物陰でじっとしている様には意表を突かれました。そういえばほとんど声がしない、とは思っていたのです。

 中池の対岸ではコサギが間近で何やら騒いでいたり、近くでカワセミが見られたほか、若松池の遠くにミコアイサが10羽、キンクロハジロも20羽、そしていっそう小さいカイツブリも、珍しく8羽の群れで集まっていました。
 そろそろ戻りはじめようか?というタイミングで、今度は上空からイカルの群れが襲来。道端のムクノキのドライフルーツを、ばりばりとついばみはじめました。ほとんど目の高さで繰り広げられるアクティブな食事風景を、時間も忘れてたっぷりと堪能。後からムクドリの群れも飛来しましたが、イカルの勢いに圧倒されたのか、すぐに群れごと飛び去ってしまいました。もう少しムクノキに執着してほしかった、ムクドリなんだから、(T_T)。

 時間は相当押してきましたが、続く山ヶ池では、よいのか悪いのか餌付けのせいもあって、間近でヒドリガモ、オナガガモ、カルガモ、バンにオオバンが観察でき、テンションがなお上がっちゃいます。先月はパンをくわえて逃げ切ったバンでしたが、今回はまんまとヒドリガモに奪われてしまったようです。オナガガモの尾もずいぶんと伸びてきました。 しおれてすっかり見通しが良くなったハス池には、たくさんのヨシガモとオカヨシガモ。しかしその多くは、オオバンが水中から餌の水草をすくい上げるのを期待してつきまとっているようです。「オバハン、メシまだか?!」と言わんばかりに!自分で潜るの、そんなに面倒なのか (`Д´)ノ。

 今回も終点の小鳥の森で、鳥合わせの前にしばらく時間をとって、水場を観察しました。シロハラもアオジもここで初めて出現して、ふり返るとやっぱり小鳥が少なめだったのかも?と再認識。しばらく待ってもルリビタキは出現せず、今回は45種類と、前回には及びませんでした(リストに載っていなかったツミを最後にカウントし損ねて、44種で締めてましたが、訂正します)。今回見られなかった冬の名物アオバトは、解散後に常緑のカシの樹冠で見かけたので、次回にはそんなあたりにも注目して探してみたいと思います。