男里川定例探鳥会の報告:平成20年度(2008)上半期分

6月28日

野鳥が少なくなったこの時期の干潟はカニ天国。今日は前半を野鳥観察。後半をカニの観察をした。テトラの上に6羽のチュウシャクシギとイソヒヨドリの姿が。ツバメやムクドリが先月より多い。カニはケフサイソガニ、アカテガニ、アシハラガニ、クロベンケイガニ、ハマガニ、カクベンケイガニ、ハマガニ、ヤマトオサガニ、シオマネキ、ハクセンシオマネキの9種が見られ、男里では絶滅したのでは?といわれているトビハゼの姿もあった。


トビハゼ


ハクセンシオマネキ

5月24日

集合時には雨は降っていないが今にも降りそうな空模様。参加者はないだろうと思っていたが、常連の2名の参加があり現地に向かう。海岸に到着するとポツポツと雨が降り出す。海上にカワウ、コアジサシが舞い、干潟では数種類のシギが飛び交うが鳥影は少ない。1時間程すると雨も本降りとなり、河口部において11時頃終了した。

4月26日

この時期潮干狩りをする人で賑わうが、貝毒の影響かその姿は全く見られない。小潮で干潮時刻が16:27と潮の状況は余り良くなかったが、水中のカニを探しているチュウシャクシギの群れの中にオオソリハシシギや、水際でキアシシギの群れがカニを探している姿が見られる。これらの餌採りの様子やシギ・チドリの識別のポイントなどをジックリトと観察した。小型のシギやチドリの数は少なかったが、中型のシギが真近で数多くみられ、参加された皆さんは満足された様子だった。

3月22日

集合場所近くの公園でシメの出迎えを受ける。男里川に向かう途中の旧サギ山跡地の更地にケリが2羽。うち1羽は地面にうずくまってる。ひょっとすると抱卵中かも?上空ではツバメが舞う。男里川河口に到着すると、心地よい磯の香りが漂う。カニ達も動き出している。カモの数も少なくなってきた。シギチの種類、数はまだ少ないが、いよいよ男里の季節到来といった感じがした。来月が楽しみだ。潮干狩りを楽しむ人たちもだんだん増えてきた。

2月23日

今日は風が強く肌寒い。海岸に着くと更に風が強くなり吹き飛ばされそう。今月も2羽のダイゼンの姿を確認。上空が急に黒くなり雨が降り出す。急遽橋下に向かい一時待機する。風が強いのか小鳥類の姿は少ない。7羽のイカルチドリも転石の中にうずくまっている。カモメ類を識別しようとした途端、一斉に飛び立つ。何かと辺りを見渡すと上空にハヤブサの姿。カモの群れの中にアメリカヒドリの姿もある。野鳥の姿が少ないように感じたが、鳥り合わせでは先月と同じ37種を確認した。

1月26日

海岸でヒバリが群れをなして飛び回っている。こんな光景は珍しい。オオジュリンがヨシの茎に付着している昆虫を食べている様子やカワセミ、ノスリの飛翔などをま近でジックリと観察出来た。ダイゼンやシロチドリ、ハマシギの姿もなあり、前日同様、厳しい寒さの中での探鳥会であったが、参加された皆さんは寒さを忘れ満足された様子であった。