<1/6ページ>  060129(一部改)  090425(一部改)  110129(名称改)  240601(一部改)   日本野鳥の会大阪支部・企画グループ   探鳥会マニュアル ◎印:定例を含めた全探鳥会共通 ★印:平日・単発探鳥会ほか Ⅰ 準備  ①探鳥地の下見 ★ リーダーの都合のつく日に現地の下見をする。  ・集合場所・昼食場所・トイレ場所・鳥合せ解散場所  ・コースタイム・行き帰りの交通機関頻度  ・コース途中の安全確保 ★ ・歩く距離や高低差が妥当かどうか確認 ★ ・天候の急変に対応できるかどうか確認 ★ ・最寄りの警察署・救急病院(休日急病診療所等)の場所および連絡先の確認 ★ ・リーダーの役割分担案の立案  ・出現する鳥、鳥以外の動植物、自然環境  ・付近の名所旧跡、アフターバードウォッチングの場所  ②パンフレット作成 ◎ 下見結果・前回の探鳥会結果をもとにパンフレットを作成  ・探鳥会名、日時、開始・終了時刻  ・担当リーダー全員の氏名、主担当の電話番号  ・探鳥会の主題  ・前回までの観察データ・観察リスト  ・探鳥会参加者の心得(やさしいきもち)  ・特記すべき鳥、鳥以外の自然  ・コース略図・トイレ場所・安全面での特記事項  ・次回の予定、他の探鳥会案内など  ③探鳥会の持ち物 ◎ 探鳥会当日持参するものは、前日までに準備しておく  ・集合場所目印用の探鳥会旗  ・参加者名簿記入用紙・観察鳥類記入リスト  ・パンフレット(自由参加の探鳥会の部数は当日参加者予想数により決定)  ・救急医薬品(消毒薬・絆創膏・かゆみ止めなど)  ・探鳥会保険の概要  ・名札の予備  ・日本野鳥の会入会申込書/むくどり会員募集の案内  ・鳥合せ用図鑑  ・リーダー用腕章・名札  ・参加費用集金袋 <2/6ページ>  ④探鳥会運営方法 ★ 当日のスケジュールと各リーダーの役割を決めておく  ・集合・スタート・昼食・鳥合せ・解散  ・班分け、最後尾のフリーリーダー  ・初心者対応  ・参加者受付・販売物・出現鳥カウント・鳥合せ担当  ・集合時・解散時の挨拶  ⑤予想出現鳥予習 ★ 観察が予想される鳥についての予習  ・初心者用のものさし鳥  ・季節の鳥数種  ・渡り・餌・環境との関係  ・さえずり・地鳴き Ⅱ 当日の集合時間まで  ①リーダー集合 打ち合わせ ◎ リーダーは開始30分前までに集合する  ・雨天の場合、決行か中止かを決定する  (安全面に配慮。有志のみで実施する場合は、中止でなく、決行とする)   ※降水確率によって中止と明記している探鳥会は除く  ・その日の探鳥会運営方法を打ち合わせ  ・その日の探鳥会運営方法・役割分担・コースを最終確認  ・リーダーは必ず名札・腕章をつける  ②受付 ◎ 各リーダーの役割決定次第、探鳥会受付に入る  ・探鳥会旗を立てる  ・参加者名簿に記入してもらう(名簿記入で保険が有効)   会員(おおぞら・赤い鳥・家族・むくどり)・非会員区分:電話番号  ・参加費受取 (会員:100円、非会員300円、大学生:100円)   高校生以下は、会員・非会員とも無料  ・「正会員」、「むくどり会員」加入を勧誘  ・パンフレットを手渡す  ③参加者の確認 ★ ・初めての方・初心者の方に声をかけ、緊張をほぐす  ・参加者全員が名札を付けるよう促す <3/6ページ> Ⅲ 集合  ①集合の合図 ◎ 探鳥会開始時刻になったら「集合」と声をかけ、  「これから探鳥会を始めます」とはっきり言う  →(これにより、探鳥会保険が有効となる)  ②開始の挨拶 ◎ 引き続いて開始の挨拶に入る  ・(財)日本野鳥の会本部・支部の活動状況  ・リーダー全員の紹介(リーダー全員がボランティアであることを強調)  (参加者が多い場合は、当日参加された有志にサポートしてもらう)  ・本日の探鳥会概要(コース、昼食・解散のコースタイムなど)  ・本日の探鳥会概要(コースおよびトイレ・休憩・昼食・解散予定など)  ・予想出現鳥  ・注意事項(ゴミの持ち帰り、動植物採取禁止、ポイ捨て禁止、   大声での会話の禁止、写真撮影時の配慮)  ・観察用具の取り扱い(双眼鏡の使い方)  ・安全対策(コース中の危険・注意箇所、保険について)  ・探鳥会参加費の内容(傷害保険に入っていること)   └保険加入はしているが、「安全管理は自己責任である」ことを言う  ・班分けした場合は、班毎に観察する鳥が異なること  ・リーダーより前に出ないこと(特に一本道)  ・先に帰る場合は、リーダーに声をかけること  ・出発前にストレッチなどの準備体操をするのもよい  ・4月~10月は、熱中症の危険があるため、水分・塩分補給、体温調節等は、   自己責任で管理するよう確認する  *ほかの歩行者等のじゃまにならないように注意  *集合から出発までに時間がかかり過ぎないように注意!  ③班分け ★ 参加者数、リーダー数、望遠鏡数を考慮し班分けする  ・班人数は20名くらいまでとする  ・できれば、初心者班をつくる(呼びかけて希望者を募る)  ・班ごとにリーダーを決める  (先頭はコース先導担当リーダー、最後尾は安全確認担当リーダー)  ・班名は、1、2、・・・・と出発順に  ・班分けが終わったら出発の準備をする <4/6ページ> Ⅳ 出発  ①班毎の出発 ◎ 出発準備が終わり次第、第1班より順に出発する  ・各班の間隔は5分程度とする  ②観察鳥の説明 ◎ 鳥を見つけたら望遠鏡に入れ、説明する  ・タイミングが合えば、ものさし鳥からはじめるのがよい  (簡単な識別方法、生態・渡り、ここに鳥のいる理由など)  ・以下、出現鳥を順々見ながら説明する  ・参加者からの質問を受け、対話方式とすれば、全員に参加意識を   持ってもらうことができる  ・鳥を深く観察するために(性別・年令・生息分布など)  ③鳥以外の説明 ★ 鳥が出ないとき、その季節の植物・昆虫などが見つかったときなど、  鳥以外の自然環境を説明する  ・咲いている花・芽吹き始めた木・枯れ葉・木の実・草の実など   四季折々の植物の生態、昆虫など生き物、そして鳥との関係  ・植生と鳥の生息状況  ・地形・地質など自然環境  ・付近の名所旧跡  ④安全面への配慮 ◎ 参加者の中で、とくに幼児・小学生・高齢者・障害者などに対し   安全面で注意する(とくに、最後尾のリーダーが目配りを)  ・動きが急激な子供、気分の悪い人、疲れている人、遅れ勝ちの人  ・崖・坂道・水濡れ石段・雪道・急な下り坂など  ・交通量の多い道路の横断、歩道の無い道路を歩くとき  ⑤参加者の質問 ◎ 質問に対しては、知っている範囲を誠意を持って答える  ・不明な点は、他のリーダーにも確認して答えることとする  ・それでもわからな場合は「わからない」とはっきり答える  ・探鳥会関連用品に対する質問に対する答えの例   *図鑑・・・・日本野鳥の会発行の図鑑、写真図鑑   *双眼鏡・・・7~10倍で視野が広い方もの(重すぎないこと)   *望遠鏡・・・20~30倍で視野が広いもの(双眼鏡に慣れてからがよい) <5/6ページ> Ⅴ 昼食・休憩  ①昼食 ◎ 昼食場所に到着次第、午後の出発時刻を発表し、昼食とする  ・昼食時間は45分~1時間を目安とする  ・できれば、班毎に一緒に食事をすることもよい  ②参加追加受付 ◎ 参加者名簿未記入の人がいたら、受け付ける  ③入会申込の説明 ◎ 初参加の方に入会申込書を渡し、野鳥の会への入会をすすめる  「むくどり会員」への登録をすすめる  また、今後の探鳥会予定についても説明する  ⑤ミーティング(参考) ★ 時間が許せば、全員による話し合いの場を作る  ・自己紹介・参加者の質問に答える、参加者の感想を聞く  ・あるいは何か主題を決め、即席野外教室もよい  ⑥集合・出発 ◎ 午後の出発時間になったら、集合・出発の合図をする  (内容は午前中に同じ) Ⅵ 解散  ①鳥合せ ◎ 解散地点まできたら、全員が集まり次第鳥合せをする  ・出現した鳥を中心に、鳥合せ用図鑑を用いて説明する  ・今日の出た鳥の何種かについて、特徴を詳しく説明するのがよい  ・リーダー説明以外で見た鳥がないか、参加者に確認する  ・参加者の質問に答える  ・初心者・初級者の方に気に入った鳥を発表してもらうのもよい  ・以上の結果をチエックリストにより全員で再確認する  ②挨拶 ◎ 短く簡潔に解散の挨拶をする  ・次回の探鳥会予定、及び参加の呼びかける  ・日本野鳥の会への入会を呼びかける  ・本日のリーダー・参加者へのお礼  ・解散後の帰り道、アフターバードウォッチング場所 <6/6ページ>  ③解散の合図 ◎ 最後に「これで探鳥会を終わります」と解散の合図をする  (この結果、探鳥会保険の有効期間が終了)  ④解散後 ★ 同一方向へ帰る方は一緒に帰り、今日の感想を話し合う Ⅶ 終了後  ①記録及び収支 ◎ 探鳥会終了後、支部事務所へ届けるもの(なるべく早めに)  ・参加者名簿・観察鳥類リスト  ・参加費 ◎ 探鳥会報告(HP用・むくどり用)は、各メール担当より  HPグループ担当者に連絡  ②評価及び ★ 探鳥会実施結果を反省し、問題点は次回探鳥会に改善するよう  次回への改善  記録を残しておく  ・運営方法  ・参加者の理解度  ・スケジュール・コースなどに無理はなかったか  ・その他 【探鳥会開催の目的(日本野鳥の会大阪支部 規約より抜粋)】  第3条 本会は、公益財団法人日本野鳥の会の大阪府内における地域活動 の主体となって、 野鳥を観察することを通して野鳥に親しみ、野鳥についての 知識および野鳥保護思想の 普及を図り、野鳥が生息する自然環境の保全を 進めることを目的として活動します。 メモ 探鳥会マニュアル ここまで