夢洲のコアジサシの子育てを守ろう(2021年度の活動)
2021年6月4日:コアジサシ繁殖の移動先の状況と工事中断の申し入れ
- 誘致エリアが5月の雨で水没し、多数のコアジサシが工事中のプラスチックドレーンエリアで繁殖してしまいました。
- プラスチックドレーンは猛禽類やカラス等天敵から身を守るシェルターの役割をし、コアジサシが好む環境です。
- 抱卵姿や求愛行動を確認していますが、現地は端から盛土をしています。
- 保全協会は港湾局に配慮を要望しましたが、工期変更は認められず、港湾局は「話は調査をしてから行う」という回答待ちになり、同時に埋立ては続いています。
関係部署の見解
- 大阪府野生動物グループ:「コアジサシは自治体ではなく環境省管轄となる、保全を申し入れる権限がない。」
- 環境省近畿地方事務所:「コアジサシ指針は、あくまでも指針で法的な保護ではない。港湾局と協議して下さい。」
- 他の都道府県:飛来しコロニーを作る=卵がある状態なので、「卵はあるか」などの証拠の話や管轄などなく、各自治体の担当者が、野鳥の会の各支部と共に保護をしている(千葉、東京、愛知、愛媛、佐賀、鹿児島など)。
大阪支部の今後の方針
卵やヒナに危害を与えると鳥獣保護法違反ですが、埋立ての続行で卵を放棄させてしまう事も危害になると思います。保全協会と歩調を合わせ、大阪支部も繁殖の保護と工事中断の要望書を提出する。(6/4)
2021年5月:繁殖予定地の大雨で水没とコアジサシの繁殖地の移動
- 2020年は300羽以上のコアジサシが集団営巣するも工事が続けられ繁殖は叶いませんでしたが、港湾局と協議を重ね、コアジサシの営巣誘致場所(約4.3ha)を確保できる事となった。
- 繁殖予定地で計画通り抱卵が始まったが、5月の大雨で繁殖地が水没して、コアジサシは地表が乾いているIR工事現場の中央に移動し、繁殖行動再開。
- 工事は端の方で行われており、今のところは大丈夫だが、工事が進んで中央にかかってくると、追い払われることになる。
- 保全協会では6月2日に夏原会長が当局に工事中断の申し入れを行う予定。
2021年の繁殖の準備
- デコイへの彩色・・・・・NEXT21会議室で、保全協会磯上さんと荒木事務局員で実施
- カラスよけシェルターの設置・・・・・保全協会員6名で実施