服部緑地定例探鳥会 9月14日(土) 天候:晴れ 参加者:15名
出現種20種
2か月のお休みを経た9月の探鳥会。皆さんお忘れなのかな?参加者数は伸びず、かたやキャンセルは続出。ここ最近のみずからの言動・行いを省みつつ、駅前の集合場所に到着。そうすると、すでにたくさんの方がお待ちになっていて、こりゃいかん、とばかり「おはようございます!」と気張って挨拶したら、そちらはたまたま待ち合わせが被った大阪自然環境保全協会のイベントでした(+_+)。というわけで、久しぶりに参加者15名の、こじんまりとした探鳥会です。
駅前からの緑道で響くのは、ひたすら虫の声。これは、秋?と希望をつなぐも、ついに鳥に出会わないまま下り抜けました。高川は上流、下流とも、鳥ゼロ。日なたの滞在を極力避けたいので早々と公園内に入ると、飛び立ってはじめて気づいたのはヒヨドリ?静かすぎます。なんでしょう、この、鳥たちの塩対応。今時分からでも子育てをするキジバトだけがしきりに囀っていて、物憂い気分が深みを増します。
新宮池も草の繁茂がすごくて、チラ見では様子がわからないので、池沿いを少し歩きます。時として響くカワセミの声、水面を飛び交う影が辛うじて見えたり。冬鳥のカモ類は、まだ到着していない様子。
うづわ池では、今回あちこちで押しが強いキジバトが、巣材をくわえて次々と運んでいました。種子専食なので、実りの季節もまた子育てに適した時期なのです。アオコの濁りが残る水面では、まだ顔に縞模様が残ったカイツブリの幼鳥が羽繕いをしていました。
ようやく近くに現れたカラ類の群れには、渡りのコサメビタキが1羽!ならば、いなり山はきっと充実の旅鳥達が・・・という期待も空しく、続く尾根道を通じて旅鳥の気配を感じられない道程が続きました。円形花壇に近い桜の広場まで戻ってきてようやく、コサメビタキが辛うじて1羽、今度はしっかり観察できました。
これまでトイレ休憩ポイントにしていたレストハウスが、防音壁に囲まれて取り壊しの真っ最中なので、少し手前のトイレで小休止。そういえば、いつも真っ先に目につくドバトを、ここにきてようやく数羽見かけたな、と思っていると、手前のマツの木陰にとまっていた3羽の鳥影もドバト。あまりドバトらしくない位置取りが新鮮でしたが、これは灼熱に焼けた路面では、熱すぎてたむろ出来ないためかもしれません。
ひたすら暑く静かな園内をずんずん進んで、中池へ。ここも炎天下でしたが、池の水がまた引き始めていて、コサギ、アオサギ、ハクセキレイなどが水辺で採餌しているのが見られました。対岸のカラスの群れは、どうも、腐敗ガスで膨れ上がった哺乳動物の土左衛門(溺死体)?に群がっているようで・・・。それでも水際でひっそり休んでいるかもしれないシギチドリ類をやっきになって探してみましたが、クラクラしてきます。
日向で粘りすぎた感があるので、若竹池への往復はカットして、山ヶ池へ向かいました。南中に近い太陽の下、池を見渡す白鳥橋も省略して、ハスの葉に一面覆われた池の縁を進みます。6月には子育てしていたバンとの出会いを期待しましたが、密生するハスの葉陰に潜って、お休みしているのでしょう。体の大きなカルガモは、池の端で辛うじて数羽見られました。
この強烈な残暑の中、さすがに広場でバーベキューする家族連れも見当たらず、静かです。鐘が鳴る丘で、ようやくエナガも混じった混群に遭遇。気づけばカラ類の存在感もとても薄い1日でした。終点の小鳥の森では、今日は会えなかったキビタキや、情報のあったサンコウチョウ、コルリなどを待ちたいのは山々でしたが、なにしろ暑く、まずは手早く鳥合わせ。ぎりぎり20種、私が関わってから一番少ない種数となりました。
服部緑地は7月、8月と2か月も休んでいるが、これでいいのか?暑くてもそれなりに見どころを探すべきではないか、と、実はこれまで密かに思っていたのですが、残暑が続いた9月でもこれですから、真夏は休会が妥当だと、改めて思い知りました。鳥の動きも少ないのに、熱中症の危険を冒してまで実施することはないですね。来月ははたして、秋になっているのでしょうか?