2024年12月1日(日) 会員限定 金剛山探鳥会 ~ミソサザイ・ウソ・アオゲラ~ 報告
天候:晴れ 参加者:20名 鳥合せ
前日が初冠雪でしたが、当日は降水確率0%の晴天に恵まれました。私の方は会員限定探鳥会初参加。それも、むくどり会員を前日に卒業し、赤い鳥会員初日です。何もかもが新鮮でドキドキの探鳥会でした。
金剛山ロープウエイ前バス停でバスを降りると、あまりにもおいしい空気に感激しました。そして説明を受けて、トイレを右に細い道を行き左に曲がって、再度左に曲がるとスタート地点。伏見峠につくまで5個の道標がたっているとリーダーの説明を受けました。2つ目の道標で、5個の間は4つしかないからもう半分来たと思って「これで半分までやってきた」と叫びましたが、よく考えると、一つ目の道標までも道があり、5個めから峠までも道があるので、ようやく3分の1だと気づきました。
道の左には300年のトチノキも鎮座し、上を見上げるとロープウエイのロープも見えました。なんでも、金剛山ロープウエイと香楠荘は令和6年7月から令和7年10月末ごろまで解体工事が行われてる最中で、少し寂しい気持ちで登りました。撤去理由は、金剛山ロープウエイ駅の耐震性だそうです。
伏見林道はスギ・ヒノキが乱立していて薄暗く、時折、鳥の声が数羽聞こえては、聞こえなくなることを繰り返し、なかなか姿を見ることができませんでした。黙々と登っていると、茶色く小さなミソサザイが藪をチョンチョンと峠方向へ向かって動いていました。少しづつたっぷり時間をかけて移動していたので、皆で本当に感動しました。
伏見峠→キャンプ場→ピクニック広場へと。キャンプ場では今回はヤマドリには会えませんでした。昔はよく会えた鳥だったそうです。ロープウエイ山上駅のテラスの下では、カヤクグリがエサを求めて移動していました。なんでも、3回に1回ぐらいしか見られない珍しい鳥で、高い山でしか会えないらしいです。ラッキー!
「ちはや星と自然のミュージアム」周辺へ向かう途中でエナガの集団と遭遇。でもどこかへ急いでいる途中のようで、ものすごく速くて双眼鏡で焦点を合わせられませんでした。でも、しっぽが長くて小さいことだけは確認できました。
そして、カケスにも出会えました。鳴き声も発してないので、見つけた方に感嘆です。たくさんの枝の奥だし、よく動くし、初心者の私にはなんとなくの影しか見られませんでしたが、皆さん「綺麗~」と感嘆の声でした。
そして、ランチの休憩場所へ。今まで、鳥さんたちにあまり会えなかったのに、たくさんたくさん出会えました。35分間の昼食休憩でしたが、観察に忙しくて、食べる時間は大急ぎで5分程になってしまいました。黒+レンガ色+白+グレーのにぎやかな装いのヤマガラ。ベレー帽のコガラ。シュっとラインが綺麗なゴジュウカラ!
親切な登山客にいただいたピーナッツを右手に乗せると、ヤマガラは左手のスマホを気にも留めず、何度も何度も食べに来ました。ひまわりの種を乗せたときは来てくれませんでした。脂肪分が多いピーナッツの方が好きなのかな。
あまり人なれしてないらしいコガラも、今日は他の方の手に乗りにきていました。リスも枯れ木の上をチョロチョロ。
餌場らしきところにナッツを置くと、弱肉強食ぶりがよく観察できました。強い順にゴジュウカラ>ヤマガラ>コガラのようです。ゴジュウカラが食べに来てるときは誰もこないけど、ヤマガラやコガラが食べてるときでも、ゴジュウカラは割り込みができるようです。
帰路では前回にウソに会えた場所で今回は会えなかったようで、残念がってる方がいました。ウソに会えたら嘘みたい(笑)。今回は17種の鳥と出会えました。
新谷由美さん
参加リーダー:清水邦子、中辻祥子、上村 賢
画像提供:乾 和義さん(3点)、中辻祥子さん(3点)