連載:和田 岳さんの「身近な鳥から鳥類学」 その1(第1回〜10回)

日本野鳥の会大阪支部の広報誌”むくどり通信”No.212(2011年3月号)の掲載からスタートした「和田岳さんの身近な鳥から鳥類学」です。
ホームページではアーカイブ版として、毎月1話掲載していきます。
本シリーズは”むくどり通信”の記事の中でもたいへん人気のある記事となっておりますので、既に、”むくどり通信”お読みになった方も改めてお楽しみいただけると思います。
番号
テーマ
概  要
むくどり通信
第1回

サクラの花に来る鳥たち

ちょっとマイナーな楽しみ方の提案です。それは鳥の暮らしを考えるというものです。ちょっとした知識を持って、鳥の行動を見れば、鳥の暮らしがいろいろと見えてきます。大阪で身近に見られる鳥たちを題材に、テーマを持って鳥を観察してみましょう。
最初に見るのは、サクラの花に来る鳥。テーマはスズメとサクラの花の関係です。
No.212
(2011年3月号)
第2回

スズメは減っていいるのか?

春の渡りも一段落。街中の公園で見られる鳥の種対は減ってしまいましたが、身近な鳥の繁殖に注目するなら、余計な鳥がいなくなってベストシーズン。今回はスズメの繁殖を見てみましょう。テーマはスズメが減少しているかどうかです。
むくどり通信No.213(2011年5月号)より
No.213
(2011年5月号)
第3回
ツバメの寝る場所 暑い季節は、夕涼みを兼ねて見に行ける鳥のねぐら観 察が一番。今回見るのはツバメのねぐら。テーマは、ツ バメがどこで寝るかです。
No.214
(2011年7月号)
第4回
窓ガラスに衝突する鳥 秋の渡りの季節です。この時期に増えるのは窓ガラスに衝突する鳥。今回は街中に落ちてる鳥の死体に目を向けます。テーマは、窓ガラスに衝突する鳥の傾向です。
No.215
(2011年9月号)
第5回

果実を食べるのは誰?

木の実は、タネを拡がらせるための仕掛けをいろいろ備えています。風に運んでもらう実には、風に飛ばされやすい仕掛け。タネの周りに付いている果肉は、動物にタネを運ばせる仕掛けです。果実を好んで食べる動物の多くは、果実を呑み込んでも、柔らかい果肉だけ消化して、堅い殻に包まれたタネは壊さずに排出します。
No.216
(2011年11月号)
第6回

今年は異常にツグミが少ない?

冬鳥の季節になりました。この冬はツグミが少ない、と思っている方も多いのではないでしょうか。今回は、大阪に渡ってくるツグミの個体数について考えてみましょう。テーマは、ツグミと果実の豊凶の関係です。
No.217
(2012年1月号)
第7回

ヒバリはどこに生き残るのか

春らしく、ヒバリの囀りの話。ヒバリで思うのは、近頃めっきり声を聞かなくなったこと。今回はヒバリの声を探してみましょう。テーマは、ヒバリの生息環境です。
No.218
(2012年3月号)
第8回

ツバメを呼ぶ方法

5〜6月頃、博物館にはツバメについての質問がしばしば舞い込みます。そして毎年あるのが、どうしたら我が家にツバメが巣をつくってくれるかという質問です。この質問の答えを探るべく、今回はツバメの巣を探してみましょう。テーマは、ツバメの巣場所選びです。
No.219
(2012年5月号)
第9回

ため池で繁殖する鳥カイツブリ

夏は暑いので水辺の話。ということでため池に目を向けましょう。でも、またもや鳥が減る話になってしまいました。テーマは、ため池で繁殖する鳥、とくにカイツブリに注目してみましょう。
No.220
(2012年7月号)
第10回

ムクドリはどこに集まる?

秋から冬は、ムクドリの集団ねぐらが大きくなる季節。今回は市街地にできるムクドリの集団ねぐらを見てみましょう。テーマは、ムクドリが集まる場所です。
No.221
(2012年9月号)