牧野定例探鳥会の報告:平成24年度下半期
写真の説明:左上から順番に。写真はクリック巣すると拡大してみることができます。(撮影は堤さん、平さん撮影。)
- ベニマシコ、シジュウカラ、キクイタダキ
- シメがセンダンの実を食べ、口をもぐもぐさせていました。 鳥が種子分散で拡散したセンダンが、牧野探鳥会のコース全域にあります。液果のセンダンにはヒヨドリ・ムクドリ・ツグミが多数集まっていましたが、 シメが1羽センダンにいるので見ていた所センダンの実を啄み、特有の種子を食べる 動作に入りました。液果であっても熟してから長時間過ぎると、例えば、エノキ・ムクノキは今の 季節果肉部分が乾燥しているため、アトリ科のシメやイカルの餌になります。また、エンジュの実も3月頃になるとシメ・イカルが来るのを観察していま す。しかし、今日のセンダンはまだ液果状態で、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミの餌になっているのに、シメが食べていたということで、私として初観察でした。
- 今日唯一の自転車部隊との遭遇。これ以外は単発的に、1台ずつに遭うのみでした。道路が濡れているとスリップするためでしょうか、雨の日はサイクリング車が出ないことがわかりました。
- キクイタダキを見ている所です。
- マヒワを見ている所です。
- 春の花3種・・・・・カンサイタンポポ(総苞を見ると、セイヨウタンポポではありませんでした。)、オオイヌノフグリ、ホトケノザ
- 定例日の3日(日)に「淀川寛平マラソン」が開催されるため前日2日(土)に振り替えたこと、また朝小雨がぱらついていたためか、思いのほか参加者は少なかった。
- お天気は徐々に回復、暑いほどの探鳥日和になった。
- しかし、朝の雨のおかげでサイクリング車の往来が通常の1/10以下(10台余り)で安全面の心配がなく、ゆっくり鳥を観察することができた。
- 猛禽はハヤブサとトビのみで少なかったが、ヒレンジャク・キクイタダキ・ベニマシコ・マヒワ・アトリなど山の小鳥や、ヒヨドリ・ムクドリ・コガモの個体数が多く、50種・1261羽を確認し、12〜1月平均51種・1410羽となった。
- 明日開催の寛平マラソンの案内、コース所々に貼られていました。
- 参加リーダー:前田、堤、斉藤、平(報告)
写真の説明(平さん撮影。)
- ベニマシコを見る(今日もサイクリング車がビューン・ビューン飛ばして通行。多い時は10台ほどが連なって)。
- キクイタダキを見る(この後、足元に近づいてきました)。
- 日本バードレスキュー協会(BR)の活動状況を説明されるM理事長(持参されたレスキューバッジは完売)。
- 今日は観察できませんでしたが、タカに襲われたヤマシギの羽が落ちていました。(ヤマシギの尾羽の先端はやや尖っていて、上面が灰色、下面は銀白色(一番上の羽)でした。更に、ヤマシギの羽が落ちていた少し下流で、ハイタカが急降下し、センダン・トウネズミモチで採餌していたツグミ(+ヒヨドリ)100羽ほどを蹴散らしました。しかし、ハイタカの襲撃は失敗したようです。)
- 快晴の探鳥日和、山野の鳥・水辺の鳥が総出演(53種)で新年の探鳥会に参加した人たちを迎えてくれました。
- 中でも歓声が上がったのは3回も出てきたキクイタダキ、センダンの林床に広がるノイバラの中でホバリング、距離1〜2mと望遠鏡はおろか双眼鏡にも入らぬ距離にまで近づいてきて、キクの花びらを肉眼でゆっくり見せてくれました。
- ツグミ・アトリ・シメなど、昨シーズン非常に少なかった常連の冬鳥も数が多く、アカゲラまで出て林の鳥オンパレード、河川敷と思えぬほどでした。
- 小鳥の多い理由としては、私(平)が担当している山地(くろんど・ほしだ園地)、都市公園(万博)に比し、鳥の好む木の実・草の実が非常に多いことで、今日もセンダンにヒヨドリ・ツグミ・ムクドリ、トウネズミモチにヒヨドリ・ツグミ、アキニレにカワラヒワ・アトリ・マヒワ、ナンキンハゼにカワラヒワ・キジバト、そしてシジュウカラも、木の実・草の実にくる鳥を中心に全コースで鳥を楽しみました。
- 参加リーダー:前田、南、堤、西脇、平(報告)
- 今朝は悪い予報の影響か参加者が少し少なめでした。
- 朝方は鳥の気配も少なかったのですが、昼前後は色々小鳥が沢山見られてよかったです。
- キクイダタキにマヒワ、ヒガラ等山の鳥が多かったです。
- 山で何か起きているのか心配になりますが、鳥の賑やかないい1日でした。
- 参加リーダー:前田、斎藤、甲田、南、西脇、堤(報告)
写真の説明(マヒワは西脇さん撮影。)
- 上左端:探鳥風景:マヒワとハヤブサを観察している所。ハヤブサの観察している所はサイクリング車が通らない所なので、道いっぱいに広がってゆっくり観察しています。
- 上左から2番目:サイクリング車との遭遇:今日も多くのサイクリング車と出会いました。写真はありませんが、最大20台ほどが塊で通過しました。
- 左:スズメウリ・カラスウリの実:8月ツバメの塒探鳥会で紹介したカラスウリの花、少し違う場所ですが、真っ赤な実をつけていました。それより小さい白い実のスズメウリの実も添付しています。
- 上左から3番目:カナムグラの実:万博でアトリ・マヒワ・カワラヒワといえば、第一にアキニレですが、今日はアトリがカナムグラの実から種子を食べていました。そこでどんな種子があるか、ホップと同じ形をした実を開いてみると、
中に種子が入っていました。 - 上右端:マヒワはヤナギ科(種名はわかりません)の10m以上の高木で、来年用の新芽を食べていたようです。マヒワ・アトリの好むアキニレが沢山あるので、両種ともここで越冬してほしいと思っています。
- 快晴の探鳥日和となり、モズやジョウビタキの声を聴きながらスタートした。
- 今年は各地とも冬鳥の渡来が早いので期待していた通り、アトリ・マヒワ・ベニマシコ・イカル・シメのアトリ科が勢ぞろい、シロハラ・ツグミも観察できた。
- マガモ40羽ほどの群れが飛ぶなど、カモの仲間も6種いた。
- 一方秋の渡り鳥はオオルリ・キビタキ・メボソムシクイが残っており、トータル47種となった。
- 参加リーダー:平(報告)・堤・高井・甲田・齋藤・西脇
写真の説明(エゾビタキ・キビタキは齋藤さん撮影。)
- (左上)エゾビタキ
- (左下)エゾビタキを見る人々上記キビタキを見ている環境もそうですが、写真で見ると淀川河畔ではなく、里山の林道でバードウォッチングをしているかに見えます。
- (中上)キビタキ
- (中下)キビタキを見る人々。キビタキが何回も出ましたが、雄の人気は抜群でした。道路の右側50mほどに淀川本流が流れていますが、樹木やヨシなど背の高い草はらで、道路から川が見えない所がコースの半分以上、落葉樹林でのバードウォッチングになっています。
- (右上)鳥合わせ:鳥がいろいろ出て、豊かな気分で終了することができました。
- (右下)サイクリング車との擦れ違い:牧野探鳥会のコースはサイクリングロード、今日、探鳥コースで出会った自転車の数を堤(美)さんにカウントしてもらいました。その結果何と231台、事故なく終わったことに感謝するのみです。途中でサイクリング車の2人が「鳥を見る人が増えたね」と言って通り過ぎましたが、どちらが増えたかは言うまでもありません。
- 秋の渡りの季節、先ずはノビタキのポイントで2羽確認した後、通常コースに戻った。
- 川面に浮かんでいたのはスズガモのみ、上空を飛んだオナガガモ・カルガモを加えてもカモは3種、サギも3種(ダイサギ・コサギ・アオサギ)、水量が多かったこともあってシギチドリ類はイソシギ1種のみに止まり、カイツブリは観察できなかった。
- 一方山野の鳥はヒタキの渡り鳥オンパレード(キビタキ11・エゾビタキ9・メボソムシクイ4・コサメビタキ2・オオルリ1)、ツバメ4種が群舞(コシアカツバメ67・イワツバメ50・ツバメ12・ショウドウツバメ10)、更に猛禽5種(ミサゴ・ハチクマ・トビ・ハヤブサ・チョウゲンボウ)が加わるなどで、山野の探鳥地以上に山野の鳥が観察でき、トータル46種となった。
- 参加リーダー:平・堤・南・前田・甲田・齋藤・西脇
- もっと詳しく:支部長ブログ