錦織公園定例探鳥会の報告:平成22年度(2010)下半期分

3月27日

集合場所上空をイワツバメが飛翔。細谷池でカモのなかまを観察中、春の渡りのサシバとハチクマを確認。石水苑東側の藪でルリビタキ、じゅんさい池でカワセミとコジュケイ、河内の里東門の斜面でトラツグミ、アメンボ池でルリビタキとクロジを全員が確認。見どころの多い探鳥会となった。早朝の下見で観察されたヤマシギを含め、46種を確認。

2月27日

細谷池ではオシドリを2番、梅の里では女性の小指ほどの太さのミミズを食べるトラツグミ、奥ノ池ではカワセミのペア、アメンボ池ではルリビタキ♂の成鳥・若鳥、河内の里の東端の斜面でトラツグミをじっくりと観察。ほか、シロハラやアオジの雌雄の識別、キジバトの成鳥・若鳥の識別に挑戦。予報が幸運なほうにはずれ、穏やかな晴天に恵まれた。

1月23日

穏やかな晴天、シジュウカラがさえずりの練習、コジュケイの大きな声、繁殖期が近づいているようす。奥ノ池でバン・オオバン・カワウ・カワセミをじっくりと観察。アメンボ池ではルリビタキの♂♀、梅の里ではトラツグミを堪能。マヒワの群れには出会えなかったが、カワラバト・ソウシチョウ(30羽以上の群れ)を含め、47種を確認。

12月26日

錦織公園は、朝から冷たい雨。これまで少なかったツグミが一挙に増え、地上や梢でいくつもの群れを確認。梅の里では、ヒヨドリを追うチョウゲンボウの姿。残念ながら、狩りは失敗したようす。いざこれから冬の小鳥たちをさがそうとしていたとき、急激に気温が低下、小雨が大雪に変わり、大急ぎでパークセンターに戻り、鳥合せを行って昼前に解散。

11月28日

開始早々、公園事務所東側の池でメスのカワセミの採餌のようすをじっくりと観察。奥之池では、オオバンが潜って取ってきた水草をヒドリガモが横取りするようすを確認。河内の里・つつじの丘では、シメの雌雄を識別。モズやコガモが確認できず、集合前のオオタカ、解散後のオカヨシガモ、カワラバト・ソウシチョウを含めて38種と、この時期にしては少し寂しい探鳥会。その分、一つひとつの種をじっくりと観察、鳥たちのエサとなる植物の特徴についても学ぶことができた。

10月24日

集合時には、キビタキ♂成鳥とキセキレイがお出迎え。細谷池でマガモ・コガモ・オカヨシガモを観察。梅の里南の池では、カワセミの雌雄。梅の里ではエゾビタキ・コサメビタキにノスリ・ハイタカ。ドレミの小橋ではカラのなかまの混群とメボソムシクイ。やんちゃの里北側のアキニレには、30羽以上のアトリの群れ。じゅんさい池では横枝に止まるキセキレイ。つつじの丘では、ツツドリ。集合前のジョウビタキ成鳥♂を加えて42種類を確認。最後まで雨も降らず、参加者一同、大満足。

9月26日

春のタカ渡りに引き続き、秋のタカ渡りに遭遇。9時30分ごろにパークセンター前で35羽、10時10分過ぎに梅の里北側広場で60羽、12時30分ごろに河内の家で22羽、3回にわたって、ハチクマ(8)、トビ(3)、ノスリ(1)、サシバ(105)をカウント。コサメビタキ・エゾビタキ・キビタキなどの渡りの小鳥、カワセミやシジュウカラ・ヤマガラ、奥之池で3羽のヒドリガモなどもじっくりと観察。集合前のハイタカ・アオバトを含め、35種を確認でき、充実した探鳥会となった。

8月22日

この暑さの時期には珍しく、細谷池でゴイサギ若鳥4羽が群れ飛んでいるところ、梅の里でヤマガラが枝移りするところを確認。桜木の里では、チョウゲンボウの飛翔、渡りの小鳥では、センダイムシクイの姿を確認。

7月25日

シジュウカラやセグロセキレイ、ムクドリやハシボソガラスの今年生まれの幼鳥や若鳥の姿を公園内のあちこちで観察。ふだんは見過ごしがちなトンボやチョウのなどの昆虫、林床のキノコのなかまなどにも目を向け、充実した探鳥会となった。