2024年10月探鳥会報告

服部緑地定例探鳥会 10月12日(土) 天候:晴れ 参加者:30名

出現種30種

 さすがに10月、気候も涼しく、渡りの便りはあちこちで耳にします。きっといい一日になりそう!参加者は、初めてかもしれない、ジャストの30名でスタートです。 とり急ぎ緑道を下った先の高川は、セキレイ3種そろい踏み・・・の予定でしたが、セグロセキレイにはすっぽかされました。園内に入ったところで、向かいの樹頂に、モズを発見!いやあ、秋、来てますねぇ。

 新宮池へ向かう木立では、キビタキやシジュウカラなど、比較的近い距離に現れてくれます。ならば、そろそろカモでも?と期待した新宮池は、残念ながらまだカイツブリのみ(けど、まとめて4羽もいました)。と思ったら、岸辺にじっと動かない、だまし絵のようなゴイサギと、さらに藪の隙間に幼鳥(ホシゴイ)が見つかりました。

 うづわ池に向かい始めたところで、すっと低く、桜の横枝へとまったのはエゾビタキ。今年よく見かける旅鳥です。着実にノルマ1種をゲット。うづわ池にもしかし、水鳥の姿は皆無でした。おととしのアオコ発生から、まだ尾を引いてるのでしょうか。子鹿橋は、期待したわりに目立つ成果はなし。エゾビタキがもう少し見られるかと思ったのだけど。そこからの尾根道では、樹冠にムシクイ類がいたそうなのですが、鳴き声を聞けず、ほぼノーカン。降りてきたところで、きれいなオスを含む複数のキビタキが見られました。この勢いで、先月コサメビタキが見られた桜広場なら何か増えないかな?と進みましたが、今回は何も見つかりませんでした。そのあと通過したカラ類の群れには、ムシクイ類が入っていたようです。色味は緑系で、頭央線もないとなると、メボソ系までは絞れるかな。

 トイレ休憩の後、なぜかいつもスズメが群がっている梅林を抜けたところで、「タカ!」の声。木々の向こうでなかなか見えませんでしたが、辛うじて見えたのはノスリ。渡りの通過中だったようです。今回もカワセミがいなかった菰ヶ池を通り、中池へ。

 見ようによっては、ほぼ園外?みたいな中池ですが、今年もいい感じに水が引いてくれて、これからしばらくアツそうです。去年と同様、渡来したてのコガモは約40羽。ダイサギ、コサギ、アオサギのそろい踏み、セキレイ類や杭の上のモズなどが見られましたが、情報のあったシギチドリ類はみつかりませんでした。次回以降に期待しましょう。

 後半の中池あたりで熱が入りすぎると、若竹池の往復はどうしても省略がち。スルーして山ヶ池へ向かいました。おっ、ここにも今月、入ったばかりのカモたちが。10数羽のヒドリガモの群れは、エクリプスとかいても、水色のくちばしと鼻孔の黒で、まず見分けられます。それらとは別群にいる3羽が難題。黒いくちばしはヨシガモのようです。よく見ると蓑羽の名残?のような、三列風切も確認できました。これらに追随するオオバンも1羽。橋の反対側の蓮池部分では、いくらか葉が倒伏し始めていて見通しが出てきましたが、ここに潜んでいたであろうバンは、今回も見られませんでした。たくさんいた雛たちは、どうなってしまったのか?

 酷暑はひとまずおさまり、お昼も近いバーベキュー広場はにぎわっています。肉の焼けるにおいの中を小鳥の森へ。鳥合わせの結果は、ジャスト30種。はからずも参加人数と同じで、なんとなくめでたい締めくくりとなりました。