鶴見緑地定例探鳥会の報告:平成19年度(2007)下半期分

12月15日

雨上がりの晴天で陽射しが眩しいほどだ。いつものコースで先ず蓮田へ向かう。立ち枯れの蓮の茎が大分倒れて見通しが良くなってきた。5羽のタシギが比較的狭い範囲に集まっていて、しっかりと観察することができた。公園内の大池ではカンムリカイツブリが1羽、しきりに潜水を繰り返していた。当地で探鳥会を始めて2度目の記録となった。又、1羽のカワウは既に真っ白い頭の鮮やかな繁殖羽に変身していた。少し風があったせいか林の中では鳥たちの動きは余り観られなかったが、時折カワラヒワの群れが木々の間を飛び交っていた。この冬もユリカモメの飛来が多い反面、カモたちの越冬数が減少気味なのが気になる。来園者の給餌が年を追ってエスカレートしているのも心配だ。公園の理解を求めたいと思う。鳥たちのためにも、私たち市民のためにも。

  11月17日

朝の冷え込みはすっかり冬だけど、陽射しはポカポカと暖かい。蓮田では立ち枯れの葉が視界を遮って見通しがきかない。偶然覗いてみた双眼鏡の中にタシギ発見。今年も来てくれたんだ・・・。刈り取りの終わった田圃にケリもやってきた。公園内ではジョウビタキに幾度となく出会った。何羽か居たのだろうか、キクイタダキが松の枝に見え隠れしながら飛んでいった。何度かツグミも鳴いたという。快晴の空にハイタカが飛翔を繰り返し、時に大池のカモたちを慌てさせていた。

10月20日

青空が広がった。朝の肌寒さは秋の深まりを感じさせる。モズの高鳴きがあちこちから聞こえてくる。そして渡ってゆくキビタキを見送った。大池は、やってきたカモたちで賑わっている。少し風があったけれど、雲ひとつない空にオオタカが飛びハイタカも飛んだ。鳥たちにとっても良き日和だったようだ。

9月15日

秋晴れの青空だが、陽射しが強く暑い。駅前を出発する時には既に30℃を超えていた。田圃は刈入れが近そうで、蓮田は葉が一面に茂って中からバンの声が聞こえてきた。公園内では木陰を選って歩きながら、時折ムシクイやヒタキとの遭遇を楽しんだ。カモの飛来にはまだ少し早かったようだが、夏の間は居なかったオオヨシキリが、大池の葦の茂みに見え隠れしていた。昼前から雲行きが怪しくなり、風も出てきた。小雨が少しぱらついたが支障無く歩くことができた。

8月18日

朝から気温は鰻登りで、汗を拭いながら駅前をスタートした。いつもの蓮田はパスして、直接緑地へ向かう。正面の並木でメジロの群れに出会った。幼鳥も混じっているようだ。大池の畔からアオサギのコロニーを眺めると、幼鳥が数羽松の木に止まっていたが、ほとんど巣立ちを終えた様子だった。林の中ではボサボサの羽をしたヒヨドリの巣立ちビナが、行く先々でキーキー鳴いていた。先月はお母さんの後を離れずに泳いでいたカルガモのヒナたちは、すっかり大きくなって親離れをしたようだ。クマゼミが今日もうるさい程に鳴いていたが季節は既に秋で、ムシクイたちも渡りの途中に立ち寄ってくれた。

7月21日

曇りがちの空模様に陽射しも遮られて暑さも和らぎ、駅前のプールの入場を待つ人たちを横目に見ながらいざ出発。前日に降った雨のせいで、集めたゴミも水を含んで重たい。清掃のコースはいつもの探鳥会とは少し変更して、比較的ゴミの多そうな場所を選んで歩いた。今年は梅雨が長引いたせいか、花火の燃えかすなどはほとんど見かけなかった。双眼鏡を覗くことはなかったけれど、シジュウカラの幼鳥が鳴いていたり、コゲラが私たちの頭上を飛んで行ったりした。時折、小雨がぱらつく中を予定どおりゴミを集めて昼前に解散した。雨の予報にもかかわらず集まっていただいた方々に感謝いたします。