鶴見緑地定例探鳥会の報告:平成20年度(2010)上半期分

6月19日

前夜からの雨が集合直前まで降り続いていたにもかかわらず4名もの参加があり、リーダーを含めて総勢7名でいざ出発。幸先良く緑地上空を飛翔するオオタカを確認。久しぶりの出会いだった。大池の畔のコロニーは以前の騒々しさとは打って変わって、元の静けさを取り戻していた。巣立ったアオサギの一部は緑地周辺に留まっているけれど、他の子供たちは今頃どのあたりで羽を休めているのだろうか。

5月15日

快晴に恵まれ、陽射しが心地良い。出発早々、駐車場脇の空地にコチドリ発見。アイリングが美しい。メタセコイアの梢でカワラヒワがしきりに囀っている。大池を飛び交っていたコアジサシが、水面に突き出た噴水の枠に止った。陽射しを浴びて輝く姿に、夏鳥の美しさを感じた。春の渡りも収束を迎えたかと思っていたら、メボソムシクイが元気に囀りながら飛び回っていた。彼達が向かう高山はこれからようやく雪どけだ。気をつけて飛んでゆけ。

4月17日

春本番、美しい花々で飾られた駅前を出発。空地でツグミが餌をついばんでいる。梢に止ったカワラヒワが美しい。遠くでコチドリの声がする。すっかり耕された田圃をケリが2羽で歩いている。今日はチョウゲンボウの姿が見えない。蓮田には既につがいになったコガモたちが旅立つ日を待っている。緑地の大池は、ほとんどのカモたちが渡っていった。ツグミやシロハラたちとも名残を惜しんだ。シジュウカラはいつもより元気で、あちこちからさえずりが聞こえてくる。キビタキの美しさはいつ出会っても私達の心を躍らせる。風車の丘は今年も探鳥会に合わせたようにチューリップが美しかった。

3月20日

桜の開花宣言は未だだけれど、緑地周辺のソメイヨシノはちらほらと花をつけている。蓮田で冬を過ごしたタシギはどこかへ去り、コガモは朝日を浴びて美しい。いつものチョウゲンボウは珍しく飛翔を繰り返していた。公園内のアオサギのコロニーではヒナの姿が見え隠れしていた。ハシボソガラスも営巣を始めた様子だ。大池のカモは少なくなってきたが、数日前にやってきたというトモエガモを皆でじっくりと観察することができた。今日はツバメには会えなかったけれど、もうすぐ鶴見にもやってくることだろう。

2月20日

集合場所の地下鉄駅前はポカポカと暖かく、モズも並木にやって来た。蓮田ではタシギが朝日を浴びて心地良さそうだ。遠くでコガモがディスプレイを繰り返していた。田圃はツグミで賑わっており、時折一斉に舞い上がる光景には圧倒された。公園の並木ではハシボソガラスが営巣の準備に忙しそうだった。例年アオサギがコロニーを作る松林に、今年初めてカワウが集まってきた。松林は既にカワウの糞で白くなりつつある。カモ達はいつものように元気だ。夏羽に変身を済ませたカイツブリもいた。山のエリアでは時折シジュウカラの囀りが聞こえてきた。アオジは枝先に止まるようになってきた。カワラヒワの羽も艶を帯びてきた。桜のつぼみはまだ堅そうだったけれど、鳥たちは一歩づつ春に向かっていた。

1月16日

今年最初の探鳥会はチョウゲンボウで始まった。いつもの止り場には2羽の姿があった。蓮田の立ち枯れの茎はすっかり朽ちてきて、タシギは隠れているつもりだろうが、丸見え状態だった。公園内の林ではシロハラが目立って増えてきた。小鳥たちの姿は少なく感じたがアトリやシメにも出会うことができた。