服部緑地定例探鳥会 5月13日(土) 天候:曇 参加者:16名
出現種23種
前回未着だった夏鳥たちを、ようやく観察できる春本番、と期待がふくらむ5月。待ち合わせの駅前で、さえずっているカワラヒワとメジロをじっくり観察して、メジロの聞きなし「長兵衛忠兵衛長忠兵衛」を、しっかり耳に焼き付けて出発しました。
高川ではくっきり白黒のハクセキレイ雄夏羽と、橋の下のキジバトを見下ろしで観察。
すっかり水鳥がいなくなったうづわ池で1羽きりのカイツブリを観察していると、道端の木から聞きなれない高音と、右往左往するシジュウカラ。どうやら幹の割れ目に巣があったようです。急いでその場を離れ、距離をとって入巣を確認しました。
新緑の森では長兵衛忠兵衛があちこちで聞こえ、予習の甲斐がありましたが、夏鳥は?辛うじてメボソムシクイの囀りが1つ!途切れ途切れでしたが、深山の気配が漂う美声を堪能しました。なのに聞きなしは「銭取り」(>_<)。
今回はコースを変えて、旅鳥が多く飛来するという丘まで登ってきました。が、なんと静かなこと。銭取りはおろか長兵衛も忠兵衛もいない、沈黙の春でした。渡っていく鳥が抜けてしまうと、こんな感じなのでしょうか。
小鳥の森に下りて、ここでやっと、繁殖するキビタキの囀りに癒されました。
林内ではスズメが多く見られ、繁殖期の食性の変化を実感できました。とはいえ注目できる鳥は少なく、満開のトベラの花や風に舞って積もったアカメヤナギの綿毛、比較的珍しいトゲアリなど、鳥以外の発見にも触れながら、アオサギの大きく育ったヒナを見て、レストラン前で解散となりました。