男里川定例探鳥会の報告:平成22年度(2010)上半期分

6月26日

降りしきる雨の中での探鳥。同時開催のバーディーは雨のためか参加者はない。定例の参加者もないだろうと思っていたところ、3名の方が来られた。雨の男里川は野鳥の姿は少なく、ひっそりととした感じ。しかし、干潟ではカニ達が元気に動き回っている。今年もトビハゼ1匹を確認。たくわんをエサに童心に返って全員でカニ釣り。巣穴に釣り糸を垂らして挑戦するがなかなか釣り上がらない。しかし、何人かの人はゲット。時間の経つのも忘れ、カニ釣りに熱中。いつもと趣向の違った探鳥会を楽しんだ。

5月22日

集合場所から河口までの道中汗ばんだが河口に着くと浜風が心地よかった。空高くヒバリがお出迎え。干潟ではカモたちか゜居なくなり少し寂しく感じられた。干潟の砂嘴でコアジサシの飛翔やウミネコの幼鳥をじっくりと観察することができた。中州ではチュウシャクシギ、キアシシギやコチドリ、シロチドリもちらほらと見ることができた。いつものイカルチドリは上流の方で繁殖しているのか1羽だけだった。野鳥の種類は少し少なかったが、有意義な1日であったと思う。(報告者:北野谷)

4月24日

海岸に到着するとシギやチドリの声が響く。干潟には、チュウシャクシギやメダイチドリなど8種類のシギチが見られる。シギチとの距離も比較的近いことから、ジックリと観察してもらい、識別のポイントや類似種との識別ポイントを解説。喉や胸の赤いトウネン、メダイチドリに注目が集まった。ユリカモメの殆どが黒い頭巾をかぶったような頭になっており、珍しくウグイスの囀りも聞かれた。渡り途中のヒヨドリの大きな群れが上空を通過する光景も見られ、参加された皆さんは満足された様子だった。

3月27日

雲ひとつない快晴。風も無く暖かい。海岸に向かう途中では、イソヒヨドリが囀り、ハシボソガラスは抱卵中。ツバメも飛ぶ。海岸では珍しくカンムリカイツブリ2羽とウミアイサのオスが並んで浮かぶ。河口の干潟ではツバメが舞い、巣材の泥を集めている光景が見られた。カモメ類の姿は殆ど見られなかったが、カモ類は健在。30羽のシロチドリの群れが飛び回り、コチドリ、ハマシギなども見られ、来月の探鳥が楽しみ。

2月27日

前日の雨のため、水量が多く、そのためか河口部では珍しくカイツブリ、ホシハジロ、カワウなどの潜水性の水鳥の姿が見られた。カモの姿は少なくなり、ハシボソガラスの巣作り、ヒバリの囀り、モズのペア、アオサギの婚姻色など春の到来を感じた。天気予報が芳しくなかったためか、参加者がなかったことと、1月末から飛来していたシノリガモの姿がなかったのは、少し残念であった。

1月23日

風が強く、海上は白波が立っている。そのためか、野鳥の姿は少なく、ヒドリガモなどは陸に上がり首をすくめている。空は晴れ渡り、六甲の山並みがすっきりと見える。上空をゆっくりと舞うミサゴとトビの姿が清々しく感じた。茂みからはアオジがちょくちょく飛び出したが、今年のスタートにしては参加者・野鳥とも少なく、さびしい感がした探鳥会だった。強風のためか土砂が波で持ち去られ、河口部がぽっかりとが開き、海水が入りやすい形状に変化している。