服部緑地定例探鳥会 3月14日(土) 天候:晴れ 参加者:31名
出現種43種
寒の戻り、凍える1週間を経て、2月の方が暖かかったのでは?とか愚痴ることになるかと思っていたら、少し持ち直した3月第二土曜日。集合中も、生け垣の中で小声でさえずるメジロがBGMで、ちょっぴり春感。街路樹の中枝で「会釈」しながら鳴くハシブトガラスを横目で見ながら、そのあとはしかし、ヒヨドリぐらいしか見る鳥もなく、するりと高川へ。あれ?セキレイのみなさんも、今回は全員欠席ですか・・・。では公園に入ってアオバトチェック、こちらは安定の空振りです。
新宮池の手前のセンダンの木にたたずむキジバトを、あらためて観察してから池の傍へ。アオサギの営巣の様子は、真下からよりも、少し引いた場所からの方が、全体の様子を見渡せます。とはいえカモの様子も気になるし、池の見渡しポイントまで向かいますが、何気なく、道を外れてショートカットしたのところ、あら。足元に、たくさんの羽毛が散らばっているではありませんか。なんと、アオバトです・・・。今冬のアオバトの渡来数は少ないであろうことを、前回、思い知らされたというのに、そのなけなしのアオバトを捕食するなんて、いったい誰の仕業か。圧倒的に数の多いドバト、キジバトには目もくれず、あえてアオバトを狙った犯行じゃないですか。怨恨?それとも、そんなに好物なのか?



岸辺の藪には、今回もたくさん寝ていたゴイサギ。にしては、一斉に飛び立って違う藪に移動したり、と、いつになく動きがあります。成鳥、幼鳥のどちらも多いですが、そういえばここ数年、2年目の若鳥をとんと見ません。昔はゴイサギの群れがあれば、たいてい一部は、ホシゴイでもきれいな成鳥でもない若鳥が、いくらかは混じっていたものですが・・・。今のこの群れは、まだ歴史の浅い集団なのかもしれません。あるいは、2年目に至るまで生き抜けない厳しい事情があるのか・・・?



新宮池の北岸には、きれいな羽衣になったハシビロガモの雄が、点々と寝ています。その隅から、トモエガモも登場。先月まで5羽いたのに、雄が1羽だけでした。仲間はどうしたのでしょう?まあ、雌雄2組づつつがえば、1羽余るのかな・・・これもまた、非情な現実か。新宮池の南端まで見に来ましたが、他のトモエガモが岸近くに隠れている様子はありませんでした。南端では集団繁殖地の逆側からアオサギの婚姻色がバッチリ見られたのと、ツグミのぐぜりを聞くおまけをいただきました。



しかしここからうずわ池までの手持ちぶさたは、前回同様でした。カラ類とか、シロハラとか、カワラヒワとか、以前はそれなりに見どころがあったように思うのですが、今年はこれら、冬鳥も留鳥もひっくるめて、非常に少ない実感です。うずわ池自体も、基本的にカシの木の下の暗がりに休むマガモ、カルガモが、数少ない見どころなのは変わりませんでしたが、ここに1羽だけ、コガモが寝ているのがアクセントになりました。
ショートカットで円形花壇に向かい、トイレ休憩。この間も、アオバトとか、ニシオジロビタキとか、いないかな~?など探しますが、少し遠くでモズが見つかったのみ。円形花壇では、この先、第二土曜日には毎回開かれるという屋台の並びに食欲をそそられつつ、梅林へ。先月にはもう十分に見頃だった梅の花が、終盤とはいえ、まだまだ彩りが残っています。寒気で長持ちしたのかも。しかし、ここにいつもいるスズメの群れは、今日はお留守。いやいや、この街中の公園で、スズメまでいないって?
アラカシの暗い樹陰から原っぱが見え始めるあたりで、樹上から「キリキリ、コロコロ、・・・」とカワラヒワの声。おお、久しぶり!10羽ほどの群れです。けど、もう好物のアキニレの実はきれいに完売。どうするのかと思えば、向かいの小川沿いの地面近くに降りたり、また樹冠に戻ったり、とウロウロ。あちこち放浪している群れなのかもしれません。アオジもわりと見やすい地面で採餌中。あるいは、カワラヒワともども、散ってしまったアキニレの実を、地面で探しているのでしょうか。餌の薄い時期をあと少し耐えきれば、ハイカロリーの昆虫たちが動き出す春が待っています。菰ヶ池のヌマスギに架けられた巣では、ハシボソガラスが抱卵中。見上げの巣からは、じっと動かない親鳥の尾羽だけが見えています。
さあここまでが、まるで長すぎた前置き。いよいよ今期の大本命、中池です。やはりカメラの方もおられて、ご挨拶すると、イカルチドリがいるとのこと。それはそれで素晴らしいわけですが、はて、タシギは・・・お、少し遠くに、2羽。しっかりここで、冬越ししてくれましたね。対岸には久しぶりのダイサギとコサギのツーショット、その奥には、ミコアイサの雌!若竹池側に回り込んで、ちょっとだけ近くでも見られました。行って帰っての往復路ですが、その甲斐あって、若竹池の遠くの岸辺にキンクロハジロ、そして1羽だけホシハジロといった、今回まだ出ていなかったカモたちも発見。



公園に戻って白鳥橋、オオバンにつきまとう、いつものヨシガモ、オカヨシガモ、それにヒドリガモのかけ引きを観戦してから、岸沿いを歩きます。今年はよく見かけるキジバトの軍団、林の下では、こじんまりと群れるドバトと、互角の勝負になっています。さまざまな模様が、まるで私服OKみたいなドバト軍団より、キジ柄のユニフォームで統一したキジバト軍団の方が、心なしか強そうに闊歩している気がします。
山ヶ池の水際には2羽のバン。ぴったりと寄り添い、首筋をつついたりして、見るからに仲睦まじいカップルです。額板は紅潮し、下尾筒の白を広げて、昂ぶる思い・・・!見てるこっちが恥ずかしくなるようなアツアツっぷり。が、やはり柵の向こうから降り注ぐたくさんの視線が気になったのかな。枯れハスの中に泳ぎ出した雌(たぶん)を、雄(たぶん)が追うように泳いで行ってしまいました。恋路を邪魔しちゃったかなあ。ごめんよぉ~。



池のどんつきで聞こえたのは「チ・チ・チーッ」と鋭い声!ずいぶんご無沙汰のカワセミではないですか。そこの枝、あれ、この岩と、なかなかに近い距離に飛んできてはとまり、大サービス。追っかけファンがいるのもわかります。スター性がありますよ、ほんと。



鐘が鳴る丘に登る手前で、またも落ちていたアオバトの羽根。今度は尾羽1枚なので、換羽による脱落の可能性もあります。捕食者に狙われる身として大っぴらには出られないだけで、案外あちこちの樹冠に潜んでいたりするのでしょうか。ハトの本体にお目にかかりたい希望をつないで、小鳥の森でしばし待ちますが、アオバトはとうとう現れず。かわりに、シロハラとルリビタキが追加できて、本日の鳥合わせは43種。冬鳥が少ないなりには、まずまずの成果といえそうです。