大泉緑地定例探鳥会の報告:平成19年度(2007)上半期分
6月10日
紫陽花の群落が、柔らかい緑の葉の木々に映える。加呂登池の上空で空中給餌している親子ツバメを目にする。オオヨシキリは葦原付近の樹木の中で、元気にさえずっていた。カワセミは横枝にヒスイいろの羽を光らせ、葦原で餌をくわえるのを見る。解散時は一時的に激しい雷雨だった。
5月13日
新緑の木々が風に揺れ、大泉池上空では、コアジサシ200羽以上が飛んでいた。橋を渡りながら餌の魚をとるのを見た。オオヨシキリはまだ よく茂った葦原の中にいて出てくることが少ない。さえずりも時々だった。風が強いせいか林の鳥は現れるのが少なかった。
4月8日
満開の桜と木々の芽吹き、ウグイスがさえずる、うららかな春だった。アトリの群れ、頭が黒く夏羽になっていた。トラツグミが落葉をかき分け大きなミミズを食べるのを、じっくり観察できた。キガシラシトドも夏羽、側頭部が黒く、斜面を歩き回る。背中に雛を乗せたカイツブリがいた。
3月11日
タンポポが咲いていたが真冬に逆戻りしたような北西の風が強かった。ヒレンジャク11羽ほどがシダレヤナギの花芽を食べていた。カワセミのつがいが水流の横枝に止まる。池の近くの木にビンズイがいた。キガシラシトドは頭の部分がほんの少しだけ黒くなってきたようだ。
2月11日
大泉池中央にセグロカモメがいた。一月前から飛来したキガシラシトドを見ようと頭泉池の葦原を目前に昼食をとったが、 現れなくて代わりにタシギがくちばしを差し込んで泥の中のミミズなどを捕食しているのをよく見ることができた。カワラヒワ、アトリは多いがツグミは少ない。
1月4日
ユリカモメが舞い、枯れ蓮の間をバン、オオバン、カモの仲間が泳ぎ回っていた。アトリの群れが、すっかり落葉して見通しが良くなった林で、あちこちと飛び交う。マヒワの群れはプラタナスの実をついばんでいた。ジョウビタキが柵にとまってまじかに見れた。