カムバックチュウヒプロジェクト(2018年度)
「堺第7-3区二次処分地」は、現在大阪府が処分地として管理していますので、許可がなければ入場できません。
これからの活動予定
調査及び作業は、一般の方への参加呼びかけではありません。念のため。
今年度の活動報告
<堺第7-3区3月度鳥類調査報告>
- 実施日:3月19日(火)雨
- 調査者:4名
- 調査地点:T池、Xポンド、Z池、Q池、S山、Z池(南側から北側)
- 調査時間:10:00~13:00
「確認した鳥類と種数」
- オカヨシガモ(4)、カルガモ(11)、ハシビロガモ(35)、コガモ(6)、ホシハジロ(4)、 キンクロハジロ(9)、ホオジロガモ(1)、カイツブリ(3)、キジバト(7)カワウ(13)、 アオサギ(2)、オオバン(27)、セグロカモメ(16)ミサゴ(10)、トビ(4)、チュウヒ(1)、 ノスリ(1)、モズ(1)、ハシボソガラス(4)、ハシブトガラス(3)、ヒバリ(2)、ツバメ(2)、 ヒヨドリ(12)、ウグイス(6)、セッカ(2)、ムクドリ(23)、ツグミ(40±)、ジョウビタキ(2)、 ハクセキレイ(3)、カワラヒワ(20±)。 30種
<チュウヒの出現状況>
1個体の行動のパターンをトレースする。
①10:37 調査定点でZ池A号線の北側堤防から、Z池対岸の中木にとまるチュウヒを発見。
②10:55 個体識別の必要性から個体の後方に移動、個体は池中央のヨシ群落に降下する。
③11:10 ①の調査定点でチュウヒの移動経路を抑える。F号線上Yポンドへ探餌移動。
④12:42 Z池中央の中木にパーチするチュウヒを発見。
<2018年9月13日~2019年3月23日のチュウヒ越冬期における南港野鳥園での出現記録>
- ※出現日数は42日間、1個体での出現日数は40日間、2個体での出現日数は2日間、9月13日の初認日の記録個体は、♀成長とされている。3月15日の個体は腰が白く♂成長と記録されている。
- ※これまでのチュウヒの調査で、堺第7-3区、南港野鳥園、淀川中津での記録によると、2017年度に出現したチュウヒの一部、画像判定で同一個体であることが確認されていて、探餌飛翔で広域に移動していることが実証された。これは「堺第7-3区エリア」のみならず「大阪湾岸エリア」と呼ぶにふさわしい行動圏なので、その視点で捉えたとき、南港野鳥園で10月28日に2個体1月12日に2個体の記録がある。
<堺第7-3区植樹祭参加者野鳥観察会及び調査に出現した鳥類>
- 調査日・時間:2019年3月9日(土)晴れ10:30~13:00
- 調査指導者:3名
- 参加者:26名
確認鳥類及び種数
- カルガモ(15)、ホシハジロ(8)、キンクロハジロ(11)、ホオジロガモ(♀2) カイツブリ(6)、キジバト(7)、カワウ(23)、オオバン(9)、セグロカモメ(6)、 ウミネコ(2)、ミサゴ(4)、トビ(6)、チュウヒ(1)、ノスリ(1)、ハシボソガラス(4)、 ハシブトガラス(3)、ヒヨドリ(13)、ウグイス(s4)、メジロ(2)、ムクドリ(30±)、 シロハラ(1)、ツグミ(35±)、ジョウビタキ(1)、スズメ(20)、カワラヒワ(10)、 セッカ(1) 合計26種
<チュウヒの出現状況>
- ※チュウヒ1個体出現(11:40頃 S山北東斜面Ⅾ号線上空を、低くQ池方向へV字飛翔で尾根を越える)
<堺第7-3区2月度鳥類調査報告>
- 実施日:2月19日(火)雨
- 調査時間:10:00~13:00
- 調査者:5名
- 調査場所:Tポンド(T池)、Zポンド(Z池南側)、Qポンド(Q池)、S山
確認した鳥類と種数
- ヒドリガモ(4)、マガモ(3)カルガモ(10)、ハシビロガモ(5)、コガモ(6)、 ホシハジロ(22)、ホオジロガモ(♀1)、カイツブリ(3)、キジバト(6)、カワウ(4)、 アオサギ(2)、オオバン(30±)、ケリ(5)、カモメSP(7)、ミサゴ(2)、トビ(14)、 ノスリ(1)、ハシボソガラス(7)、ハシブトガラス(5)、ヒヨドリ(11)、ウグイス(S4)、 ムクドリ(60±)、シロハラ(1)、イソヒヨドリ(1)、スズメ(20)、ハクセキレイ(2) 26種
<チュウヒの出現状況>
- ※本日チュウヒの出現がなかった。
<堺第7-3区1月度鳥類調査報告>
- 実施日:1月22日(火)晴れ
- 調査時間:13:00~14:30
- 調査者:4名
- 調査場所:Zポンド(Z池)、Tポンド(T池)、Qポンド(Q池)S山
確認した鳥類と種数
- ホシハジロ(4)、カイツブリ(1)キジバト(2)、カワウ(1)、アオサギ(1)、 オオバン(33)、タゲリ(4)、オオセグロカモメ(5)、トビ(3)、チュウヒ(1)、 ハシボソガラス(10)、ハシブトガラス(5)、ヒヨドリ(3)、ウグイス(1)、 ムクドリ(60±)、ツグミ(1)イソヒヨドリ(1)スズメ(12)、ハクセキレイ(2)、 ビンズイ(1)。 合計20種
<チュウヒの出現状況>
- NO1 Z池東側樹林付近から飛び立つ。Z池中央上空でトビ2羽がチュウヒに接近。(13:13~13:18)
- NO2 Z池中央からXポンドT池方向へ飛翔しロスト。(13:30~13:35)
- NO3 T池上空からXポンドを通過しZ池方向へ飛翔消失。(13:48~13:50)
- 上記 NO1 NO2 NO3とも同一個体である。
- 特徴的なのが、左翼の初列風切り羽の部分が背景の空の色に近いのと、羽の表裏どちら側からも同じように確認できることから欠損と判断した。
コメント
- ※この個体の上面は褐色で頬が白い下面は初列風切り羽が白く見えるのと脇羽が白いほかは褐色とバフ色
- ※チュウヒ画像は橋本正弘さん撮影
- ※調査地の「堺第7-3区」から「大阪南港野鳥園」までの距離が海上を超え約4キロメートル。
これまでの調査で、この2地点をチュウヒが行き来していることが確認されている。
今季、南港野鳥園でのチュウヒの越冬個体の初認日が9月13日で、1月12日までに26回出現が記録されている。その内、同時に2個体出現の日が2回ある。また、南港野鳥園より堺第7-3区の方が繁殖の場として条件が整っていると複数の人の意見が出ている。今後も南港野鳥園の情報は外されないのと、堺第7-3区の調査をもう1回増やすことを考えたい。
<堺第7-3区12月度鳥類調査報告>
- 実施日:12月18日(火)晴れ
- 調査者:4名
- 調査地点:S山、N山
- 調査時間:11:05~12:20(1時間15分)
確認した鳥類と種数
- ホシハジロ(6)、カイツブリ(2)、キジバト(4)、カワウ(1)、オオバン(16)、 タゲリ(11)、ミサゴ(2)、トビ(2)、ノスリ(1)、チョウゲンボウ(1)、 ハシボソガラス(7)、ハシブトガラス(3)、ウグイス(1・s)、ムクドリ(60±)、 イソヒヨドリ(1) 合計15種
チュウヒの出現について
- ※今回の調査でチュウヒは確認できなかった。その要因は、調査時間に制限があったこと。 Z池Q池などハンティングが可能な生息域を調査できなかったことによる。
- ※南港野鳥園のチュウヒ類の出現状況⇒9月13日~12月29日まで21回出現している。 これまでの調査で堺第7-3区と南港野鳥園の2地点はハンティングエリアとして移動していることが確認されているので、今期も堺第7-3区にも出現していることは視野の範囲である。
台風21号の被害について
- ※台風21号による被害は大きく、高波と強風により西側コンクリート護岸がテトラポットにあてられた衝撃かで約10メートルくらいの幅で数か所損壊していた。フェンスも全壊。
- 堺第7-3区管理事務所と倉庫は高波と強風で倒壊状態、機能不全とのこと。
- また、高木のセンダン、ナンキンハゼなどの樹木が幹折れ、根返りなどの被害が部分的に見られたが植栽樹への被害は少ないと思われた。池のヨシ帯は台風による被害の確認は出来ていない。西側海沿いの防潮林(黒松、落葉広葉樹)が高波と強風をガードしたので、堺太陽光発電所(21ヘクタール)への被害が免れたと説明を受けた。
<堺第7-3区9月度鳥類調査及び樹木伐採除草作業報告>
この度の台風21号で、堺第7-3区は大きな被害を受け復旧の目途がたってたっておらず、現地への入場が禁止されています。
従って、9月18日の調査等は中止でした。その先も許可が下りなければ中止の状態が続きます。
<堺第7-3区8月度調査・作業報告>
- 実施日:8月21日(火)晴 高温注意報発令
- 調査者:4名
- 調査:7-3区全域(9:25~12:00)
- 作業:Q池トンボ観察地点から北方向へ約50mまでの
- 管理道の除草、短時間で終える(13:00~13:45)
確認した鳥類と種数
- カルガモ(9)、カイツブリ(成5、幼2)、キジバト(2)、カワウ(5)、アオサギ(1) オオバン(成3、幼3)、ケリ(幼1)、アオアシシギ(2)、ウミネコ(3)、ミサゴ(2)、 トビ(2)、ハシボソガラス(4)、ハシブトガラス(3)、ツバメ(75±)、ヒヨドリ(1)、 オオヨシキリ(1)、セッカ(3)、イソヒヨドリ(1)、スズメ(12)、ハクセキレイ(2)、 カワラヒワ(10) 合計21種
※過去5年間にチュウヒが堺第7-3区に越冬のために渡来した日
- 2013年10月15日 1個体
- 2014年 8月26日 1個体
- 2015年 8月18日 1個体
- 20Ⅰ6年10月18日 1個体
- 2017年10月17日 1個体 11月21日 3個体 、12月19日2個体
- ・基本的に調査日は一か月に一度なので渡来日が早い可能性も考えられる。
その他の情報
- ※7-3区の3ヶ所のため池周辺(T池、Z池、Q池)で75±のツバメが確認された。
- それぞれヨシ帯もあるので小集団のツバメの塒が推測される。事務所の終了時間の関係で19時まで場内で調査はできないが場外からツバメがねぐら入りする場所は確認できるかもしれない
<堺第7-3区7月度調査・作業報告>
- 実施日:7月17日(火)晴れ
- 調査者:4名
- 調査:7-3区全域(9:20~11:40)
- 作業:Q池入り口からトンボ観察地点までの管理道の除草 (12:45~13:45)
確認した鳥類と種数
- カルガモ(4)、カイツブリ(2)、キジバト(7)、カワウ(9)、オオバン(1)、 セグロカモメ(1)、ウミネコ(4)、トビ(2)、チョウゲンボウ(1)、ハシボソガラス(6)、 ハシブトガラス(3)ツバメ(4)、ヒヨドリ(2)、ウグイス(6)、オオヨシキリ(1)、 セッカ(3)、ムクドリ(13)、コムクドリ(16±)、スズメ(13)、ハクセキレイ(2幼鳥)、 カワラヒワ(9) 21種
その他※コムクドリの観察について
本州中部では山地の林に、本州北部から北海道では低地の林が生息・繁殖域とされている。
まだ、渡去には時期が早すぎるし、なぜ今ここに出現したのか?実のなる木に止まる。
その数16±♂♀同数か。サイズも羽色もまさしくコムクドリである。画像あり。
<堺第7-3区6月度調査・作業報告>
- 実施日:6月19日(火)曇りのち雨
- 調査者:5名
- 調査:7-3区全域(9:20~11:50)
- 作業:雨により、作業予定地Qポンドの踏査を実施する。 (13:10~13:40)
確認した鳥類と種数
- キジ(♂1)、オカヨシガモ(1)、ヒドリガモ(1)、カルガモ(21)ハシビロガモ(3)、 カイツブリ(11、幼2)、キジバト(4)、カワウ(22)、アオサギ(1)、ヒクイナ(1、S、初記録)、 バン(1)、オオバン(6、幼2)セグロカモメ(14)、ウミネコ(3)、ミサゴ(3)、トビ(2)、 ハシボソガラス(5)、ハシブトガラス(7)、ヒバリ(3)、ツバメ(10)、ヒヨドリ(1)、ウグイス(6)、 オオヨシキリ(3)、セッカ(4)、ムクドリ(55±)、スズメ(20)、カワラヒワ(6) 合計27種
その他
※ 「チュウヒ保護ネットワークニュースレターvol3」へ掲載予定原稿の情報共有
<堺第7-3区5月15日調査報告>
- 実施日:2018年5月15日(火)晴
- 調査者:4名
- 調査:T、X、Z、Qポンドを中心に鳥類調査を実施した(9:20~11:20)
- 作業:Vポンドのオギ移植地で除草作業をサポートした。(11:20~12:00)
確認した鳥類と種数
- マガモ(Tポンド♂1、♀1)(Vポンド♂1、♀1)カルガモ(2)、カイツブリ(4)、キジバト(4)、カワウ(35)、アオサギ(2)、オオバン(3)、セグロカモメ(5)、ミサゴ(2)、トビ(1)、ハシボソガラス(11)、ハシブトガラス(17)、ヒバリ(2)、 ウグイス(9)、セッカ(4)、ムクドリ(6)、スズメ(22) 合計17種
<堺第7-3区4月17日調査報告>
- 実施日:4月17日(火)曇りのち晴れ
- 調査者:4名
- 調査:調査を中心にし作業は中止した。 Tポンド、Ⅹポンド、Zポンド、Qポンドのエリアを チュウヒをターゲットに調査するもチュウヒは出現しなかった。
- 調査時間:9:20~14:20
確認した鳥類と種数
- キジ(♂1)カルガモ(9)、ハシビロガモ(7)、コガモ(2)、キンクロハジロ(33)、 カイツブリ(26)キジバト(6)、カワウ(5)、アオサギ(2)オオバン(36)、 ユリカモメ(350±)、カモメ類(30±)、ミサゴ(3)、トビ(3)コチョウゲンボウ(1) ハシボソガラス(20)、ハシブトガラス(12)、ヒバリ(3)、ツバメ(4)、ヒヨドリ(4)、 ウグイス(12)、セッカ(3)、ムクドリ(12)、ツグミ(7)、アオジ(1)、オオジュリン(1) 26種
<チュウヒの出現状況>
- ※ 今期の繁殖もほぼ可能性が消えたと推測している。振り返れば2009年に最後の繁殖があり、 1羽が巣立ったのを最後に9年が経過した。堺第7-3区などメガソーラ発電所設置が自然環境に 影響を与えている全国の事例が、日本野鳥の会本部から報告されている。特にチュウヒなど繁殖に影響が ある種の保全対策を早急に取り組む必要がある。 カムバックチュウヒプロジェクト
<堺第7-3区4月10日調査報告>
- 実施日:4月10日(火)晴れ
- 調査者:2名
- 調査:調査を中心にし作業は中止した。 Tポンド(T池)、Ⅹポンド、Zポンド(Z池)、Qポンド(Q池)の エリアをチュウヒを中心に鳥類調査を実施した。
- 調査時間:9:20~14:00
確認した鳥類と種数
- カルガモ(4)、ハシビロガモ(25)、シマアジ(♂1♀1)、コガモ(36)、 ホシハジロ(18)、キンクロハジロ(27)、カイツブリ(5)、キジバト(14)、 カワウ(6)、アオサギ(2)、オオバン(27)、コチドリ(2)、ユリカモメ(35)、 セグロカモメ(13)、ミサゴ(2)、トビ(1)、チュウヒ(1)、ノスリ(1)、チョウゲンボウ(1)、 ハシボソガラス(32)、ハシブトガラス(28)、ヒバリ(2)、ツバメ(2)、ヒヨドリ(6)、 ウグイス(8)、セッカ(8)、ムクドリ((15)、ツグミ(23)、スズメ(20) 29種
<チュウヒの出現状況>
- No1 11:07 Wポンド→Qポンド方向へ低く飛翔
- NO2 11:42 Qポンド→Yポンド→Z池方向へ飛翔
- NO3 12:08 Ⅹポンド→Tポンド方向へ飛翔 ロスト
<個体識別>
- NO1,NO2、NO3とも3月20日に出現した腰の白い個体と同一の個体である。腰の白い個体とは、下面はの次列風切羽と下大雨覆いは、白く上面は腰以外は褐色。