矢倉海岸定例探鳥会の報告:平成21年度(2009)上半期
- 大野川緑陰道では、親鳥を追いかけながら餌をねだるムクドリの巣立ちヒナなどを観察しながら淀川に向かう。淀川ではコアジサシが飛び交い、ダイビングする光景が随所で見られた。いつもの鉄塔にはミサゴは止まっていなかったが、上空を2羽が舞う。暫くすると魚を捕らえ水面すれすれを飛ぶ姿が見られた。神崎川河口に到着すると、鳥影は少なかったが、時間をかけて探すと、数は少ないが、ササゴイ、アオアシシギ、キアシシギ、ソリハシシギ、メダイチドリ、シロチドリ、コチドリなどが見られた。
- 常連のミサゴは見られなかったが、矢倉海岸に向かう淀川沿いで、珍しくオオルリ、キビタキ、イカルの鳴き声を聞く。神崎川河口に着くと、干潟は少し露出しており、メダイチドリ、トウネン、キアシシギ、チュウシャクシギ、オオソリハシシギなどの姿がある。潮が引くにつれ、次々とシギやチドリが飛来し、12種を確認した。シギやチドリをお目当てに参加された方も多く、満足された様子だった。カモの姿がめっきりと少なくなった反面、コアジサシやササゴイなどの夏鳥が登場し、季節の移り変わりを実感した。
平成21年4月4日(土)
天候 晴れ/曇り
名
観察種数:種
- 今にも雨が降りそうな空模様。大野川緑陰道や淀川沿いの桜は、ほぼ満開状態。淀川では殆どカモの姿は見られなくなった。鉄塔では5羽のミサゴが見られ、いつもの様に食事する光景が見られる。神崎川河口ではキンクロハジロの大きな群れが見られたが、ホシハジロやスズガモの姿は殆ど見られなくなった。シギチには未だ少し早いのかコチドリとイソシギのみ。姿は見られなかったが、ベニマシコの鳴き声がした。ツバメも飛び春到来といった感じ。
- 草花の芽も少し動き出し、春が近づきつつあることを感じる今日この頃ではあるが、本日は風が強く肌寒い1日であった。ハジロカイツブリは2羽観察できたが、そのうちの1羽が夏羽になりつつあるようで、頬の辺りがオレンジがかっており、もう1羽の頬が白い個体とは別種のようだった。先月までとは異なり、淀川河口にカモ類が多く、神崎川河口にはカモ類が少なかった。
- 先月に比べ淀川のカモの数は増えていたが、神崎川河口は減少。何時もは阪神高速沖の尼崎港にびっしりと群れで浮いているが、今日はまばらで何時もの光景は見られない。それでも初めて参加された方はカモの多さに驚かれていた。淀川の優先種はホシハジロで神崎川河口はスズガモ。メジロが群れでピラカンサの実を啄ばんだり、カワラヒワが群れで水浴びする光景など小鳥類が群れで行動する光景が見られた。ツグミも地面で採餌する光景が多く見られ、春の到来を感じる探鳥会だった。
- 淀川に出ると堤防にユリカモメの群れがお出迎え。淀川では千羽位の潜水カモの群れが浮かぶ。その中にハジロカイツブリが混じる。鉄塔ではいつものようにミサゴが止まり、お食事中。最上段にはハヤブサも止まる。神崎川に到着すると、何時もに比べ、カモの数は少なく、2千5百羽位。その殆どがスズガモ。これらの群れとは別にホオジロガモ4羽が潜ったり、浮かんだり。尼崎港に目を移すとこの倍以上のカモがびっしりと埋め尽くす。上空にはミサゴが良く飛び、天候も良く、下面の白色が際立った。