淀川定例探鳥会の報告:平成20年度(2008)上半期分
6月15日
曇り空・蒸し暑さをあまり感じない好条件で城北方面へ向かう。巣立ちした幼鳥の混じったスズメ・ムクドリ達やアシの先で囀るオオヨシキリを観察した。貨物鉄橋を越えたところでコチドリの親子に出会い、我々を見つけて親鳥が擬傷行為を始めた。親鳥にとっては子を守る必死の行動なのだが、楽しく観察ができた。
5月18日
毛馬大堰で夏羽に変わったカンムリカイツブリを観察、その後長柄橋を渡って右岸へ。橋の下ではハッカチョウが繁殖していて、カメラで撮られる方もおられた。柴島実験干潟ではシジミ取りの人達がいたが、それでもシギ・チドリを観察する事ができ、周りではセッカ・オオヨシキリの囀りも聴こえだし、夏の到来を感じられた。
ハマシギ
4月20日
大阪支部の総会のある日で中津方面へ向かう。ヒドリガモ、ホシハジロ、キンクロハジロのカモ類もまだ残っていた。ユリカモメも頭の黒しものが多くなっていたがまだ渡っていなかった。堤防のヒバリもゆっくり観察した。中津へ出ると相変わらず水上スキーをモーターボートと組んで走り回り川面に殆ど野鳥は浮いていなかった。
3月16日
急に春がやってきて暑いくらいの快晴の下、今日も城北方面へ向かった。1月と2月に続いて今月もクイナが出てくれた。パンクズの餌に慣れたクイナはあまり人を恐れず「淀川のパンクイナ(パン食いな)」と呼ばれているとか。渡去期前でカモの数は大分少なくなったが種類は一通り見られた。ベニマシコ♀が愛想を振りまいてくれた。
2月17日
1月に数千羽いたカモ類は分散して僅か残っていただけだった。毛馬大関の下流側の汽水域でコオリガモ♀を見つけ大騒ぎとなる。淀川探鳥会では初記録である。固定関に休んでいるカモメ、ウミネコ、セグロカモメ、ユリカモメの4種類のカモメ類を観察した。北アメリカのバダー7名の参加もありクイナ、ヒバリなども観察でき喜んでいた。
淀川定例に北米のバーダー
北米のバーダーと
1月20日
毛馬大関の淡水側はおよそ3000羽のホシハジロの他キンクロハジロ、スズガモ、ヒドリガモ、オオバンなどがいて賑やかである。固定関にはマガモ、ユリカモメ、セグメカモメが休息していた。水管橋近くのクリークの葦の茂みはクイナが姿を現していた。ヒヨドリ、モズなど観察して進むとなんとモズがヒバリに攻撃をかけ落鳥させるところを観察することができた。野生に生きるものの厳しさを見せ付けられた。