鶴見緑地定例探鳥会の報告:平成20年度(2010)下半期分

3月19日

暖かくなった。遠くでチョウゲンボウが2羽で止っている。ケリも2羽で寄り添っている。蓮田では幾つものコガモのカップルが水辺に並んでいる。大池の畔のアオサギのコロニーは賑やかになってきた。ヒナの声も聞こえてきた。ウグイスやシジュウカラのさえずりも聞こえてきた。今日はまだツバメに会わなかったけれど、もうすぐやって来ることだろう。アンズの林は今が満開だ。

2月18日

2月とはいえポカポカ陽気に、ケリやチョウゲンボウにも会えた。蓮田のコガモはとても美しくなってきた。公園の池にはトモエガモもやって来た。マヒワの群れは一段と大きくなったようだ。早くもアオサギは営巣を始めている。今日はいつになくシロハラの姿が目立って多かった。

1月15日

冬空の寒い中を皆であるいた。田圃のケリやモズも心なしか風に耐えている様子だ。空地に降りたツグミは何やらついばんでいる。公園ではマヒワの群れに幾度となく出会った。少なくなったアキニレの実を一心に食べていた。カワセミは私達を気にする様子もなく、枝先でしばしの休息を楽しんでいた。午後には降雪の予報もなんとか持ちこたえてくれた。

12月18日

前日までの厳しい寒さも少し和らいで、穏やかな天気となった。驚いたことに出発早々ツグミの大群が、少し離れてムクドリの大群が私達をむかえてくれた。蓮田では立ち枯れの茎の間に見え隠れするコガモを見ていたら一斉に飛び立ち、沢山居たのには驚いた。公園のカワウは既に繁殖羽に変わりつつ有り、コロニーができる松林はカワウの糞で白くなってきた。先月と同じ付近でマヒワの群れにも出会った。カワラヒワと一緒に行動している様子だ。午後からは一段と暖かくなって、カワセミもゆったりと時を過ごしていた。

11月20日

暖かい陽射しは季節を忘れさせる程だ。いつもの田圃では久しぶりにケリと出会うことができた。蓮田は見通しが良くなって、コガモたちの姿が見え隠れしていた。公園内では思いもよらずマヒワの群れに遭遇して皆でひとしきり盛り上がった。そしてシジュウカラをはじめとした、小鳥たちの昆群にも時間の経つのも忘れてしまい、いつもの食事場所まで行き着く前に昼になってしまった。午後からはジョウビタキやカモたちとの出会いも有り、冬とはいえ気候もあったか、心もあったかの一日だった。

10月16日

秋の渡りも終盤に近くなってきた。今日はどんな鳥たちとの出会いが待っているのか期待を胸にいざ出発。公園に入ると、いつものチョウゲンボウが2羽で青空の中を飛び交った。カモの飛来はまだ少なく、ヒドリガモが小さな群れを作っていた。山のエリアへ入ると、カラ類の混群が出迎えてくれた。例年に比べるとヤマガラの多さが目立つ。ヒタキ類の姿は思いの他多く、キビタキやオオルリの美しさを皆で鑑賞することができた。今日は出会えなかったジョウビタキ。やって来る日も近いことだろう。

9月18日

爽やかな秋晴れの下、モズの高鳴きが遠く近く聞こえてくる。田圃の稲刈りも近そうだ。カモの飛来は未だの様子で、カルガモの親子が悠々と大池を泳いでいた。6羽の子供はだいぶ大きくなって親離れも近そうだ。夏鳥たちの渡りもまだまだ盛んで今日はヒタキ類に比べてムシクイが圧倒的に多かった。時節柄ムシクイは全てメボソムシクイだった。若いオスのオオルリはしばし私達の周りを飛んで今日の話題を独り占めにしてしまった。気をつけて元気に飛んで行け。

8月21日

猛暑日が続く中、総勢10名でいざ出発。8月も終盤となり夏鳥たちも移動を始めているようだ。少し期待をしながら歩くが、出会うのは元気なヒヨドリばかりだ。よく見るとボサボサ頭の幼鳥ばかりで成鳥の姿が見当たらない。この暑さにもかかわらず2羽のチョウゲンボウが仲良く旋回飛翔を繰り返していた。道端の茂みでなにやらついばんでいるのはカワラヒワの幼鳥だ。黄色の羽がとても鮮やかだった。期待の夏鳥は空振りだったが、暑さに負けない鶴見の鳥たちに元気をもらった。

7月17日

今月は雨の日が多かったが今日は晴れて暑くなった。それでも集まっていただいた皆さんと半日、公園内を清掃した。天候に影響されてか、例年に比べると花火の燃えかすが非常に少なかった。途中、チョウゲンボウが2羽で鳴きながら上空を旋回しているのを、みんな手を止めて見入っていた。そして並木伝いにやってきたメジロの群れは、多くが幼鳥だった。10名で拾ったゴミは予想外に多く、少しすがすがしい気持ちになった。お手伝いいただいた皆さんお疲れさまでした。