シギ・チドリってどんな鳥 とりもどそう大阪湾岸の干潟や湿地を
日本野鳥の会大阪支部の活動や、大阪湾岸に飛来する渡り鳥(特にシギやチドリ類)を写真パネルやパワーポイントなどで紹介します。
- 開催日:10月7日(月)〜10月9日(水) 午前10時~午後8時 催し最終日は午後5時まで
- 開催場所:8F コミュニティパーク
- 同時開催:ハクバ写真産業(スワロフスキー双眼鏡など)による展示販売
展示内容
概要
何千キロという長い渡りの中継地として大阪湾の干潟や湿地を利用して命をつないできたシギやチドリ。
大阪湾岸の自然はこの100年で大きく損なわれ、シギやチドリも減少の一途をたどっています。
そして、大阪湾岸で最大の水鳥飛来地であった夢洲(人工島)の広大な湿地が大阪・関西万博の工事によって、ほとんど失われてしまいました。
生き物との共生や生物多様性の保全が人類にとっての大きな課題である今、大阪湾岸部に干潟や湿地環境を復元していくことが強く求められます。
今回の展示を通じ、シギやチドリのことを知っていただき、その保護に思いを寄せていただければと思います。
「野鳥も人も地球のなかま」 ~野鳥と人がともにすめる社会を実現するために~
日本野鳥の会大阪支部は公益財団法人日本野鳥の会の大阪府内における地域活動の主体となって、 野鳥を観察することを通して野鳥に親しみ、野鳥についての知識および野鳥保護思想の普及を図り、野鳥が生息する自然環境の保全を進めることを目的として活動しています。
野鳥を守ることは、生物の多様性を守ることそのものです。
大阪湾に訪れる主なシギやチドリ
トウネン 全長約14㎝
スズメぐらいの大きさの小型のシギ。
シベリア北東部などツンドラ地帯で繁殖し、冬は東南アジアからオーストラリアなどで越冬する。
大阪では海岸部の干潟などに春と秋に飛来する。
準絶滅危惧指定種(大阪府)。
写真は夏羽の群れ。
ハマシギ 全長約21㎝
スズメよりも少し大きい小型のシギ。
北半球のツンドラ地帯で繁殖し、冬は中国南部や中東、地中海沿岸、アフリカ西海岸、アメリカ東海岸、西海岸などで越冬。大阪には冬鳥として飛来。
かつては千羽を超す群が見られましたが、飛来環境が失われ激減。
準絶滅危惧指定種(大阪府、環境省)。
セイタカシギ 全長約37㎝
名前のとおり足が長く背が高い鳥。
日本では東京湾や伊勢湾などの埋立地で少数が繁殖。
大阪では夢洲の湿地が唯一の繁殖地となっていて2021年から4年連続で繁殖が確認できています。
絶滅危惧II類指定種(環境省)。
シロチドリ 全長約17㎝
留鳥として、海岸部の砂浜や干潟、埋め立て途上地などに生息。
チドリの仲間では一番数が多く、よく観察できた鳥でしたが、全国的に近年急激に減少。
絶滅危惧Ⅱ類指定種(大阪府、環境省)。