鶴見緑地定例探鳥会の報告:平成20年度(2008)下半期分

12月20日

雑草が延び放題になった駅前の空地に珍しくホオジロがやって来た。蓮田はようやく見通しが良くなり、タシギと再会ができた。公園の大池ではカワウが繁殖羽に衣替えを始めていた。そしてエナガ・シジュウカラ・メジロの混群が幾度となく私達の前を横切り、冬枯れの木立にシメやイカルが戯れていた。鳥達と共に過ごせた此の一年に感謝。

11月15日

ようやく冬らしくなってきた。ツグミは屋根のアンテナや木の枝に止まって、かすれた声を響かせていた。蓮田へ向かう途中でタヒバリが鳴きながら飛んでいった。冷たい朝の空気にふさわしい澄んだ声だった。カモの飛来は先月よりも更に増えて、大半はヒドリガモだ。ユリカモメもやって来た。林の中ではカラ類の混群に遭遇。しばし時の経つのを忘れてしまう程であった。シロハラは声だけが時折聞こえてきた。今年はアキニレの実が不作だ。緑地のカワラヒワには少し厳しい冬になりそうだ。

10月18日

快晴の青空の下、集合場所の駅前ではモズがしきりに鳴いて、私達の注目の的になっていた。いつもの農地にはノビタキがやって来た。そちらに気をとられていた隙にアトリが傍らを横切り、心がけの良い人たちだけ見ることができた。大池には既に多くのヒドリガモが飛来し、オオバンも1羽岸近くを泳いでいた。キビタキとは公園内の各所で出会う事ができ、メボソムシクイとも名残を惜しんだ。コゲラは一心にねぐらの穴を掘っていた。もうすぐアキアカネが降りてくるだろう。

9月20日

雨あがりの朝、爽やかな秋晴れとなった。公園入り口の並木ではカワラヒワがしきりに鳴いていた。カモの飛来には少し早いかと思っていたが、既に5羽のコガモが大池で羽を休めていた。林では渡って行く夏鳥たちが幾度も私達に別れを告げていた。中でもコサメビタキの鳴き声はとても印象深かった。密かに期待していたタカは飛ばなかったけれど、今更ながら鳥たちの渡りをしみじみと思う一日だった。

8月16日

猛暑にもかかわらず、多くの方々に参加していただき、総勢18名と予想外に賑やかなメンバーで歩き始めた。今日はいつもの農地へは行かず緑地へ直行した。大池ではカワウが暑さに耐えて、口をあけてしきりに呼吸を繰り返している。羽を痛めて渡りができずに住み着いたホシハジロのペアはこの夏も無事に過ごせそうだ。秋にカモたちが渡ってくるまでは、大池はカルガモの天下だ。今年生まれた雛たちも大きくなって、ゆったりと水面を漂っていた。林の中では、ボサボサ頭のヒヨドリの巣立ちビナに幾度となく出会った。コゲラの幼鳥は、私達が居る遊歩道のすぐ横で一心に枯れ枝をつついていた。秋は駆け足でやってくる。しっかり食べよ。強く生きよ。

7月19日 今日は清掃探鳥会。暑さが厳しい中、先月よりも多くの方々に参加していただいた。中には普段の探鳥会には来れないので、清掃の時だけでもと参加してくださる懐かしい方々とも再会した。好天で日差しが痛い程で、できるだけ日陰を選んで歩いた。時折、カワラヒワやシジュウカラの幼鳥の鳴き声に耳を傾けながら、午前中で清掃を終えた。お疲れさまでした。