探鳥会実施マニュアル(2024年6月1日一部改訂)

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◎印:定例を含めた全探鳥会共通
★印:平日・単発探鳥会ほか
区 分 内  容
Ⅰ 準備    
  ①探鳥地の下見 リーダーの都合のつく日に現地の下見をする。
       ・集合場所・昼食場所・トイレ場所・鳥合せ解散場所
       ・コースタイム・行き帰りの交通機関頻度
       ・コース途中の安全確保
     ・歩く距離や高低差が妥当かどうか確認
     ・天候の急変に対応できるかどうか確認
     ・最寄りの警察署・救急病院(休日急病診療所等)の場所および連絡先の確認
     ・リーダーの役割分担案の立案
       ・出現する鳥、鳥以外の動植物、自然環境
       ・付近の名所旧跡、アフターバードウォッチングの場所
  ②パンフレット作成 下見結果・前回の探鳥会結果をもとにパンフレットを作成
       ・探鳥会名、日時、開始・終了時刻
       ・担当リーダー全員の氏名、主担当の電話番号
       ・探鳥会の主題
       ・前回までの観察データ・観察リスト
       ・探鳥会参加者の心得(やさしいきもち)
       ・特記すべき鳥、鳥以外の自然
       ・コース略図・トイレ場所・安全面での特記事項
       ・次回の予定、他の探鳥会案内など
  ③探鳥会の持ち物 探鳥会当日持参するものは、前日までに準備しておく。
       ・集合場所目印用の探鳥会旗
       ・参加者名簿記入用紙・観察鳥類記入リスト
       ・パンフレット(自由参加の探鳥会の部数は当日参加者予想数により決定)
       ・救急医薬品(消毒薬・絆創膏・かゆみ止めなど)
       ・探鳥会保険の概要
       ・名札の予備
       ・日本野鳥の会入会申込書/むくどり会員募集の案内
       ・鳥合せ用図鑑
       ・リーダー用腕章・名札
       ・参加費用集金袋
  ④探鳥会運営方法 当日のスケジュールと各リーダーの役割を決めておく
       ・集合・スタート・昼食・鳥合せ・解散
       ・班分け、最後尾のフリーリーダー
       ・初心者対応
       ・参加者受付・販売物・出現鳥カウント・鳥合せ担当
       ・集合時・解散時の挨拶
  ⑤予想出現鳥予習 観察が予想される鳥についての予習
       ・初心者用のものさし鳥
       ・季節の鳥数種
       ・渡り・餌・環境との関係
       ・さえずり・地鳴き
       
Ⅱ 当日の集合時間まで    
  ①リーダー集合    
    打ち合わせ リーダーは開始30分前までに集合する
       ・雨天の場合、決行か中止かを決定する
    (安全面に配慮。有志のみで実施する場合は、中止でなく、決行とする)
     ※降水確率によって中止と明記している探鳥会は除く
       ・その日の探鳥会運営方法を打ち合わせ
       ・その日の探鳥会運営方法・役割分担・コースを最終確認
       ・リーダーは必ず名札・腕章をつける
  ②受付 各リーダーの役割決定次第、探鳥会受付に入る
       ・探鳥会旗を立てる
       ・参加者名簿に記入してもらう(名簿記入で保険が有効)
      会員(おおぞら・赤い鳥・家族・むくどり)・非会員区分:電話番号
       ・参加費受取 (会員:100円、非会員300円、大学生:100円)
      高校生以下は、会員・非会員とも無料
       ・「正会員」、「むくどり会員」加入を勧誘
       ・パンフレットを手渡す
  ③参加者の確認  ・初めての方・初心者の方に声をかけ、緊張をほぐす
       ・参加者全員が名札を付けるよう促す
       
Ⅲ 集合    
  ①集合の合図 探鳥会開始時刻になったら「集合」と声をかけ
       「これから探鳥会を始めます」とはっきり言う。
    (これにより、探鳥会保険が有効となる)
  ②開始の挨拶 引き続いて開始の挨拶に入る。
       ・(財)日本野鳥の会本部・支部の活動状況
       ・リーダー全員の紹介(リーダー全員がボランティアであることを強調)
        (参加者が多い場合は、当日参加された有志にサポートしてもらう)
       ・本日の探鳥会概要(コース、昼食・解散のコースタイムなど)
       ・本日の探鳥会概要(コースおよびトイレ・休憩・昼食・解散予定など)
       ・予想出現鳥
       ・注意事項(ゴミの持ち帰り、動植物採取禁止、ポイ捨て禁止、大声での会話の禁止
      写  真撮影時の配慮)
       ・観察用具の取り扱い(双眼鏡の使い方)
       ・安全対策(コース中の危険・注意箇所、保険について)
       ・探鳥会参加費の内容(傷害保険に入っていること)
       └保険加入はしているが、「安全管理は自己責任である」ことを言う
       ・班分けした場合は、班毎に観察する鳥が異なること
       ・リーダーより前に出ないこと(特に一本道)
       ・先に帰る場合は、リーダーに声をかけること
       ・出発前にストレッチなどの準備体操をするのもよい
       ・4月~10月は、熱中症の危険があるため、水分・塩分補給、体温調節等は、
        自己責任で管理するよう確認する
       *ほかの歩行者等のじゃまにならないように注意
       *集合から出発までに時間がかかり過ぎないように注意!
  ③班分け 参加者数、リーダー数、望遠鏡数を考慮し班分けする
       ・班人数は20名くらいまでとする
       ・できれば、初心者班をつくる(呼びかけて希望者を募る)
       ・班ごとにリーダーを決める(先頭はコース先導担当リーダー、最後尾は安全確認担当リーダー)
       ・班名は、1、2、・・・・と出発順に
       ・班分けが終わったら出発の準備をする
Ⅳ 出発    
  ①班毎の出発 出発準備が終わり次第、第1班より順に出発する
       ・各班の間隔は5分程度とする
  ②観察鳥の説明 鳥を見つけたら望遠鏡に入れ、説明する
       ・タイミングが合えば、ものさし鳥からはじめるのがよい(簡単な識別方法、生態・渡り、ここに鳥のいる理由など)
       ・以下、出現鳥を順々見ながら説明する
       ・参加者からの質問を受け、対話方式とすれば、全員に参加意識を持ってもらうことができる
       ・鳥を深く観察するために(性別・年令・生息分布など)
  ③鳥以外の説明 鳥が出ないとき、その季節の植物・昆虫などが見つかったときなど、鳥以外の自然環境を説明する
       ・咲いている花・芽吹き始めた木・枯れ葉・木の実・草の実など四季折々の植物の生態、昆虫など生き物、そして鳥との関係
       ・植生と鳥の生息状況
       ・地形・地質など自然環境
       ・付近の名所旧跡
  ④安全面への配慮 参加者の中で、とくに幼児・小学生・高齢者・障害者などに対し
       安全面で注意する(とくに、最後尾のリーダーが目配りを)
       ・動きが急激な子供、気分の悪い人、疲れている人、遅れ勝ちの人
       ・崖・坂道・水濡れ石段・雪道・急な下り坂など
       ・交通量の多い道路の横断、歩道の無い道路を歩くとき
  ⑤参加者の質問 質問に対しては、知っている範囲を誠意を持って答える
       ・不明な点は、他のリーダーにも確認して答えることとする
       ・それでもわからな場合は「わからない」とはっきり答える
       ・探鳥会関連用品に対する質問に対する答えの例
        *図鑑・・・・日本野鳥の会発行の図鑑、写真図鑑
        *双眼鏡・・・7~10倍で視野が広い方もの(重すぎないこと)
        *望遠鏡・・・20~30倍で視野が広いもの(双眼鏡に慣れてからがよい)
       
Ⅴ 昼食・休憩    
  ①昼食 昼食場所に到着次第、午後の出発時刻を発表し、昼食とする
       ・昼食時間は45分~1時間を目安とする
       ・できれば、班毎に一緒に食事をすることもよい。
  ②参加追加受付 参加者名簿未記入の人がいたら、受け付ける
  ③入会申込の説明

初参加の方に入会申込書を渡し、野鳥の会への入会をすすめる。「むくどり会員」への登録をすすめるまた、今後の探鳥会予定についても説明する。

  ⑤ミーティング 時間が許せば、全員による話し合いの場を作る
   (参考)    ・自己紹介・参加者の質問に答える、参加者の感想を聞く
       ・あるいは何か主題を決め、即席野外教室もよい
  ⑥集合・出発 午後の出発時間になったら、集合・出発の合図をする
       (内容は午前中に同じ)
       
Ⅵ 解散    
  ①鳥合せ 解散地点まできたら、全員が集まり次第鳥合せをする
       ・出現した鳥を中心に、鳥合せ用図鑑を用いて説明する
       ・今日の出た鳥の何種かについて、特徴を詳しく説明するのがよい
       ・リーダー説明以外で見た鳥がないか、参加者に確認する
       ・参加者の質問に答える
       ・初心者・初級者の方に気に入った鳥を発表してもらうのもよい
       ・以上の結果をチエックリストにより全員で再確認する。
  ②挨拶 短く簡潔に解散の挨拶をする。
       ・次回の探鳥会予定、及び参加の呼びかける
       ・日本野鳥の会への入会を呼びかける
       ・本日のリーダー・参加者へのお礼
       ・解散後の帰り道、アフターバードウォッチング場所
  ③解散の合図 最後に「これで探鳥会を終わります」と解散の合図をする
(この結果、探鳥会保険の有効期間が終了)
  ④解散後 同一方向へ帰る方は一緒に帰り、今日の感想を話し合う
       
Ⅶ 終了後    
  ①記録及び収支 探鳥会終了後、支部事務所へ届けるもの(なるべく早めに)
       ・参加者名簿・観察鳥類リスト
       ・参加費
    ・探鳥会報告(HP用・むくどり用)は、各メール担当より
        HPグループ担当者に連絡
  ②評価及び 探鳥会実施結果を反省し、問題点は次回探鳥会に改善するよう
   次回への改善   記録を残しておく
       ・運営方法
       ・参加者の理解度
       ・スケジュール・コースなどに無理はなかったか
       ・その他

探鳥会開催の目的(日本野鳥の会大阪支部 規約より抜粋)

第3条 本会は、公益財団法人日本野鳥の会の大阪府内における地域活動の主体となって、 野鳥を観察することを通して野鳥に親しみ、野鳥についての知識および野鳥保護思想の 普及を図り、野鳥が生息する自然環境の保全を進めることを目的として活動します。

メモ