男里川定例探鳥会の報告:平成21年度(2009)上半期分

6月27日

今日は河口付近で前半を野鳥観察。後半はカニ等の干潟の生き物観察を行った。野鳥観察では、チュウシャクシギ5羽が干潟を飛び回る光景や久々のカワセミの出現を観察した。干潟ではおびただしい数のハクセンシオマネキやヤマトオサガニが。その中に赤い色のハサミ脚をしたシオマネキの姿も数匹。干潟はまさにカニ天国といった感じ。大阪では絶滅したといわれていたトビハゼが昨年に引き続き今年も2匹を確認。一匹はピンク色の婚姻色をしており、干潟を飛び回っていた。

5月23日

探鳥会前には、キョウジョシギ、キアシシギ、チュウシャクシギの群れが入っているとの情報。期待して干潟に向かう。干潟に到着すると、たくさんの人が潮干狩りに入っている。その影響か、シギやチドリの姿は少ない。干潟の中央を犬を連れて堂々と散歩する人が入り、シギやチドリを飛ばしてしまう。海岸際で採餌するキョウジョシギを見つけても、潮干狩りの人が近づいて飛ばしてしまう。今日はこんなことの繰り返し。何かすっきりとしない探鳥会。そんな中、いよいよカニたちは元気に活動をし出した。

4月25日

雨天中止

3月28日

カモがまだ多く残っている。シギチのシーズンには、まだ少し早いのか、確認したのはコチドリ、シロチドリ、ハマシギ、イソシギの4種。先月まで見られたイカルチドリは繁殖のため上流に移動したのか、その姿は見られない。ハイタカが2羽のハシボソガラスに追われる光景が数回見られ、そのためか、いつもより小鳥の数が少ない。磯の香りが漂うなか、ツバメが飛び交い、イソヒヨドリの美しい囀りが聞かれたり、ハシボソガラスが抱卵している光景がみられるなど、季節の移り変わりを感じる探鳥会だった。

2月28日

今日は快晴。風も弱く、寒さは感じない。先月に比べ、カモの数は随分少なくなっているが、ビンズイ、ズグロカモメ、シメなど40種を確認。ズグロカモメが干潟で冬眠中のカニを捕まえたり、カワセミが飛び回り、小魚を捕らえたり、食べたり、ミサゴが上空低くを飛翔したりする光景が随所でみられた。また、ヨシ原では多くのオオジュリンの姿があった。そのためか、終了時間が何時もに比べ45分も遅れたが、参加された皆さんはご満悦の様子だった。

1月24日

集合時の気温は3℃。風も強く、海上は白波が立っている。そのためか、カモ類はヨシの根元にうずくまり、小鳥類の姿も少ない。ヒバリが干潟を群れで飛び交う姿や河口部では珍しいキセキレイの姿があった。しかし、例年この時期になると多くの姿を見せるカモメ類の姿は今シーズン殆どない。どうしたことだろうか?