植物観察会の報告:平成24年(2012)度下半期
植物・万博木の冬芽と実
- 写真は左から、園内でマヒワ・カワラヒワを見る、
- タラノキの冬芽を望遠鏡・双眼鏡で見る(いわゆる春に天麩羅用食材と、して重用されるタラの芽ですが、まだほとんど出ていません)
- 最後に太陽の塔前で全員集合写真を撮りました
- 穏やかな観察日和、大阪支部としては木の冬芽観察に挑戦した。
- ソメイヨシノ・オシマザクラ・シダレザクラのサクラの仲間、コナラ・クヌギ・カシワの落葉ドングリ、タイワンフウ・アメリカフウやメタセコイア・ラクウショウなど良く似た種の冬芽の違い、冬芽の代表ともいえるタラノキ・アカメガシワなど、40種の冬芽を観察した。
- また、アキニレ(マヒワ・アトリ・カワラヒワ)やエンジュ(ヒヨドリ・ツグミ)、アメリカフウ(マヒワ)など採餌中の木の実、鳥は来ていなかったがマヒワ・アトリの来る乾果カツラ・サルスベリ・ヒノキ・スギ・ハンノキや、液果クロガネモチ・クスノキなど、木の芽・木の実でトータル50種以上、野鳥32種を観察した。
- 遠く和歌山(橋本)から参加されたN氏を含め、総勢21名の方々に冬芽・木の実、そして冬鳥を堪能してもらうことができました。
- 現地配布資料
- 参加リーダー:平軍二
万博・野鳥と暮らす街づくり
- ビオトープ管理士会研修会「野鳥とともに暮らす街づくりを考える」に日本野鳥の会大阪支部が主催者として参画しました。第1部は大阪支部リーダーによる万博探鳥会、非会員の方が多数参加され、アトリ・マヒワ・シメ・カワラヒワのアトリ科4種、ビンズイも加わったセキレイ4種など、1時間半ほどで29種の鳥を確認した。午後の第2部は万博オオタカ委員会(大阪支部)メンバーによる「2012年万博公園のオオタカ子育て」ビデオ映像と、「オオタカや小鳥類の繁殖期の行動」写真を鑑賞した。中でも、数分間ではあるが「オオタカ若鳥とカラスの死闘映像(実際は30分間戦い、オオタカが疲れカラスに逃げられた)」は全員の感動を呼んだ。更に第3部は万博オオタカ委員会メンバー他8名のパネラーによるディスカッション、第2部で紹介されたオオタカ映像に関すること、万博の野鳥全般のこと、「野鳥とともに暮らす街づくり」に関することの質問に対しパネラーの考えを聞いた。第1部〜第3部のトータル参加者は77名とのこと、参加者は万博の野鳥やオオタカを楽しみ、「野鳥とともに暮らす街づくり」を考えるきっかけになったのでないかと思われる。
- 参加リーダー:平・有賀・稲波・廣瀬・田中・卜部・安達・雪吉・山崎
植物・北千里ロゼット
- 風もなく穏やかな観察日和、初めてロゼットに挑戦しました。
- ロゼットとは、野草の冬越し形態の一つで、バラの花ローズから来た名称です。秋に芽生えた苗が寒さに耐えながら、晴れの日には太陽光を無駄なく受け入れるため地に伏して、ロゼット状になっています。
- 今年10月に文一出版より「野生のロゼット」ハンドブックが出版されました(80 種ほど掲載)。
- 千里ニュータウンは住宅間の空地・道路の法面など、年2回程度草刈りをされるので、典型的なチガヤ草原となっており、中でも北千里駅北側には阪急千里線延伸計画予定地があり、そこにはウツボグサ・カナビキソウ・アリノトウグサ・ワレモコウなどが生育している。
- チガヤ草原がメリケンカルカヤ草原に代わった晩秋の草地で、ロゼット・幼苗を中心に50種観察した。
- 鳥は蓮間池ではカモ6種やカワセミ、千里金蘭大学前の街路樹トウカエデでキクイタダキの群が手の届くところまで近づいてくるなど、24種観察した。
- 最後に吹田市随一紅葉の名所「三色彩道」でフウの紅葉を楽しんだ。
- 参加リーダー:平軍二