服部緑地定例探鳥会 11月11日(土) 天候:曇り 参加者:24名
出現種37種
前日の雨が残らなかったのは幸いでしたが、気温は一気に低下、日差しが恋しい駅前に、定員まであと2歩ぐらい?24名の参加者が集いました。色づき始めた緑道の葉陰からは、時おりヒヨドリやヤマガラの声が聞こえますが、背景のマンションが気になるので、望遠鏡は自粛。高川は水位が心配でしたが、ようやくセキレイ類3種が見事そろい踏みで観察できました。
うずわ池の奥にはバンがいましたが、ずっと濁ったままの水面にはカモもおらず、省略して新宮池へ。こちらはヨシガモ、ハシビロガモといった綺麗どころがかなり見られました。水面にはキンクロハジロも。ジョウビタキの声があちこちかから聞こえて、どこかで姿を見たいと探しても、さっぱり見えません。もう少し落葉が進まないと難しいかも。
中池は水が引いて汀線が広がったおかげか、引き続きたくさんのコガモと、ハシビロガモ、ヒドリガモ、オカヨシガモが採餌したり羽を休めていました。薮ではウグイスやアオジの地鳴きが聞かれますが、姿はやはり厳しい。じっくり探すと、5羽いる場所もあったようです。
山ヶ池はオナガガモが1羽、池の対岸を泳いでいましたが、増えてきたヒドリガモと小突き合いながら、白鳥橋の下まで「何かない~?」とすり寄ってきます。「来日早々に人間をあてにしてどうする!」とばかり、遠くからマガモの怒号も。池の北側のハスのジャングルはやっとへたり始め、ハスの葉の上を伝って歩くバンやアオサギの曲芸も間近に楽しめましたが、ようやく空き始めた水面を縫って採餌するオカヨシガモも、そこそこの数が潜んでいるようです。ナンキンハゼの実が熟したのか、シジュウカラが何羽も枝先で実の付近をついばんでいました。
何もいないかな、と思って通り過ぎかけた日本庭園の池の前で、立ち止まる方が複数。いや、何もいないのに?と思ってじっくり見返すと、なんと草のかげにホシハジロ!しかもきれいな雄が1羽、丸まって寝ていました。参加者の方が見つけられたとのことで、これはまいりました、僕には気付けませんでした。
最後に小鳥の森までの間、まだ出ていないアオバト、モズ、コゲラ、シロハラ、姿の見えないジョウビタキなどとの出会いを期待して林間を歩きましたが、コゲラの声以外は叶わず。陸の鳥が心なしか少な目でしたが、たくさんのカモたちをお迎えできて、満腹でございました。