一般探鳥会の報告:平成25年度下半期
近つ飛鳥風土記の丘/トラツグミ・ノスリ
- 近つ飛鳥風土記の丘探鳥会に参加して
- むくどり通信1月号を見て、近つ飛鳥とトラツグミにひかれて参加しましたが、地図を見て飛鳥に近つ(チカツ)と遠つのあることや、古墳時代の遺跡があることを知りました。
- 当日は、懸念された雨も早朝で上り、寒さも和らぎまずまずの日和で、参加者も40名余りと予想以上の盛会。
- 今日のコースは、水辺・農耕地・森林の環境が揃い、その中で厳しい冬を過ごしている鳥達に会う探鳥会。
- ケリの声を聞きながら出発し、畑でその姿を確認した後粟が池共園では護岸にカワセミのペアが並んでいるのを見て、リーダーから嘴の色で雌雄を区別するクイズが出され、女性の方が口紅を付けた方がメスと覚え易い方法を話しておられ、なるほど!と納得。
- この池は工事で水抜きをしていたので、例年は見られないコチドリ、アオアシシギ、クサシギ、オジロトウネン、セイタカシギ等のシギチ類8種を池を半周しながら観察できました。
- 農耕地では、ヒバリが畦道で冠羽を立てて盛んにさえずっている様子やノスリがカラスの集団に追い払われている様子を見るのは初めてで興味深かった。
- 大宝町の長い坂道の途中、ふと見上げた樹上でラブラブのドバトペアの決定的瞬間を見ることも出来ました。
- 予定より1時間遅れの12時過ぎに近つ飛鳥風土記の丘に到着し、梅のおかげで風流?な昼食となった。
- 昼食後はきつい山道を登り降りした割には、山は静かで期待したトラツグミも現れず、遠くで呼ぶコジュケイの声を聞くに留まった。最後のコースでカシラダカが近くに姿を見せるサービスをしてくれましたが、森林の鳥は期待外れの結果でした。最後に鳥合わせをしてみると51種と12年、13年より大幅増の結果となり、予定外のシギチのおかげで充実した1日となった次第。
- 帰りは予定を変更し、富田林行きの金剛バスを貸切状態で利用しましたが、元気な人数名は歩きを選択。
- この探鳥会のために下準備の他、当日は丁寧な説明をして頂いた講師の皆様本当に有難うございました。
- 河内 弘重さん
- 当日配布資料
- 参加リーダー:杉本英雄・杉本マサ子・福嵜・岩井・藤村・浅尾・上村
飛鳥・甘樫丘/カシラダカ・ノスリ
- まず、集合場所でイソヒヨドリ・ジョウビタキ・カワラヒワを観察。
- 石川池で越冬イワツバメ、トビの飛翔、♂1♀2のベニマシコ、梢のアオバト、ツグミの群れに交じるマミチャジナイなどを確認。
- 甘樫丘周辺の農耕地でニュウナイスズメの群れやホオジロ・カシラダカ・アオジ、飛鳥川でカワセミやキセキレイ・ハクセキレイ・セグロセキレイ、甘樫丘東側の広場でノスリの停飛やクヌギの梢の20羽近くのアオバトなどを観察。
- これまでの9年間で真冬の甘樫丘では71種類を確認しており、今回、ベニマシコとマミチャジナイの2種類が増え、里山の豊かな景観が多様な鳥相をもたらしていることを再認識。
- 当日配布資料
- 参加リーダー:杉本英雄・杉本マサ子・福嵜・岩井・藤村・浅尾・上村
馬見丘陵公園/オオタカ・カシラダカ
写真はクリックすると拡大してみることができます:撮影(杉本さん・上村さん)
報告:枚方市 長者原恵美子さん
- 時おり雪がちらつく日で、顔を出す太陽が背中になんとも暖かく感じる日でした。
- 最初に、馬見丘陵の広さに驚きました。整備された中に里山風景が残された公園の印象でした。他の探鳥のグループも居られ、また複数のノルディックウオークのグループ来て楽しめる場所でした。鳥出現に期待しながらのスタートでした。
- 北エリアの前池で水鳥を観察していると、誰かの「ノスリ」の声。頭上を旋回しながらノスリ斑(この前覚えたところです)が確認できるまで下降してくれ、飛び去って行ったのです。が、しばらくして池の対岸の上空から、すごいスピードで降りているのが見えました。45度くらいの角度で藪に飛び込んだのです。「何か獲物を見つけたのでしょう」の声に納得。豪快でした。
- また、南エリアへの移動中には、チョウゲンボウのホバリング。尾羽を開いた時の美しさに、参加者全員が見とれていました。
- 下池にはカルガモの集団、嘴の黄色が目立つほど居て、コガモの数もまた多かったです。それらに混ざりキンクロとホシハジロは、私が見られたのは1羽ずつ。
- また、カワアイサは目の色まで見える近さで観察でき、ヨシガモは綺麗な胸の斑と尾羽の流れがきれいでした。
- 昼食後の一報は、ルリビタキでした。忍び足で藪の小道を入っていくと、鳥影が動いていました。藪の中を移動しながら陽だまりまで出てくれた時の綺麗さは圧巻。しばらくの間、杭に止まったり降りたりしながらゆっくり移動。参加者全員がしっかり出会えたサービスの好さでした!
- 今季初の鳥出会いもあり嬉しい日となりました。40種の鳥出現でした。
- 土地勘のない所へ案内していただけるのは新鮮な鳥見で、詳しく教えていただけ充実した嬉しい日でした。ありがとうございました。
- 時折雪がちらつき、風も冷たい1日でした。
- 昨年に比べると確認できた種類数が10種減りましたが、 ノスリのホバリングやチョウゲンボウのはばたき、青色の濃いルリビタキ♂成鳥の姿、 ホオジロ♂♀・アオジ♂♀・クロジ♂♀が採餌しているようすと 、それぞれの識別ポイントの確認など、 見どころの多い探鳥会となりました。
- 当日配布資料
- 参加リーダー:浅尾・杉本英雄・杉本マサ子・福嵜・上村
百舌鳥古墳群
- この冬、一番の寒さの中での探鳥会であった。
- オシドリ20羽、トモエガモ7羽、ミコアイサ6羽、ホオジロガモ1羽が履中天皇陵で見られ、イタスケ古墳ではタヌキ5頭が出てきて、参加者全員が笑顔の絶えない探鳥会であった。
- 参加リーダー:中薗・藤村・廣田
金剛山/オオマシコ・ウソ
- オオマシコ、ウソとの出会いを期待して、総勢32名がロープウエイ金剛山駅に集合。
- 集合時間前に集まった参加者の皆さんは、頭上を飛ぶハイタカを確認。
- 出発後、シャクナゲの道では鳥との出会いなし。香楠荘付近でホオジロ。一部の方がミヤマホオジロを確認。
- キャンプ場で、ミヤマホオジロ、オオマシコを探すが、鳥の声がしない。遠くの樹上にツグミ。
- 伏見峠付近で、アトリ・ツグミの群れ、ルリビタキを確認。
- ピクニック広場での昼食休憩時、ヒガラ、コガラ、ヤマガラなどのカラ類を観察。ゴジュウカラも出現。
- 昼食後、かたくりの道〜らくらくの路を散策するが鳥影は少ない。
- ピクニック広場での鳥合わせ前に、キャンプ場方面の斜面で採餌するカシラダカ、アトリを観察。
- 目的のオオマシコに出会えず、ウソも一部の方が声を聞いただけという、残念な結果になった。
- ※解散後、ロープウェイ金剛山駅でアカゲラを確認しました。
- 参加リーダー:杉本(英)・杉本(マ)・若林・浅尾・福嵜・岩井
龍田川・法隆寺
〜王寺・龍田川・法隆寺探鳥会に参加して〜 嶋田陽子さん(奈良市)
- 数日続いた寒さも和らぎ、小春日和になるとの予報に後押しされて、集合場所へ。
- 冬鳥の到着が遅れているらしいが、今日のコースは紅葉の名所でもあり、期待が膨らむ。
- 早速イソヒヨドリが現れ、幸先のよいスタートを切る。大和川沿いでは、カギの手になったカワウの大編隊飛行に遭遇。300羽以上とリーダーの言。息を飲むような光景だった。カワウがカギの手に編隊を組むことを、初めて知った。
- 三室山から龍田川へと紅葉を愛でながらの探鳥。モズ、メジロ、シジュウガラ、セキレイ、イソシギ等、色々と出るが冬鳥が・・。
- お目当てのニュウナイスズメとジョウビタキはしっかりと確認出来たが、やはりカモ類を含め冬鳥は少ない様子。後半になりやっとツグミが1羽出現。
- 今期初認との声が背後から聞こえてくる、勿論私も初めて。
- 冬鳥との出会いは少なかったが、野道には、サクラタデの可憐な花、薄紫のツリガネニンジン、そしてヨメナ等、野草も十分に楽しませてもらった。
- 野鳥は41種を観察。数はあまり多くはないが、種類は結構見られたと思う。
- カワウの大編隊飛行を筆頭に、ノスリの飛翔、カラスの執拗な攻撃を受けるオオタカ、大きな魚に四苦八苦のカワセミ、等など、色々と印象に残る楽しい探鳥会でした。
- ご指導下さったリーダーの皆様、有難うございました。
- 参加リーダー:杉本英雄・杉本マサ子・福嵜隆司・岩井智・藤村はるえ・浅尾和己・上村賢
- 当日配布資料
- もっと詳しく:支部長ブログ
近つ飛鳥風土記の丘
- 参加者1名、リーダー7名の合計8名、上ノ太子駅前で高鳴きするモズ、高速道路の橋桁の上で餌を食べるイソヒヨドリなどを観察した後、雨の中を出発。
- 太子町春日の新池では、上空を群れ飛ぶコシアカツバメ、若鳥に潜水を教えるカイツブリの親子などを確認。
- 近つ飛鳥博物館前の池でカワセミ、風土記の丘に着くと雨で警戒心が薄いエナガ・ヤマガラ・シジュウカラの混群などを観察。
- 昼食休憩時に雨も峠を越えたと判断し、石川の東に広がる農耕地へ。刈り取りが終わった水田で餌をついばむヒバリを観察しているとタシギを発見。
- 上空を見るとヒラヒラと飛ぶチョウゲンボウ。高圧鉄塔に止まったものの、残念ながら後姿。
- 石川河川公園の少年野球場は、雨で人がいないためセキレイ類やヒバリの天国。
- ノビタキを3個体確認するものの、ハクセキレイに追い立てられるところを何度も観察。
- 最後に粟ケ池でカモのなかまを確認して鳥合せ。
- 雨で道が滑りやすいため、風土記の丘の園路を省略したにもかかわらず、37種を確認して終了。
- 参加リーダー:杉本英雄・杉本マサ子・福嵜・岩井・藤村・浅尾・上村
- 当日配布資料