
特集 大阪で見られるシギ・チドリ
特集記事
シギ・チドリってどんな鳥
チドリ目のシギ科とチドリ科などの鳥類の総称。大阪では、これまでシギ科47、チドリ科11の他、ミヤコドリ科1、
セイタカシギ科2、タマシギ科1、レンカク科1、ツバメチドリ科1の計64種が記録されている。これは、大阪で記録のある鳥類約360種の6分の1にあたる。
シギやチドリの多くが、北半球北部(シベリアなど)で繁殖し、熱帯や南半球で越冬する鳥で、日本では春と秋の渡りの途中に干潟などの湿地に立ち寄る「旅鳥」が多く、海を越え、長距離を渡ることが大きな特徴となっている。
シギ・チドリを観察しよう
シギ・チドリは干潟や湿地等、同じ場所でいろんな種類が観察できる。特にシギはクチバシの長さや形、足の長さなども多様、干潟での餌の採り方などにも違いがあり、じっくり観察するのが楽しい。種類の見分けが、ちょっと難しいところも魅力。思いがけずに珍しい種に出会えることも・・・
シギ・チドリは、生息地の開発の影響などで、世界的にも減少が著しく、絶滅が危惧される種類も多い。かつては大阪湾岸で普通に観察できたシロチドリやハマシギ、トウネンも大きく数を減らしている。
これまでシギ・チドリは識別が難しいからと敬遠されてきた方も、ぜひシギやチドリの観察に出かけ、その魅力を知ってほしい。また彼らのおかれている現状や保護に思いを寄せていただければと願う。
contents
2 特集 大阪で見られるシギ・チドリ
4 シギ・チドリを観察しよう
10 シギ・チドリに魅せられて
15 身近な鳥から鳥類学 第77回 大阪府のため池で繁殖する鳥の新興勢力?
16 小山慎司の日本列島鳥見旅 第27回
17 かもめコーヒー・今日のお客さま 第18回
18 探鳥会報告
21 研究ダイアリー
22 鳥信 コウライアイサ、ツルシギ、ミゾゴイ、ホシムクドリ他
26 幹事会報告 /保護活動
27 次号予告 / 編集後記
28 イベント情報 / 定時総会案内 納涼野鳥まつり案内