鉢ヶ峯定例探鳥会の報告:平成20年度(2008)上半期
6月1日
法道寺上池でカイツブリの親子を観察した後、村落を通り抜け農耕地に。ヒバリやセッカの鳴き声と共に、ツバメに混じりコシアカツバメの姿も。第2豊田川の谷では、卯の花が咲き、ホトトギスが鳴きながら飛ぶ姿が見られた。
5月4日
田のあぜ道付近で、カワラヒワの親が巣立ったばかりのひなに食べ物を与えていた。田起こしをした畝の間をケリのひなが歩いてゆく。親は警戒の声を上げながらひなを見守っていた。里山は今まさに留鳥の繁殖の季節。コナラのみちでは、夏鳥のキビタキのさえずりも聞こえてきた。
4月6日
満開の鉢ヶ峯墓地公園。花を求めて集まるのは、シメやメジロの野鳥だけでなく人たちも。ウグイスとイカルが鳴き競う村落を通り抜け、農耕地に来ると農道を彩る菜の花の黄色。水路にはクイナの姿。第2豊田川の谷道では、コゲラが求愛のドラミング。その音の大きさに驚く。アオジやルリビタキも姿を現し、冬鳥は未だ滞在中。
3月2日
法道寺下池でコサギとカワセミを観察中、上空にオオタカが現われる。カラスに追われてトビも通過。農耕地では陽気に誘われヒバリさえずり、ケリの群れ。内河池にはオシドリほかカモ2種がいて、総数50羽以上。田んぼ跡から突然ハイタカが飛び立ち、太陽に吸い込まれるように上空を舞う。
2月3日
先月とは打って変わって、雪空の下での探鳥会。うっすらと雪が積もった田んぼ跡には、スズメやホオジロ、カシラダカなどが多数、群れをなして集まっている。何を食べているのだろう。内河池にはオシドリが戻ってきていて、ヨシガモやマガモと共に元気に泳ぎ回る姿が見られた。種数は少なめながら、野鳥の数は多く思われた。
1月6日
今年最初の探鳥会は快晴に恵まれスタート。上池では初認のハシビロガモを観察。カワセミが池の面を横切って飛ぶ。農耕地ではノスリが3羽。内1羽はケアシノスリか?、議論がつきず。電柱にはチョウゲンボウ。タヒバリが田んぼの上を飛び回る。第2豊田川では冬鳥のベニマシコや、ヤマハゼの実を求めて集まるジョウビタキやルリビタキに、時が経つのを忘れるほどであった。