服部緑地定例探鳥会 6月10日(土) 天候:曇 参加者:28名
出現種22種
担当を引き受けて以来、4月、5月と渡りの山を外し続け、3回目の正直に賭けて臨んだ6月。定員もコロナ対応の15名から試験的に20名に増やしました。さすがに渡りの季節はほぼ過ぎたので、今回は繁殖する鳥の家族の様子を探しましょう、と、これなら堅いであろう対象を、あらかじめ宣言しました。そんな最中、緑地公園駅の横のビルのアンテナ先で、イソヒヨドリがさえずりはじめました。きれいな雄でしたが、スコープに入れた直後に飛去。みなさん、双眼鏡で見えたでしょうか。
駅からの緑道で、スズメやカラ類の家族群が見られないものかと探しましたが、はるか高い梢でスズメの声がするばかりで、なぜか地上付近には鳥影がほとんどなく、高川までほぼ素通り。高川でもセキレイ類はおらず、飛び回るコシアキトンボ(俗称でんきトンボ)を観察。うずわ池にはカイツブリがシングルで静かに採餌。繁殖はどうしたの?!
5月と比べて格段にトーンが下がった「長兵衛忠兵衛」(メジロの囀り)をピックアップしつつ、小鹿橋を目指します。途中、竹林の中で一途に鳴き続けるヒヨドリをじっくり観察。世界に誇る、日本の準固有種ですが、これがカワイイかカワイくないかは、意見の分かれるところです。
小鹿橋からの山道は、ハシブトガラスの雛の甘え声が響きます。林内では、ヤマガラの鼻声とちょっと似た、シジュウカラの巣立ち雛の地鳴きも聞けました。幅さんがその先でアオバトを2羽確認。すぐに飛んでしまったようですが、繁殖期でも山から海まで往来する鳥ですので、どこに現れるかは神出鬼没です。林から出ると樹上で甘えるスズメの雛に、親鳥が給餌する様子が見られました。それにしても、「次は僕」とばかりに迫る兄弟の姿はなく、雛の数はやはり少ないようです。
中池ではヌートリアやタイワンタケクマバチといった外来動物が見られました。山ヶ池では額板の赤も鮮やかなバンを観察。少々時間が押してきたので、新宮池は省略して、小鳥の森で鳥合わせをしました。むむ。鳥の種数よりもリーダーを含めた人数の方が多いとは・・・。最後にようやく聞かれたキビタキのさえずりは、ひときわ美しく響き、くたびれた心を癒してくれました。
次こそは!の9月(7月、8月はお休みです)は、定員30人で実施の予定です。伸びしろしかない!