平日探鳥会の報告:平成23年(2011)度上半期
宇治川ツバメの塒
- 宇治川の堤防を少し歩いてから近くの田畑を巡り、アマサギを見たりツバメチドリを探したり。
- 日没が近付いたので、川の堤防上に戻り塒入りを待つ。
- 6時45分頃がピークで、上空におびただしい数が広がる一方、目の前をかすめるように飛んでいく。
- 55分頃には静かになって少々あっけなく終った。
- 秋の虫の音を聞きながら堤防上を駅へと引き返した。
鵯越
- 昨年とは少し離れた場所に移動していたサンコウチョウの巣を地元の方に教えていただき、待った甲斐有り巣に戻ってきたペアの姿を全員観察できた。
- 一旦巣を離れ、再び巣に戻ったペアのうち♀が産座に入り顔と尾だけピョコンと出す姿に一同釘付けになった。
- 他の鳥は声当てクイズの如く姿を観察できないものが多かったが、ウグイスの親が餌を嘴に挟んだまま腹話術のように幼鳥と思しき相手と声をかけ合っていたのが印象的だった。
三川合流
- 背割り堤の桜はちょうど満開を迎え、花の中をニュウナイスズメ、ヒヨドリ、シメなどが見え隠れして飛び交っていた。
- 夏鳥を見るには早かったけれど、繁殖期を迎える鳥達はそれぞれに美しく輝いていた。
- シメは嘴を鉛色に、桂川にまだ残るヨシガモなども光沢を増すようだった。
有馬富士
- 一日を通して不安定な天気のせいか全般に鳥の出現が少なかった。
- 武庫川では風が強く観察にはならなかったが唯一イカルチドリなど数種類を観察。
- 田畑ではヒバリ、カシラダカを観察後有馬富士公園へ向かった。
- 冬鳥は少なかったがウグイスが囀り始め、ツバメが飛び、少し春を感じた探鳥会で44種となった。
(報告者:佐賀まゆみ)
神戸森林植物園
- 早朝の雨で参加者は一桁だが、残雪の現地は寒くもなく雨とは無縁であった。
- 西門付近でサーモンピンクが鮮やかな亜種アカウソ群を観察中の我々のそばに、ヤマガラやヒガラ、キクイタダキまでもが混群でその距離3mまで近寄って来た。
- 黄色が見事なミヤマホオジロほか、カシラダカ、ホオジロ、アオジ、ジョウビタキ、シロハラなどの群れが賑やかに採食する長谷池の湿地横で贅沢なランチタイム。
- 午後はマヒワ、ウソ、トラツグミも登場。幸運に感謝。
(報告者:小山朋子)
京都御苑・府立植物園
- 天気は晴れ。公園には数日前に降った雪が残っている。寒い日が続いたせいか参加者は少ない。
- 集合場所の御苑ではイカルのさえずりで迎えてくれた。
- その後トラツグミ・ビンズイ・ルリビタキなどが出現、植物園に移動し、ミヤマホオジロ・ユリカモメを加えた冬鳥たちを観察できた。
- なかでも出現回数が多いのはルリビタキでした。
(報告者:藤原美恵子)