一般探鳥会の報告:平成25年度上半期
飛鳥/石舞台・祝戸 コサメビタキ・コシアカツバメ
報告:大阪市淀川区 安竹素之さん
- 石舞台バス停前の集合場所ではイワツバメの大歓迎。
- リーダーから少し前にタカ柱が見えたんですよとの話に、う〜ん残念。しかし、出発時にイワツバメの群れをもう一度見ると、その奥に何か飛んでいる。お〜、タカ柱だ。全員が確認した。
- 上々のスタートを切り、モズの高鳴きを聞きながら飛鳥川に沿って探鳥。「カワセミ!」の声を何度か聞くが、青い影らしきものが見えたような、見えなかったような。
- その後、悠然と飛ぶトビをみながら、祝戸の広場に到着、少し早目の昼食に。
- ここはカラ、ヒタキ類がよく来ますとの説明にあわせるように、ヤマガラ・シジュウカラ・エナガ・メジロの混群、コサメビタキ・サメビタキ・エゾビタキもかわいい姿を見せる。
- 昼食後、高台に登ると間近でアオゲラの声、「どこどこ」と一同大いに盛り上がる。私も何とか見えました。キツツキらしくない横枝にとまる姿でしたが、贅沢を言ってはいけませんね。
- 興奮冷めやらぬなか高台を降りきれいな棚田に向かう途中で、上空高く3度目のタカ柱。今度は数が多い、300羽相当とか。
- 9月末とはいえ陽射しは強く、赤・黄・白のマンジュシャゲが咲く棚田の日蔭でひと休み、のはずが、「あのタカは何」の一声でまた空を見上げる。
- 一羽が円を描きながら上がっていく。ハチクマかクマタカか見立てが分かれたが、写真も参考にクマタカに決定(クマタカは留鳥で渡りはしないそうです)。
- 高松塚古墳を後に、鳥合わせは37種、参加者も37名とピッタリ。長丁場でしたが、なかなか充実した探鳥会でした。
- リーダーの皆さんありがとうございました。帰路の近鉄飛鳥駅でイソヒヨドリ♂のおまけがありました。
*早朝の下見でゴイサギ、鳥合せ後に確認したカルガモとイソヒヨドリを加えて、確認種数は40種で報告。
- 配布資料
- 参加リーダー:杉本英雄・杉本マサ子・岩井・藤村・浅尾・上村
淀川・海老江干潟探鳥+クリーン大作戦
- 朝から生憎の雨で参加者はなく、中止としました。
- 満潮時間を迎えていたので干潟は確認せず。
- ゴミンゴも中止にしてられました。
- 参加リーダー:福嵜
淀川・海老江干潟探鳥+クリーン大作戦
- 満潮と重なり、シギ・チドリの仲間は少ない。
- 岸のテトラにキアシシギ数羽、飛び回るシロチドリの群れが潮が引くのを待っている。
- 芦原からはオオヨシキリ幼鳥のか細い声、上空にはセッカの元気な声が聞こえる。
- 探鳥後は花火大会翌日の川岸を清掃した。
- 参加リーダー:杉田・福嵜
平成榛原子供のもり公園
- 湿気を含んだ生暖かい南風が吹く中、コシアカツバメ・イワツバメ・ツバメの巣の違いをじっくりと確認したほか、キセキレイの餌運びやハクセキレイ・セグロセキレイの幼鳥、カワラヒワの河原での水浴びなどを観察しました。
- また、ハシボソガラスが宇陀川の中州でニホンウナギを食べているようす、ダイサギが室生ダムの副ダムの魚道を遡上するアユを次々に捕まえるようすも観察しました。
- 残念ながらヤマセミは、昼食休憩時に成長が上流に向かって飛翔し、川岸の森の中にはいったところを確認しただけでしたが、ホトトギスの声やトビ・オオタカの飛翔を確認することができました。
- 参加リーダー:杉本英雄・杉本マサ子・福嵜・岩井・藤村・浅尾・上村(報告)
- 当日配布資料
高野山転軸山森林公園
報告:高野山・転軸山森林公園に参加して(6/29):重田 朝夫さん、佳子さん
- 高野山は紀伊山地の奥深く標高1,000mの山上盆地で、空海の根本道場であり、弘法大師御廟や奥の院の参道には、平安貴族や戦国武将〜大名そして現代の企業も含め20万基の供養塔が建ち並ぶ。信仰と歴史の織り成す建造物と自然が共存するところでした。
- 探鳥コースは高野山構内と三山(摩尼山・楊柳山・転軸山)山麓の森林や草原を巡るものでした(歩程6km)。
- 奥の院バス停傍の広場からスタート。高野山ケーブル駅周辺ではアオバト・アオグラ・オオルリ・ツツドリ・カケスなどに出会えたとの事。上空を乱舞するツパメの群れ、その中に腰が橙色のコシアカツバメも確認する。
- 奥の院参道裏の清流沿いに進む。キセキレイ♂若鳥が墓石の間を行き来し、我々を歓迎しているかのよう。この後も寺院の屋根上、電線上等に夏羽の♂♀が囀つて度々姿を見せました。特に喉が真黒で胸から腹まで真黄色、鮮やかなコントラストの美しい成鳥♂夏羽が電線上に長く居て、足色が肉色か黒色かのチェックもし易く他の黄色のセキレイとの違いを学習できました。
- さらに清流沿いに進むと、玉川橋付近で待望のミソサザイが早くも出現し一同感激。『橋桁の下部に営巣している』とのリーダーさんの説明に、橋下の岩石や周囲に目を走らせる。沢山の人間に囲まれて怖い思いをさせてしまつたのか、橋下をしばし行き来した後、姿を隠してしまう。が澄んだ複雑な囀りは聴かせてくれました。
- 弘法大師御廟手前から摩尼山麓の山林に入るとヒガラやキビタキの高く澄んだ囀りに魅了される。樹幹や枝葉に遮られ残念ながら確認出来ない。遠くでホトトギスの声も聴こえる。その時突然『キバシリだ!』の声、樹幹をチョンチョン登つて行く茶羽の鳥。プロミナで提えた方に見せて頂く。動きが独特で上面の羽が樹皮に似て識別し難いが『前の樹の右から3本目の樹』判り易い説明に助けられる。ピイーピョピョッ、ツイーツツリッ、シリリッ初めて聞く細く高い囀りや地鳴きに感動。
- さらに転軸山森林公園方面へ移動。多目的広場〜スキー場跡の小高い草原へ。巣立ち雛を連れたホオジロ♀成鳥や梢上で囀る♂成鳥や若鳥。ウグイスやソウシチョウなどの囀りも楽しみながら移動する。曲の稜線の右方向からカッコウが飛来して止まる。左奥からも『カッコー、カッコー』の声。沢山いるホウジロやウグイスに托卵しているのか? 1000年杉の本立が続く中之橋霊園の参道を通ると、キビタキの囀りが響き渡る。
- 奥の院バス停へ戻り、庇下やホース上等色々なタイプのツバメの巣を確認。コシアカツバメの巣も探すが不明。
- 樹上のトビ2羽を全員プロミナで確認。上空から稜線へ翼巾が広く長い鷹出現、ハチクマが最後にトリを飾つた探鳥会でした。
出会つた鳥32‐種、参加者33名。お天気にも恵まれてお陰様で初めての聖地高野山探鳥を満喫することが出来、感謝でした。
- 摩尼山への分岐のスギ林で高野山探鳥会では初めてとなるキバシリを確認。葉が茂っており、全員が確認できず、残念。
- 集合前には高野山駅周辺でアオバト・ツツドリ・アオゲラ・コガラ・エナガ・オオルリ・イカルが確認されたものの、探鳥会では出現せず。
- それでも、繁殖羽のキセキレイ、ミソサザイの営巣のようす、ホオジロのさえずり、トビの採餌のようす、これも探鳥会では初めてとなるハチクマの飛翔を全員で確認することができた。
- 参加リーダー:杉本英雄・杉本マサ子・岩井・浅尾・上村(報告)
- 当日配布資料
金剛山さえずり・金剛山早朝
6月1日の報告:東大阪市・矢木 眞さん
- 6月1日(土)午前10時10分金剛山ロープウェイ山上駅集合で、41名の方が参加して開催されました。
- 人数が多かった為か、鳥チームと植物チームとに分かれて行動、私は鳥チームに入りました。
- 天候が危ぶまれましたが、最後の鳥合わせ近くになり小雨がパラパラ来た程度で何とか一日もってくれました。
- また小学生の子供連れのご家族もおられて、なごやかな雰囲気のなか、終日探鳥会を楽しむことが出来ました。参加者の皆さまとリーダーの皆さまにお礼申し上げます。
- 金剛山には野鳥の会に入会する以前から時々登っていました。ある時「ちはや星と自然のミュージアム」で野鳥観察の入門講座があることを知り参加し、そこでキビタキとクロツグミの美しいさえずりを教えて頂き感激しました。それで探鳥会に参加した次第です。
- それ以来金剛山での探鳥会を楽しみにしています。今回、私はロープウェイではなく山道を登ろうと朝早めに出発しました。
- 駐車場から沢沿いの林道に入ると、早速に沢の音に負けじと両側の樹林からミソサザイが高くて早口の大きな声で出迎えてくれます。この声を聞くと金剛山に来たなと実感し、いつも楽しみにしています。
- やがて林道から左へ山道に入ります。なおも登っていくと、やがて沢の音も次第に遠くなり、静かな山道になります。
- するとミソサザイの声は高音のより美しい声に感じられ、違う野鳥かと思いました。片方ではオオルリがすぐ近くでこれまた美しい声でさえずります。
- このふたつの鳥のコラボレーションはとても素晴らしかったです。やがて頂上周辺をめぐる周回路に出て、集合場所に向かいました。
- 山上駅の集合場所からは探鳥会の皆さんと葛木神社のある中心部の方へ歩いていきましたが、途中はミソサザイ、オオルリの声はよく聞こえるのですがやはり姿は見えずという状況でした。
- 転法輪寺にお参りした後、社務所のある大勢の登山者が昼食をとっている広場に来たところ、建物の軒下に大きなミソサザイの巣があり、近くの電線の上でさえずる待望のミソサザイを見ることが出来ました。小さな体なのに、何と大きな声で鳴くのかと驚きます。
- 昼食をとった国見城址では、上空を飛ぶアマツバメを観察し、リーダーよりツバメとの違いを教えて頂きました。
- 午後はブナ林とその下にあるえさ場では青い色が美しいカケスを、林道ではキビタキを観察しました。
- 最後の鳥合わせをしていた際、上空をホトトギスが鳴きながら飛んで行き、一同大喜びでした。
- 参加リーダー:杉本英雄・杉本マサ子・福嵜・岩井・浅尾・上村
6月2日の報告
- 夜明け前、ミュージアム前でトラツグミ・ホトトギス・ツツドリの声を確認してからスタート。
- 2週間遅い日程のため、例年よりも小鳥たちの声が少なかったものの、早朝の鳥たちの歌を堪能。
- 今回一番の収穫は、一の鳥居近くの枯れたスギを駆け上がる2羽のキバシリ。
- 解散後、ミュージアム裏でしきりに鳴いていたエゾムシクイとコジュケイを合せて、30種を確認。
- 参加リーダー:若林・杉本英雄・杉本マサ子・福嵜・岩井・浅尾・上村(報告)
- 当日配布資料
淀川・海老江干潟探鳥+クリーン大作戦(2)
- 参加者3名と今回も少ない。
- シギ・チドリの仲間はチュウシャクシギとキアシシギが増えたものの5種どまり。
- オオヨシキリやセッカが葦原を、コアジサシとケリが雲一つない青空を飛び回っていた。
- 探鳥後の清掃はゴミが少なく、1時間程度でキレイになった。
- 参加リーダー:橋本・杉田・藤村・福嵜(報告)
飛鳥・高松塚古墳
写真はクリックすると拡大してみることができます。(撮影:杉本さん・浅野さん)
- 前日からの雨は朝方には止み、時折陽が差すものの曇り空の肌寒い1日。
- 集合場所の飛鳥駅付近では、ツバメが飛び交い、ホオジロが囀っていました。
- 途中の池にはコガモがまだ残っているのを確認。
- 耕作地ではケリの親子がいて、雛が走りまわっている姿に注目。
- 待望のキジも現れ、ゆっくり観察したほか、ニュウナイスズメにも会えました。やっぱり奈良は野鳥が多いと実感!
- 昼食時には頭や胸が黒い夏羽に換わっているカシラダカを観察。
- ダイサギは嘴が黒く夏羽に換わっているものや嘴の付け根にまだ黄色味が残っているのもいました。
- 夏鳥のコサメビタキももう渡って来ていて、かわいい姿に一同感激。
- 飛鳥歴史公園の池にはカワセミがいて、背中のコバルトブルーが綺麗でした。
- 駅への帰り道の住宅地では、イソヒヨドリやキセキレイも現れ、合計で44種を観察でき、たくさんの野鳥の囀りも聞け、楽しい探鳥会となりました。 (藤井寺市 山下保子)
- 前日からの雨が朝方には止んだものの、かなりの冷え込みとなりましたが、小学生2名を含む34名が参加、44種の鳥たちと出会うことができました。
- お目当てのキジ・ケリ・ヒバリをじっくり観察しました。
- 特にケリのヒナ3羽が歩き回る姿や親鳥がしっかりと保護するようすなどを確認、元気に成長することを皆さんで祈りました。
- 参加リーダー:杉本英雄・杉本マサ子・福嵜・岩井・藤村・浅尾・上村
- 現地配布資料