むくどり通信286号

特集 会員投稿特集 こんなん撮りました

特集記事

2025年 大阪からネイチャーポジティブの大きな動きを 日本野鳥の会大阪支部長 納家 仁
2024年は、前年に続き「榎本佳樹生誕150年記念事業」に取り組み、「野鳥便覧」復刻版の発行やきしわだ自然資料館での企画展の開催などを通じ、多くの方に榎本さんの偉業や野鳥保護への思いを伝えることができました。
また、11月の大阪自然史フェスティバルでは「みんなで守ろう 大阪湾岸の自然 ~シギ・チドリの渡来地を取り戻そう~」をテーマにシンポジウムを開催し、大阪湾岸に生物多様性豊かな干潟や湿地をとり戻すための共同宣言案を提起しました。
2025年は大阪・関西万博が開催されます。会場整備に伴い、私たちは生物多様性ホットスポットに指定された府内最大の渡り鳥の生息地を失いました。この間、私たちは大阪自然環境保全協会と共同で鳥類の生息調査を行うとともに、日本野鳥の会本部や日本自然保護協会、WWFジャパンなどの環境保護NGOとともに博覧会協会に対して水鳥への配慮を求めてきまし
たが、ほぼ何も実現しないという残念な結果となりました。今後は、自然との共生をテーマに掲げる万博のレガシーとなる水鳥の群れ飛ぶ湿地や干潟を万博閉幕後の夢洲につくることを求め、取り組みを強めていきたいと考えています。
私たちの活動の後押しとなってくれるのがネイチャーポジティブの考えです。「自然と共生する社会」の達成に向けた2030年ミッションとして掲げられているネイチャーポジティブとは、自然を保護するだけでなく、社会・経済全体が生物多様性の保全に貢献するよう変革させ、自然を回復軌道に乗せていく考え方です(「生物多様性国家戦略2023-2030」)。
年始には共同宣言(本紙8頁)を正式に公表し、大阪湾岸でのネイチャーポジティブの実現に向けて、個人や様々な団体等の賛同を得ながら運動を広げていきたいと考えています。本年も皆さんのご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

contents

2 新年あいさつ
3 会員投稿特集 こんなん撮りました
7 野鳥ファースト 鳥たちのためにもマナーを守った撮影を
8 大阪自然史フェスティバル シンポジウム報告
9 大阪湾岸に生物多様性豊かな干潟や湿地を取り戻すための共同宣言
10 産業用地としての埋立にNO!岸和田貯木場をネイチャーポジティブの候補地に
11 身近な鳥から鳥類学 第75回 キジバトも被食散布?
12 小山慎司の日本列島鳥見旅 第25回
13 かもめコーヒー・今日のお客さん 第16回
14 探鳥会報告
17 研究ダイアリー
18 鳥信 フルマカモメ、ミゾゴイ、カラフトムジセッカ他
22 幹事会報告 /連携団体総会報告
23 次号予告 / 編集後記
24 お年玉クイズ / イベント情報