むくどり通信274号

むくどり通信274号(2022年8月号)

発行日:2022年8月5日

特集 森の鳥を観察しよう

 特集記事

私たちの暮らす大阪は北摂山系、生駒山系、金剛山地、和泉山脈と湾岸部を除く三方をぐるりと山地に囲まれています。
大阪では、山地といっても最高峰の金剛山でも標高1125mであり、ほとんどが低山となっています。
私たちに身近な山地の森は多くの野鳥が生息するなど生物多様性の保全という公益機能も有しています。
大阪の森林面積は約56,600haで、大阪府全体の面積の約3分の1を占めています。そのうち、スギやヒノキの人工林は約27,000ha、コナラやカシ類などの天然林は約29,600haと言われています(大阪府ホームページ参照)。数字からは人工林よりも天然林が多いということですが・・・ちょっと意外な感じを受けませんか。
さて、大阪支部では、山地の定例探鳥会を、北摂では能勢、箕面公園、生駒ではくろんど園地、ほしだ園地、緑の文化園、枚岡公園で開催(コロナ対応で休止中のものあり)しており、他に一般探鳥会を金剛山などで開催しています。
8月11日は国民の祝日「山の日」ですが、この時期は山の鳥の観察には適さず、探鳥会もお休みです。
猛暑の中、山に出かけるのは相当の覚悟が必要です。熱中症のリスク回避の意味からも、この時期は鳥の観察はお休みにして、涼しい場所で本を読んだり、鳥の声のCDを聴くなどして森にくらす鳥たちのくらしに思いを寄せながら、ゆっくりとお過ごしください。

contents

2 支部長就任にあたって/大阪支部新体制/上田恵介会長メッセージ
4 特集 森の鳥を観察しよう
6 和泉葛城山の鳥類 中村 進
8 バードリスニングを楽しもう/鳥のさえずりを覚えよう
10 身近な鳥から鳥類学 第63回 キビタキに続くのは誰
11 小山慎司の日本列島鳥見旅 第13回
12 鳥ガールのぐぜり 第21回/かもめコーヒー今日のお客さま第4回
14 そんぐぽすと/ツバメの見守り感謝状贈呈他
15 探鳥会のリスクマネジメント 第1回 熱中症にご注意を!
16 例会案内/例会報告
20 鳥信 こんな鳥観たよ チョウセンウグイス、シロハラホオジロ他
22 幹事会報告/夢洲の野鳥保護
24 研究ダイアリー/新サービス「この鳥なんやろ?教えてんか」
25 幹事会報告/小鳥ガーデン出展報告/夢洲の野鳥を守ろう他
27 次号予告/編集後記
28 オンライン野鳥フォーラム案内/新型コロナウイルス対応/「とりボおおさか」