服部緑地定例探鳥会 1月10日(土) 天候:晴れ 参加者:27名
出現種48種
私事ですが(そういう方も多いと思われますが)、年末年始というのが、実は幾つもの仕事が重なっていて、探鳥会のことが気持ち少し、後回しになっていました。駅前から歩き始めて、おや?今そこに飛んできて止まった鳥はシメじゃないか!?と確認しようとしたその時。いつものアレを首に下げていなかったことに初めて気づく、という気遅れっぷり。あわててザックから双眼鏡を掘り出した時には、すでに飛び去った後・・・かと思いきや、後方でしっかり見てくれていたので一安心。
降り着いた高川では、少し遠めでしたが、セグロセキレイが久しぶりに出現。スコープに入れて、どうぞ、と見てもらったら、あれ?キセキレイ!もう一度見返すと、今度はまたセグロと、まるで子供だましマジックみたいに入れ替わりで出現。どうでもいいようなことだけど、なえた心が動くのを感じます。信号を渡ると性懲りもなく梢のアオバトチェックですが、現れたのはなんとハイタカ!お正月で縁起もいいじゃあないですか。鳥に励まされてるなぁ。



気を持ち直して新宮池。さすがに岸辺の枯れ葉も落ち切って、観念したのかトモエガモ、5羽で一列に並んで堂々の登場。ずいぶん前から渡来はしていたのですが、定例探鳥会では初のお目見えです。藪の中でお昼寝するゴイサギも、葉が落ちてバッチリ見えます。実際に数も増えたようで、10羽は下りません。ハシビロガモも多く、対岸付近で渦を巻いて採餌しています。ただ、楽しみにしていたミコアイサのシンクロ公演は、本日休業?池のどこにも姿がありません。



うずわ池まで歩くと、さっそく目の前の岸辺にカワセミが登場。しかも幸運なことに、背中の水色がちょうどよく見える角度で、日差しも受けて、宝石力全開!対岸の暗いアラカシの葉陰でいつも静かに寝ているマガモも、この日は少し泳ぎに出てきていました。
落ち葉で滑りやすくなった斜面のショートカット道を登り、抜けて出た桜広場は、秋にはヒタキ類がよく入る場所なので、何かいないか念のためチェック。真冬とはいえ近年、いろいろな公園でニシオジロビタキが越冬するので、いちおう気にしてみます。円形花壇に出たところでトイレ休憩としますが、何やら探索が止まらない感じ。言われてみれば、抜き足差し足のようなカメラマンの方も。何だろう?と思ったら、藪のかげに久しぶり、アトリがいました。エナガなどのカラ類も通過して、トイレ休憩のはずがずるずると延び、よくわからなくなってきたので、ええい、出発とします(ナンダソリャ)。ところが、実はここに潜んでいたようなのです、(ニシオジロビタキ)・・・。



ということで、幸か不幸か、肝心の鳥に気付かなかった一行は、なんだか鳥が少ないねぇ、などと言いつつ、とんとんと進んで、菰ヶ池へ。池の手前の草地に、何羽かのアオジが入っていました。ときに低い枝にとまったり、水際で採餌したりと、珍しくじっくり観察できましたが、その時はるか頭上のラクウショウ(先月書いたメタセコイアは間違い)の梢にはアオバトがいたらしく、一瞬姿を見た方がおられたようです。この冬はどことなく数が少なく感じるヤマガラも、フィーダーがあるおかげか、ここでは近くまで来てくれます。
まあしかし、次は待望の中池。横断歩道を渡ると、いい感じに干出した泥底が目に入ります。さあ、お?コガモはそこそこいるぞ~、と、見渡し始めた視野の下で。うぉ、ついに出ました、タシギです!探鳥会に関わり始めてからすぐ、ここで見られることがある、という噂は耳にしていたので、いろいろシギチが来ているこの秋冬、ひそかに期待はしていたのですよ。ようやく念願がかないました。しかも、手前にももう1羽。少し先のフェンス越しで見ている方からも、ここにいるよ、と合図がありました。あとでわかったのですが、どうやらそれぞれ別の2羽を観察していたようで、合計4羽がこの岸べりにいたみたいです。それにしても、朝夕の薄暗い時間帯とか雨がちの天気によく活動するイメージのタシギが、白昼堂々、フェンス越しとはいえ人から10数メートルの距離で採餌を続ける姿は、ちょっと意外でもありました。渡来直後か、まだ移動の途中なのかもしれません。






中池の対岸には、新宮池でフラれたミコアイサが、1羽だけ潜水を繰り返していました。近くで見られるかもしれないので、若竹池との間の道まで向かいましたが、ご覧になった方はいるかな?私は途中で出くわしたバンの若鳥3羽と、また頭上に飛来した別のハイタカですっかり意識から外れてしまい、若竹池の奥の入江に見え隠れするキンクロハジロだけ確認して、用事がすんだ気になってしまってました。
山ヶ池の白鳥橋、さて、愛想のいいヨシガモは健在?と期待していますと、また少し、そこはかとない距離感が復活。桟橋の下にいるたくさんのヒドリガモと、餌乞い合戦になって、我に返ったのかもしれません?オカヨシガモとともに、またハス間に多く紛れるようになりました。



池沿いを進むと、地面を横切って植え込みに入った茶色い影。きっと、懐かしさを覚えるほどにご無沙汰の、シロハラに違いない!そーっと寄っていくと、思いのほか近くから飛び出した尾羽に白い斑。間違いなくシロハラ、なんですが、すぐ横の木立にすっぽりと納まって、うん、ちょっと違和感?なんでしょうね。派手にピャッピャと鳴かないから?
鐘が鳴る丘で、最後にルリビタキでも出ればいいな、と目を凝らしますが、わらわらと動いていたのは、キジバト10数羽の集団。ドバトと違ってキジバトは、あまり群れにはならないですよ~、とか、さっき説明したその後で、なにタムロしてくれてんすか。ま、こういうことも、時にはあります。
ということで、何とはなしに異例が重なったような浮遊感につつまれた中、小鳥の森に響くルリビタキの声を加えて、鳥合わせは48種類。気が付けば、よい鳥果となりました。来月までニシオジロビタキは居てくれるでしょうか?楽しみにしたいと思います。