大泉緑地定例探鳥会の報告:平成20年度(2008)上半期分
6月8日
梅雨の季節、緑が濃くなり、池には蓮の葉、地面には夏草が茂る。オオヨシキリは先月より増え、葦原周辺の木々でさえずるものが多い。色々な幼鳥がいた。アオサギ、カイツブリ。ムクドリはさわがしく地上を移動していた。ハシブトガラスのくちばしの中が赤い幼鳥3羽が枝にいた。
5月11日
曇で肌寒い風があったが広々とした大泉池で80羽ほどのコアジサシが乱舞、ダイビングし魚を取る爽快な風景に初夏を感じた。昼時はオオヨシキリが葦原のある竹のてっぺんでさえずっていた。若葉の木々や草が茂り、姿より泣き声でムシクイの仲間など区別できた。シジュウカラの巣立ちビナ、カイツブリのヒナがかわいい。
4月13日
ヒドリガモなどが泳ぐ大泉池を手前に、新緑の中に桜が混じる木々が美しい。コナラ、クヌギの芽吹きの中、オオルリが複数飛んでいた。キビタキもいた。水流近くの木でキクイタダキを発見した。冬鳥が多く残り、春の渡りの鳥と同時に見られ今までになく種類が多かった。
3月9日
ウグイスのさえずりが小さく聞こえ春を感じた。オジロビタキがメジロも来ている梅の花の木々で、飛び回っていた。ツグミを始めとし地面に降りている鳥が多い。アトリの群れの中で頭が黒くなり喉と胸が橙色の個体がいた。ハチジョウツグミは先月と同じ所だが地上にいた。
2月10日
11年ぶりの積雪量の翌日で雪解けの水溜りのあちこちにカワラヒワ、スズメ、アトリ、シメも混じった群れがいた。例年より木の実が多い。トラツグミがいた。大泉池には、アメリカヒドリが泳ぐ。枯れ枝で、ハチジョウツグミが羽をふるわせるのを近くで見る事ができた。
1月13日
枯れ蓮の間をオオバン、ヒドリガモが泳ぐ。ユリカモメが舞う。雑木林の落葉樹はすっかり葉を落とし見通しがきく。アキニレの実にアトリ、カワラヒワの群れが来ていた。双子山では、オジロビタキが枝から枝へ地上へと飛び回っていたのを観察した。